Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

プライド 栄光への絆

2012-05-02 | 外国映画(は行)
★★★☆ 2004年/アメリカ 監督/ピーター・バーグ
(DVDにて鑑賞)


「まるで日本の高校野球のよう」


1988年、テキサス州オデッサ。パーミアン高校のアメリカン・フットボール・チーム“パンサーズ”は々月のシーズン開幕を前に猛練習に励んでいた。通算5度目の州チャンピオンを目指す彼らはまた、町全体の熱狂的な期待を一身に背負っている。そんな中、将来を有望視されている者、名選手だった父の存在がプレッシャーとなっている者、控えに甘んじている者など各々事情を抱えながらシーズンに臨む選手たち。冷静さと情熱を併せ持つヘッド・コーチ、ゲインズがそんな彼らを鼓舞していく。やがてシーズン初戦、序盤は好調なパンサーズだったが…。

本国アメリカでアメリカンフットボールは高校も大学もずいぶん人気があるとは聞いていたのですけれど、
名門校を取り巻く人々のその熱狂ぶりは想像以上でした。
ましてや自分の息子がチームの一員ともなると、家族をあげて大応援。
毎日毎日、家族からも街の人々からも「次は勝てよ」と言われるそのプレッシャーたるやいかほどか。
カラダは屈強かも知れませんが、その異常なプレッシャーで高校生たちの心は今にも砕けそうなのです。
すれ違いざまに自分が高校時代に勝ち取ったチャンピオンリングを見せる。やだねーこんなおっさんいたら。

自分たちのクラブだけでなく、街の活性化や利益も生み出してしまう巨大産業。
日本の高校野球とかぶります。
将来はプロ選手にという夢もまた同じ。
映画では一人ひとりの選手にスポットライトがあたり、
その快進撃にあたかもみながプロのフットボーラーになったのかと思いきや、
そのほとんどは会社員やサービス業への道を歩む。ほろ苦い結末。

部員をまとめるコーチ役を演じるビリー・ボブ・ソントン。
周りから多大な雑音を受けながらも、寡黙にまとめていく渋いおっさん。
彼のおかげでだいぶ作品も引き締まって見えました。

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