★★★★ 2019年/日本 監督/佐々木美佳
いいもの教えてもらった!という気持ちでいっぱい。タゴールの歌は初めて聞いたがとりわけ人間の尊厳を歌ったものがすばらしい。街行く人々がタゴールを歌うときのその表情の豊かなこと。人々に生きる勇気を与える詩の凄みをこれほど感じたことはない。
タゴールの詩に導かれ、自立するため模索する若いベンガル人女性を追う後半もいい。そして意外にも舞台は日本へ。歌舞伎町のネオンを見つめる彼女は何を思うのか。帰国後、きっと彼女は自身の人生を力強く歩くに違いない。タゴールの歌を胸に。