【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会:大阪市立大学植物園 2012.6.17

2012-06-30 | 折々の花~植物園~

やっぱりね、大阪市大植物園ではわんちゃん的にも珍しいお花たちに出合ってます

ツチアケビ(土木通)ラン科




薄暗い林の中でひっそりとで咲いてました、名札がしてあり丁寧に囲ってありました。
お花はいっぱい付いてますが葉っぱは?見当たりません。
「葉緑素を持たない菌従属栄養植物で、きのこのナラタケに寄生します」と教えていただいてもチンプンカンプン
そして、秋に生る実がスゴイそうです、地上から突き出た赤褐色の枝に、赤い大きな実をたくさんぶら下げる・・・そうです。
ぜひぜひツチアケビの生の実を見てみたいと思うわんちゃんです。

ツチアケビの生の実に会ってきました ➱こちら

前文の中の2項目について訂正しました
①葉緑素を持たない腐生植物➱葉緑素を持たない菌従属栄養植物詳しくはこちら
②ナラタケと共生します➱ナラタケに寄生します詳しくはこちら

ガガブタ(鏡蓋)ミツガシワ科 環境省RDB: 準絶滅危惧(NT)


白い可憐な小さな(直径1.5㎝ほど)花は、朝開いて午後には萎んでしまう儚い一日花です

ネムロコウホネ(根室河骨 / 別名:エゾコウホネ) スイレン科  環境省RDB:絶滅危惧II類


根室地方で発見されたのでネムロコウホネと命名。
北海道と東北地方の高原の池や沼に分布している。

サジオモダカ(匙面高) オモダカ科




和名は、葉の形がさじ(スプーン)に似ていることによる
サジオモダカの塊茎は沢瀉(たくしゃ)と呼ばれ、利尿効果などのある漢方薬として利用される。


オオアブノメ(大虻目)オオバコ科 環境省RDB:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


オオアブノメは、抽水植物です、 抽水植物というのは、水底に根を張り、からだの大部分は水面上に出ているもののことをいいます⇒植物図鑑
ちっちゃな可愛いお花なのに水田雑草と言われ一部地域では農薬にも強いそうで農業人さんには嫌われているようです。











水生植物の写真↑の中で名前と写真が一致しないのが出てきました

わんちゃんから
植物園はたいていの植物には名札が付いています、後々のためにお花を撮って名札を撮る・・・
この三枚の写真については「ヒツジグサ」「ヒメスイレン」と名札を撮ってますけど、どれがヒツジグサなのかヒメスイレンなのか分からなくなってしまいました。
大きさを比べるための1円玉はナルホドです、けど、どちらのお花の横に置いたのか?でした。

Re:そよかぜさん
葉の大きさはほぼ同じなので、葉と花の比較で花の大きさが分かります。
ヒツジグサがほんとうの野生種で、花は小さく、ヒメスイレンはそれより少し大きい花ですので、
①がヒツジグサ(未草)スイレン科です。
②と③がヒメスイレン(姫睡蓮)スイレン科です。


アマチャ(甘茶)ユキノシタ科


ヤマアジサイ系の栽培種、葉は乾くと甘味を増す。
「アマチャ」を使った甘茶が本来の甘茶です。
花まつりになぜ甘茶をかけるのでしょうね?⇒こちら

ハーブを二種
ウォールジャーマンダー:シソ科


ヨーロッパ南部の地中海沿岸が原産です。
古くから痛風の治療薬や利尿剤、咳や喘息の薬として用いられてきました。

シルバータイム:シソ科


タイムと言えば魚料理に・・・と印象のわんちゃんです。
主にヨーロッパ南部の地中海西部沿岸地域の乾燥地に主に分布しており、海岸 部の標高600m付近から内陸寄りの標高1600m付近までの山腹のゆるい傾斜地に自生しています、高さ25cmほど。

大阪市大植物園(大阪市立大学理学部付属植物園)は広いです。
季節を変えて、また訪れたいですね・・・

たいせつに守ってあげたいお花たちにクマガイソウを追記しました、どうぞご覧になってください

メタセコイア:スギ科 メタセコイア属

2012-06-28 | 折々の花~植物園~
わんちゃんがメタセコイアに初めて出合ったのは?
2002年のこと海津大崎(滋賀県)の桜見物に行った日でした。
カタクリの里に寄り道してるんですよ、そこでメタセコイアの並木道にビックリ、ず~~っと向こうの方まで続いてます。
葉っぱは見当たらず、まだ芽吹く前でした。
「夏も秋も冬も見ごたえありますよ~」って教えていただいて・・・

に行ってるんですよね。
けど、秋の紅葉のメタセコイアがまだやったなぁ・・・

ちょっと待って!!
わが町精華町の「精華大通り」に注目!!(ここの通りは車でしょっちゅう通ってます)
「うん?ひょっとして?メタセコイア?」と、ず~っとひっかかってたんです、それというのも、その通りにあるバス停の名前が「トチノキ通り」な、もんで・・・
思い切って役場で聞いてみました「ハイ、メタセコイアです」
「バス停にトチノキ通りとありますけど、トチノキって無いように思いますが?」
「精華台の通りに付けられた俗称のようなモンでしてニレノキ通りとかもありますよ・・・」
「そうなんですか、やっぱり精華大通りの並木はメタセコイアだったんですね、そしたら、そのメタセコイアの並木の長さは何㌔ぐらいでしょうか?」
「並木の長さが何㌔とかはこちらではワカリマセン、京都府の管轄なんでお電話番号をお知らせいただければ折り返し電話を差し上げるように連絡させていただきます」
「まぁまぁスイマセン」
しばらくして京都府南山城土木の担当者さんからお電話があり
「精華大通りのメタセコイア並木は東は“畑の前公園前”から西は“光台交番前”までの約3㌔になります“精華大通りのシンボルツリー”として3列植栽というのんがウリなんですよ」とお返事を頂きました。
あぁ~~モヤモヤがスッと晴れましたのわんちゃんでした。



メタセコイアの梢を徐々に見上げゆき空の広さに導かれたり(羽生田俊子)
↑ 道草さんよりいただきました。



↓ 秋色メタセコイア⇒精華大通り 撮影:2012.12.09



メタセコイアは高~い樹 
大阪市大植物園では、こんな↓看板がありました


そして、一本のメタセコイアの木の根元の傍に

黄色い矢印『メタセコイア最初の導入木』


京都府立植物園:春の山草野草展

2012-05-10 | 折々の花~植物園~
わんちゃん、京都府立植物園で4月29日から5月5日まで「春の山野草展」が開かれています。見に行かれてはとおもいます。
と、メールをいただきまして先週の事です、行ってまいりました。

【第51回山草野草展】 
期間:4月29日(日)~5月5日(土・祝)
場所:植物展示場(竹笹園そば)
主催:京都府立植物園
   京都山草会
*山草野草鉢約500点

えっ!?500点も展示されてたんですねぇ・・・
種子から育てはったとお聞きしました、フツーの植木鉢よりも、ちょっと形の違った鉢や苔むした石とかに植え込んでありました。
自生地で咲いているのよりはちょっと小ぶり・・・というのが印象的。
山野草の盆栽バージョンでしょうか。
例えばフタバアオイなんかも直径20㎝くらいの浅い植木鉢に小さくこんもりと植えてあったり、ニリンソウは金剛山で出合ったのより一回り小さく感じました。
順番に一つ一つジックリと見て回りました。
期間中に山野草の植え替えの実践指導もされてたそうです。
山野草を「種子から育てる」ということにカンゲキのわんちゃんです。

2012.5.03京都府立植物園:山草野草展PhotoStory3.wmv


イカリソウ(碇草、錨草)メギ科
イワチドリ(岩千鳥)ラン科
イワヒゲ(岩髭)ツツジ科
エゾハナシノブ(蝦夷花忍)ハナシノブ科
エチゼンダイモンジソウ(越前大文字草)ユキノシタ科
オキナワチドリ(沖縄千鳥) ラン科
オサバグサ(筬葉草 )ケシ科
オナガカンアオイ(尾長寒葵)ウマノスズクサ科
カテンソウ(花点草)イラクサ科
キバナチゴユリ(黄花稚児百合) ユリ科
ゴゼンタチバナ(御前橘)ミズキ科
ジュウニヒトエ(十二単)シソ科
シライトソウ(白糸草)ユリ科
シラユキゲシ(白雪芥子) ケシ科
シラン(紫蘭)ラン科
スズカカンアオイ (鈴鹿寒葵) ウマノスズクサ科
ズダヤクシュ(喘息薬種 )ユキノシタ科
ソシンイワカガミ(素心岩鏡)
タカサゴカラマツ(高砂落葉松)  キンポウゲ科
ツタバウンラン(蔦葉海蘭) ゴマノハグサ科
バイカイカリソウ (梅花錨草・梅花碇草).メギ科.
バイカカラマツ (梅花唐松)キンポウゲ科
バイカカラマツ八重咲き
ハルオコシ(春おこし)キンポウゲ科
パンダカンアオイ(パンダ寒葵)ウマノスズクサ科
ヒメイカリソウ (姫碇草)メギ科
ヒメシャガ(姫射干・姫著莪)アヤメ科
ブカンタイリンイワギリソウ(武漢大輪岩桐草)イワタバコ科
フタバアオイ(白)(双葉葵) ウマノスズクサ科
ホタルカズラ(蛍蔓).ムラサキ科
ミミナグサ(耳菜草) ナデシコ科
ミヤマオダマキ(深山苧環)キンポウゲ科
ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科
ヤクシマスミレ(屋久島菫)スミレ科
ヤチマタイカリソウ(八街碇草) メギ科
ヤマブキソウ(山吹草) ケシ科
ユキザサ(雪笹) ユリ科
ユキモチソウ(雪餅草) サトイモ科
ルリハコベ(瑠璃繁縷)サクラソウ科
青軸カンアオイ(青軸寒葵)ウマノスズクサ科

ついつい、あれもこれもと・・・。
ご覧いただきアリガトウです。



早春の草花展~京都府立植物園~

2012-03-16 | 折々の花~植物園~
「早春の草花展」は今年で7回目
今まで、北山で開催されてました(足元はコンクリート)
今回は芝生で膝やら歩くのに優しい・・・と。
けど、雨が多かったからこの花の回廊の中まで水が入ってしまったこともあったそうです。
そうなると、やっぱりコンクリートがええかな・・・とも。
そんなことで、今回は車いすを押す人もタイヘンやったんとちゃうかなと、関係者さんがおっしゃってました。


今回の草花展は入り口で匂いを嗅いで香りで春をカンジる。
ハゴロモジャスミン:モクセイ科


その次が菜の花で春のイメージ、その次がチューリップで春の定番、その後がカラーコーディネートの色コーナー、各コーナー入ってすぐにラティスをしているのは次のコーナーが見えないように、あんまりざぁ~~っと見えてしまうと面白くないから、ジグザグに組んであります、ともおっしゃってました。

菜の花コーナー

菜の花とプリムラで・・・
ナノハナ:アブラナ科

プリムラ・マラコイデス:サクラソウ科 


チューリップコーナー
チューリップ:ユリ科
 

草花展でも植物園でも自分が見て懐かしい植物があればウレシイですよね、自分の知ってる花があればなおさら、どれもこれも知らない名前の花ばかりややこしい横文字のんではね・・・
お母さんがちっちゃい、お子ちゃんに名前聞かれて知らんかったら親もツライ、でしょ?
「お母さんコレ何?」「チューリップよ、アレはナノハナ、こっちのはサクラソウ」って言える花があればウレシイ。
何もかも横文字で舌を噛みそうな名前の花ばっかりやったらもう嫌になるんですよね。


レッド&ピンクコーナー
ネメシア:ゴマノハグサ科
 
アロンソア・メリディオナリス:ゴマノハグサ科
 
このアロンソア・メリディオナリスは「こんなん何回も見たことあるって言う花では無いですよ」と、おっしゃってました。

ブルー&ホワイトコーナー


ワスレナグサ:ムラサキ科


ネモフィラ(スノーストーム):ハゼリソウ科


ネモフィラ(ルリカラクサ):ハゼリソウ科


ムラサキハナナ:アブラナ科


ムスカリ:ユリ科


イエロー&オレンジコーナー
ペーパーデージー:キク科


キバナルピナス:マメ科


吊り鉢コーナー


コレは「花の空中散歩」とネーミングされてます
黄色コーナーから入ったとき、パッと一瞬でもいいから「あっ!鉢が浮いてるなぁ」と、その一瞬狙いで釣り糸で吊ってあります。

ペーパーキャスケード:キク科




一般的にはハナカンザシとして売られている。
ペーパーキャスケードの仲間はオーストラリアのモノ、どちらかというと、乾燥花で、夏の高温多湿には意外と弱まります、夏越しを嫌がるんですがこのペーパーキャスケードは意外と水さえちょっと控えめにすれば夏の暑さはどうも無いし簡単に挿し木してなんぼでも増えます。
この仲間にしては育てやすいかな・・・と、花壇担当技術者の方がおっしゃってました。

出口に
オオムギ:イネ科


最近ムギを見る機会がないので「おや、あれ?」狙いのようです。
カンザキオオムギ(寒咲大麦)切り花用、温めると穂が出てきます。
15℃ぐらいで温めて今の時期に合わせて育ててあります。

出口は開けっ放しなんでヒメキンギョソウとか、デージー、とか寒さに強いモンを置いてあります。
寒さに強い言うても0℃以下まで下がりますけど、ここはやっぱり屋根があるのがミソ、
「早春の草花展」の草花たちは原産地というのが地中海沿岸、アフリカ北部とか南アフリカとかカリフォルニアとか、これみな地中海沿岸気候、という気候帯なんです、それは冬温暖で夏涼しくて雨は冬場ちょっと多くても構わない・・・
そういう気候の温度って5℃から25℃くらいが一番気持ちよく育つという。
温室に入れたらぬくい、外では寒がる、なんで、このハウスのようにビニール一枚被っていると、ちょうど良い。
いかんせん今年みたいにマイナスになると傷みます、ここでは家庭用のストーブを焚いて0℃以下にならないように日中はどんどん開けて開けて温度を高くしないように努める。そうしないとだら~んと伸びてしまって自分で立てないようになってしまいます。
夜は0℃以下に日中は25℃以上にならないように温度管理されてますと案内の方がおっしゃってました。

 



 




この草花展では立体感を出すためにヒナ段にしたり、吊り鉢、掛け鉢、いろんな平面的にないモノを高低差、壁面にとか少しでも花が迫ってくるように構成されてます。 


【おまけ】
アスペルラ:アカネ科


アグロステマ(ムギセンノウ):ナデシコ科


ネメシア(シューティングスター):ゴマノハグサ科



たくさんの写真をここまでご覧いただきアリガトウです
この「早春の草花展」は3月20日まで京都府立植物園で開催されてます。

早春の花たち~京都府立植物園~

2012-03-13 | 折々の花~植物園~
花全体が遅れてるようですけど、雨がたっぷり降っているから、温度が上がればイッキに追いつくという可能性はあります。
桜も遅れてる遅れてるって言われてますが、ここ2~3日寒くなるって言うてるけどそれ以降、温度が上がると、三月末と言うてたんが、ま、少し早まるかもしれません。って京都府立植物園の関係者さんがおっしゃってました。
3月10日に京都府立植物園に行ってきましたが、そろそろいろんなお花たちが咲き始めてました(確かに例年より少し遅れてるようなカンジがしました)

まず、大好きな植物生態園の方からと思いましたが、そこへ行くまでに葉っぱの落ちた樹木の根元辺りにクロッカスの群生が・・・

クロッカス(英: crocus)アヤメ科



柔らかい冬のお日様がちょうど良いそうです、夏には緑の葉陰がまたちょうど良いんでしょうね。
「今月の末頃にはクロッカスの花の絨毯で地面が覆い尽くされるよ」って・・・
黄色、紫、白と、キレイだろうなぁ・・・
続きにスノードロップの花壇が。
こちらの方はまだまだこれから、背が低いお花なのに俯いて咲いてるので撮るのがタイヘン・・・

スノードロップ (snowdrop) ヒガンバナ科





植物生態園のほうへ
セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科


高さ10センチほどの小さな多年生草本。
和名は節分の頃に花をつけることに由来するが、今年は節分の頃には間に合わなかったようです。
花茎の先に2センチほどの白色の花をつけるが、花弁に見えるのは、実は萼片である。
花弁自体は退化して黄色の蜜槽となり、多数のおしべと共にめしべの周りに並んでいる。めしべは2~5個あり、5月の中ごろに熟し、種子を蒔いた後で地上部は枯れてしまう、と教えていただきました。

バイカオウレン (梅花黄蓮) キンポウゲ科


ウメに似た形の白い花
1月末に出合ってるんですここでね、その時はやっと二つ咲いていました、今回もやっと二つ咲いてました、もっと咲いていると思ったんですけど・・・

フクジュソウ(福寿草)キンポウゲ科




光や温度に非常に敏感で、昼間でも日が さえぎられると花がしぼみ、 再び日があたるといつの間にか花が開いています。 寒い時期に咲くので、 花びらを開閉することで花の中の温度を 下げないようにしていると、教えていただきました。
福寿草の花と南天の実とセットで 「難を転じて福となす」という縁起物の 飾り付けがされることがある。
名前も、めでたい「福寿(幸福と長寿)」の 草の意。
根と茎は有毒、食べないように。
別名⇒元日草(がんじつそう)、 朔日草(ついたちそう)
旧暦の正月(2月)頃咲き出すことから、新年を祝う花として、いろんなおめでたい 良い名前がつけられたものと思われる。

ミスミソウ(三角草)キンポウゲ科


雪の下でも常緑であることからユキワリソウ(雪割草)の名でも知られる。
葉は常緑で三角形に近く三つに分かれている。
花弁のように見えるのは萼片です。

キンキマメザクラ(近畿豆桜)バラ科


早咲き桜
バラ科サクラ亜属サクラ節マメザクラ群に分類されるこの植物はマメザクラの変種で北陸や近畿、中国地方などに自生する落葉小高木です。
葉の展開と同時かそれより先に咲く花は淡紅色で直径約2cm、花弁は5つで多くの場合、葉の付け根から2個下向きに開花します。
(この日はみ~んな一個づつでした)
キンキマメザクラの花は植物生態園内で今月3月下旬のはじめ頃まで・・・

アセビ(馬酔木) ツツジ科


漢字で「馬酔木(あせび)」と書くのはアセボトキシンという有毒成分をもち、馬が食べると神経が麻痺し酔ったような状態になるところに由来し、かつては葉を煮出して殺虫剤としても利用されていました。

この日、梅林では


「窓に小さいかげろうがゆれ」   サトウハチロー

窓に小さいかげろうがゆれ
もくれん(・・・・)のつぼみがふくらみ
クロッカスのみどりが生きてくる
みんな 春を待つしるしです
だが それよりも春が近づくしるしは
かあさんの声が 若やいでくるのでわかる

↑道草さんからいただきました。



次回➱「早春の草花展」レポート編

金子園長さんと季節を歩く~竹・笹~

2012-02-15 | 折々の花~植物園~
竹はイネ科です。
「花が咲くことは咲きますが、花が咲くのは珍しいと言われています。花が咲いたとき稲の花に似てます・・・」と、金子園長さん
「えっ!」です。
イネの花って見たことないのに気が付きました。
7月の下旬頃から咲くそうです。
咲く時間帯が午前10時~11時、しかも、もみ殻がポコッと開いたぐらいのカンジ・・・1時間の間にホントに開いてるかどうか・・・
竹の花が咲いた!イネの花に似てるよ!けど、う~~ん

竹と笹の分け方は?
節のところから出ている竹の皮が、成長してもいつまでも残っているのが笹
カンザンチク(寒山竹)は竹とついてますが、笹の仲間。
オカメザサ(阿亀笹)というのがあるんですが、竹の皮がすぐ落ちてしまうんでタケの方に分類されてます。

マダケ(真竹)




中国から来たんじゃないか?という説もあるんですが、どちらかというと、日本原産という話が今現在有力だそうです。
関東地方以西ではもっともふつうに見られるタケです。
直径は5~15センチで、高さが10~20メートルになります。
節の輪は2個、節間は20~40センチで片側に溝があります。
また各節から枝が2個でるのが特徴です。
そして見分け方の一つに1節目の中が中空
金子園長さんは
「中空の筈なんやけどなぁ」とおっしゃりながら、何本か切ってみるけどみんな詰まってる「当たり外れがあるのかな?」とも、最後にありましたね、中が中空。ソレもらってきました。
モウソウチクもハチクも仲は詰まってるそうです
マダケの開花は120年周期といわれていますが、モウソウチクは67年周期と言う説があります、東南アジア、中国の方でも50年周期とも・・・なんで、ひょっとしてマダケは60年ぐらいの時に開花かな?、と言う説もあります、ここの(京都府立植物園)このマダケが植栽された時期から考えるとひょっとしてこの竹の花が見れるかも、けど、120年ぐらいなら諦め~・・・ですよね。
花が咲いてしまうと竹はもうダメなのかと・・・いや、腐ってしまった地下茎と上の稈(かん、幹)の間に地下茎の部分があって、そこから根を出します。

ラセツチク(螺節竹)

稈(かん:幹)の節が螺旋状にぐるぐる巻き上がっている。
右巻き?とか左巻き?とかあるみたいです。

ラッキョウチク(辣韮竹)

節間がラッキョウの形をしています、根っこもポコッ、ポコッとラッキョウのような形をしているそうです。

クロチク(黒竹)
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最初に筍(食べられます)が生えてきたときは緑色、半年もすると紫になり2~3年経つと黒色になるということで、シチク(紫竹)クロチクと言われてます。
伐採後も黒い色は変わりません

キッコウチク(亀甲竹)

モウソウチクの突然変異です
本種は京都特産と言われており、京都ではこのキッコウチクを収穫、
「火あぶり」法によって磨き上げたその製品は「京銘竹」の一つとして、
「京都府伝統工芸品」の指定を受けてます。
テレビ時代劇でおなじみの「水戸黄門」が使っている「杖」がこのキッコウチクだそうです。

キンメイモウソウ(金明孟宗竹)

モウソウチクの稈が黄金色
この種は突然変異によって発現するため、時には普通のモウソウチク林から突如発生するという珍らしいことがあります。

ハチク(淡竹)

タケノコは珍味と賞されている
材は細く割ることができるので、茶筅に使われる。

ナリヒラダケ (業平竹)

命名者の牧野富太郎博士は、「容姿端麗女の如き業平に擬し斯くは名づけしならん」と
「日本植物図鑑」にあるとか・・・
つまり、平安前期の美男歌人「在原業平」を想像させほどの美麗な竹とか・・・

シボチク(絞竹・皺竹)

マダケの変異体で、竹稈に縦に深いしわが出現した珍しい竹で、表面を手でなでるとナルホドです。

オウゴンチク(黄金竹)

マダケの黄金型。




京都府立植物園の北山門から入って真っ直ぐ歩くと噴水が、そこをもうちょっと行くと竹・笹園があります、北山門から入るとすぐに植物生態園の方に向かうわんちゃんなんで今まで竹・笹園にはあんまり足を運んだことがありませんでした。
今回の「金子園長さんと季節を歩く」のテーマは竹・笹。
初めてジックリと竹・笹園の中を歩くことになりました。
こんなにいろんな種類の竹・笹があるとはビックリでした。


「竹」   星野 徹

竹は抱えているのだ
節ごとに
ひと粒の火の種子(たね)を
竹が成長するにつれて
種子も 割れ
羽状の焔をひろげる
竹の林は
羽状の囁きで充される


一本の竹が囁く
もう直ぐだ
一本の竹が応える
辛抱だよ
二十年 あるいは五十年
突然 弾け咲く米粒はどの花
監禁されていたものを放してやると
竹は安堵して枯れる

↑ 道草さんからいただきました。


さて、かぐや姫はどの竹から生まれたのでしょうねぇ・・・


【おまけ】
ヤマコウバシ(山香ばし)クスノキ科
観察に回る前に、参加メンバー全員に、金子園長さんからのプレゼント。


葉っぱは枯れて、葉の一部は落とすものの、かなりの葉は枝に付いたまんまで冬を越して新芽が出た時に入れ替わります。
今の時季、茶色(黄褐色)の葉っぱが枝に付いてるんでとても目立ちます。
クスノキ科なんで葉を揉んでみたり、枝なんかをちょっと傷つけると、ちょこっと香りがする・・・そうです。
「落ちない葉っぱ、受験生にぜひ・・・」と記念に配っていただきました。
「あのう、姪っ子と甥っ子が高校と大学を受験します」と言われたご婦人には
「あっ、それじゃ1枚じゃ足りませんね、もう1枚」と・・・
そのご婦人、とても嬉しそうでした。

ヤマコウバシってどんな木なの?
植物生態園で撮ったのが
ヤマコウバシ(山香ばし)クスノキ科



ナルホド、葉っぱは枯れているのに落ちてないですね。



春よ来い

2012-02-09 | 折々の花~植物園~
立春はとっくに過ぎてしまいました、けど寒い毎日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
散歩道の木々を見上げれば、枝の先の新芽や花の蕾が膨らみを増している木もあります。
壮大な自然のシンフォニーの開演が近づいているというカンジですね。

♪春よ来い 早く来い
あるき始めた みいちゃんが
赤いはなおの ジョジョはいて
おんもへ出たいと 待っている♪

この童謡を作詞したのは新潟県糸魚川出身の相馬 御風(そうま ぎょふう)という人。
早稲田大学の校歌「都の西北」などもてがけた詩人です。
歩き始めたみいちゃんにはモデルが居まして、御風の長女文子(ふみこ)だといわれています。
「おんもへ出たい」つまり、外へ出たいということですが、この詩の素晴らしいところは、大自然とのつながりを前向きに表現しているところですね。
みいちゃんに負けてはいけません。
おんもを目指しましょう。

ドイツの文豪ゲーテの言葉です。
「花を与えるのは自然でありそれを編んで花輪にするのは芸術である」
ダイワハウス・モーニングエッセイ  ヴァイオリニスト川井郁子ハートストリングスより一部分抜粋・・・


ハイ 大きな声で歌いましょう
 ♪春よ来い♪ ➱クリックしてご一緒にどうぞ・・・

「学校のかえり」   
相馬御風

いつしか
雪が
ふりやんで
青い
月夜に
なりました。

夜学の
かえりの
縄手道
きょうも
わたしは
ただひとり。

雪の上には
さむそうな
わたしの
影が
うつります。

↑ 道草さんからいただきました、相馬 御風つながりで・・・


梅の花、一輪見っけ!!

節分の前の日:京都府立植物園

もう少し歩くと

シナマンサク(支那満作)マンサク科

同じ日に:京都府立植物園


寒い寒い日だったけど、思いきっておんもに出ました。
ちょこっと春の予感を味わってきました、わんちゃんです。


シモバシラ(霜柱)シソ科

2012-02-06 | 折々の花~植物園~

シモバシラ(霜柱)シソ科 別名:雪寄草(ゆきよせそう)

↑ 2011.9.18 撮影:京都府立植物園

学名 Keiskea japonica
Keiskea : シモバシラ属
japonica : 日本
Keiskea は、明治時代の日本の本草学者「伊藤圭介さん」の名前にちなむ。


冬になると、枯れた茎の根元に”霜柱”のような 「氷の結晶」ができるところからこの名がつきました。
(ふつうによく見かける”霜柱”とは違います)
シモバシラにつく「氷の結晶」は気温の低い朝に見ることができます
地上部は枯れていますが、地下部が生きていて水を吸い上げるため、外気に触れて「氷の結晶」が出来ます。
シモバシラは多年草なので、冬に地上部が枯れたあとも 地中の根は毎日24時間活動し続けています。
それ自体は他の多年草と同じですが、シモバシラの場合は 地上部が枯れてからも、枯れる前と同じように 地中の水を吸い上げて茎の上の方まで送り続けています。
次のような条件下でシモバシラに氷の結晶が付きます
①気温が氷点下ぐらいにまで下がった早朝
②雨や雪が降っていないとき
(雨が降ると水が凍ることができない、雪が降ると雪の水分がかかってしまうため氷ができにくい
③ まわりに雪が積もっていないとき
(雪が積もっていると、氷になろうとするときにまわりの雪の水分で溶かされてしまう)
④強い風が吹いていないとき
(強い風が吹いていると、水が動いてしまうため 氷ができにくい)

「三度目の正直ってホンマにあるんやわ~」と・・・
いっぺんシモバシラに霜柱(氷の結晶)のついてるところが見たかった。
土曜ミニミニガイドの日のことでした、集合は午後1時です、
前夜が寒かったので「ひょっとして?」の思いがあって、京都府立植物園の開園9時前には行こう・・・シモバシラに出合えるのは植物生態園の中です、

こんなカンジでした、

コレではちょっと・・・


次の機会もアキマセンでした、寒くても早朝雲っていたら気温的にパキッと寒くはないんですよね。
ある日の早朝、コロと散歩に出かけると、うん?いつもの寒さとちょっと違うぞ。
星がまだ消えてない、空気は刺すように冷たい、
「よし!今日行こう」

↓こんなカンジでした。



そして、氷って膨張しますよね、茎が裂けやすくなって、縦に細く裂けた時は茎に沿って縦に細長い氷の結晶が見られますが、何回も凍って結晶が付いてくると、裂け目が広がって水分が茎の上まで行かなくなり「氷の結晶」は根元近くに出来てます。





2月も中旬になると、いくら寒い日があっても、もうこんな氷の結晶は付かなくなります。
裂け目が広がって水分がもう茎を上がっていけなくなってしまうから・・・
そして春になると、新芽が出てきます。

【おまけ】
雪の結晶
早朝に風花が舞っていた日
庭に置いてあったバイクのシートに


バイクの前タイヤのカバー(?)

2012.1.29 撮影:わんちゃんちの庭で

ロウバイ(蝋梅)の仲間たち~京都府立植物園~

2012-02-03 | 折々の花~植物園~
土曜ミニミニガイド赤い実シリーズの観察が終わって、おまけがありました。
向こうの方にこんもりと、黄色い・・・

ほのかに匂う良い香り・・・

ロウバイ(蝋梅)ロウバイ科




コレがいわゆる普通種のロウバイ、春を代表する花で一番早く咲きます。
花被片(花びら)の外側が黄色く内側が黒っぽい紫色、花の大きさは、あんまり大きくないです。
色的には、ちょっと寂しい黄色、樹形がかなり暴れている・・・のが特徴。
ロウバイは梅とついてるんで、梅林に植えられていますが、梅とは何の関係もありません。
梅はあくまでバラ目バラ科サクラ属、
ロウバイはクスノキ目ロウバイ科ロウバイ属
ロウバイは日本のモノでは無いです、中国原産17世紀に渡来、


ロウバイにくっついてた大型のミノムシのようなモンは偽果(ぎか)

ウンナンロウバイ(雲南蝋梅)ロウバイ科




ロウバイの傍にウンナンロウバイが・・・
それって?
ヒマラヤ(雲南あたり)出身、中国ではロウバイもウンナンロウバイも区別してないそうです。
あえて言うなら、花の色がロウバイより淡く白っぽい、葉っぱが大きい、
パッと見、見分けつかへんやんか?と、わんちゃんは思うのでありました。
けど、さっきロウバイに出合ったとこなんで、
そういわれてみれば花の色が、ちょっと淡く白っぽいかなぁ。

ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科




花びらが大きく(ロウバイの1.5倍くらい)中の花被片まで黄色い。
赤みが全くないのがソシンロウバイ。
ちなみにソシンとは?
芯の色素が落ちているモノ


ソシンロウバイにも偽果が・・・


マンゲツロウバイ(満月蝋梅)ロウバイ科

ソシンロウバイの園芸品種




花は大きいし、香りは強いし、型は良いし、樹形は良いし、
言うことなしのマンゲツロウバイ最近人気急上昇・・・

【おまけ】
カギカズラ(鉤蔓)アカネ科


葉っぱの付け根にカギがついている、スゴイ根性で上っていく
ちょうど15mもあろうかと思われる杉の木にカギカズラが上っていってましたね、

カギカズラのカギを観察


葉っぱの節にカギが付いてるその付き方が一つついて次は二つ、その次は一つまたその次は二つ・・・
交互にカギの数が♪1ケ、2ケ、1ケ、2ケ♪
京都府ではもともと、自生してたモンなんですが、今や少なくなって絶滅危惧種に指定されてます。
植物園でジックリとね・・・

イチゴノキ(苺の木)ツツジ科
イチゴノキはツツジ科の常緑低木。

お花がカワイイ・・・アセビやドウダンツツジに似てる。



花が終わると、ほぼ一年かけてイチゴのような(というより、ヤマモモ似)果実が実ります。
花の時期と、昨年の果実の熟期とが重なり、花と果実が同時に目を楽しませてくれます。
あまりに美味しそうなんで一つ口の中へ、まずくはなかったですが美味しくもない・・・
実を食べるよりは、ジャムや果実酒に利用できる、そうです。

バイカオウレン (梅花黄蓮) キンポウゲ科

ウメに似た形の白い花
生態園に一際目立ってと思ったわんちゃんですが、
お花はやっと二つ咲いていました、よくよく見ると蕾が二つ

セリバオウレン(芹葉黄連) キンポウゲ科

バイカオウレンのすぐ前側に一株だけ咲いていました。


京都府立植物園:冬の木々の赤い実

2012-01-31 | 折々の花~植物園~


 菰巻き 


樹木係の職員さん7名の方が総出で下から上へ順番にコモを巻いて行きます。
一番上のところで、スポッと抜けないように下方へ荒縄で結んでありました。
7名の職員さんが8時半からほぼお昼までかかったそうです。
京都も最近暖かくなってきてますね、このコモを巻かないとソテツがもたへんのんかな?と言うことも無いそうです、しかし「アレせえへんのですか?」とか言われるそうです、また、もしかの時も考慮されて、何よりも菰巻きの技術の継承としてでも、やらなアカンのんちゃうやろか・・・と。
毎年、季節の風物詩として新聞に紹介もされますから・・・

土曜の午後はミニミニガイド
温室ではいろんなお花が咲いてました、屋外ではちょっと厳しいですね、何を解説されるのかな?の期待満々・・・
樹木係生態園担当 津田さん

赤い実シリーズで~す」と、おっしゃりながら歩き始めた津田さんの後をぞろぞろと・・・

ストランバエシア (バラ科) 



学名でしか表記が無いです、和名は無いです。
中国ヒマラヤ原産、なかなかよそでは見られませんよ。

 オオカナメモチ (大要黐) バラ科 




1935年中国からの種子交換で育てたモノ
ストランバエシアもそうだったんですよ。
オオカナメモチの実は多肉質でジューシーな実⇒液果、漿果(しょうか)
いかにも鳥が好きそうな実
ここで突然、動物散布のお話
動物散布には
①付着型(動物に付着して運ばれる:ひっつきむしなど)
②被食型(どうぶつに食べられて運ばれて糞と共に出る)
鳥たちのエネルギーは糖分と脂分で飛ぶと言われてます。
出来るだけ体重を軽くして飛べるように蓄えられないので食べたモノをすぐに燃やして飛ぶ・・・ので食べたまま遠くの方へは飛びません、食べながら糞しながら飛ぶ状態なんで、あんまり遠くの方へは種が行かない、鳥散布はせいぜい200m以内で蒔かれてしまう・・・
鳥に食べてもらって木はなんで遠くに行きたいのか?
もちろん勢力範囲を広げたいのもある、けど、自分の親の根元に落ちても、親が覆いかぶさって日が当たらないし、親の元に居てても将来、何の見込みもない!
ということで、出来るだけ親の影響から逃れたい、というのがポイント。
けど、鳥によってどこに飛ばされるか解らない?という大きなリスクを抱えている、しかし、親元からちょっとでも離れたい・・・
実が甘いのが良いかな?鳥に食べてもらえる適当な大きさのサイズ、鳥が好む適当な固さ(柔らかさ)発芽抑制物質が働いてる事、
えっ?発芽抑制物質??
鳥のお腹の中を通って糞と一緒に出ないことには発芽しないようになっている、園芸係さんがする時は、ざるの中で強く果肉を洗い流して種を取り出すという方法で・・・そうしないと芽がでない、そうです。

種子交換⇒全世界の提携植物園に「ウチではこんな植物がありますよ」とリストを送ります、欲しいという植物園が何種類かという制限のもとで申し込みがあったら、封筒に種を入れて送る・・・
挿し木とか種とかでやりとりしたモノ
京都府立植物園の種子交換の実績➱(こちら)


 センリョウ、マンリョウ、アリドオシ 
(千両も万両もず~っとありますよ、有り通しですよ:\(^o^)/)
  センリョウ(千両)センリョウ科  


  マンリョウ(万両)ヤブコウジ科 


センリョウとマンリョウとは?
実が上向きにブワ~っと付いてるのがセンリョウ、マンリョウはコソッと下向きに、葉っぱに隠れるようにぶらさがってますね。
葉っぱの鋸歯(きょし)
センリョウはギザギザギザと先っちょまで尖ってます、マンリョウはちょっと優しめな波型の鋸歯になってる?(そうそう)
樹形で見るとセンリョウは枝分かれして大きくなっていく、マンリョウはスクンと立って下向きにポロンと実が付いて、葉っぱがプサッと付いてて、それがちょっとづつ大きくなっていく?(ほぉ~~)

  アリドオシ(蟻通し)アカネ科 一両


  カラタチバナ(唐橘、百両金)ヤブコウジ科 百両


  ヤブコウジ(藪柑子)ヤブコウジ科 十両


センリョウだけはセンリョウ科
マンリョウとカラタチバナとヤブコウジが近縁でヤブコウジ科
アリドオシはアカネ科

「あかき木の実」  北原白秋
暗きこころのあさあけに、
あかき木(こ)の実ぞほの見ゆる。
しかはあれども、昼はまた
君といふ日にわすれしか。
暗きこころのゆふぐれに、
あかき木の実ぞほの見ゆる。

↑ 道草さんよりいただきました。




♪赤い鳥、小鳥、なぜなぜ赤い、赤い実を食べた♪
ず~っと、赤い実を観察してきました
ここで、ふと、赤い実よりも黒い実の方が美味しかったりして・・・
赤い実の時よりも熟して黒くなった時の方が美味しい、アントシアニンが増えてきたころかな?
鳥の目には何色に見えているのか?どうも、人間が見る色とはちょっと違うみたい?
赤い実が赤く、黒い実が黒く見えてるとは違うみたい、
赤い実が美味しいんじゃないかと言えばそうでもないみたいで赤い色のタマミズキの実には見向きもしない鳥さんたち
高い高い木の上にいっぱい実が生っている
「なんで鳥が食べないの?タマミズキの赤い実は美味しくないの?」と聞いてみたいくらい。
他に食べるモンがなくなったころ、やっとタマミズキに鳥がやってくる・・・

ここで、赤い実の観察は終わりました。
まだまだ園内をブラブラ向こうの方に黄色くこんもりとした樹が・・・・・??
つづく


樹木係生態園担当 津田さん



京都府立植物園~観覧温室・氷の彫刻・イルミネーション~

2011-12-24 | 折々の花~植物園~
京都府立植物園の北山門入口で
"観覧温室夜間開園&クリスマス・イルミネーション"の大きなポスターが目に留まりました。
「ほぉ~~キレイやろうなぁ 夜まで残ってみる?」
「いいよ」

京都府立植物園の中を「松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩」してからね、温室で写真撮ろうかな?と・・・
温室に入ると、カメラのレンズが、くもってしまい紗をかけたようになってしまう・・・何回も拭いていたらやっとカメラのレンズが慣れてきましたね。

温室では珍しいお花がいっぱい、名札が頼りなんですよ・・・

2011.12.18京都府立植物園観覧温室PhotoStory1.wmv

アマゾンユリ:ヒガンバナ科 別名:ギボウシスイセン(アマゾン・アンデス山地)
アリストロキア・ギガンテア:ウマノスズクサ科
ウナズキヒメフヨウ:アオイ科 別名:眠れるハイビスカス
オオベニゴウカン(大紅合歓) マメ科
グロクシニア シルウァティカ(Gloxinia sylvatica) イワタバコ科
コリトプレクツス・スペキオスス:イワタバコ科(エクアドル、ペルー)
サリタエア・マグニフィカ:ノウゼンカズラ科(コロンビア)
シャムソケイ. Jasminum rex モクセイ科(タイ)
ツンベルギア・ウォゲリアナ:キツネノマゴ科(西アフリカ熱帯部)
ツンベルギア・マイソレンシス:キツネノマゴ科(インド)
ドムベヤ・セミノール:アオイ科
パキスタキス・コッキネア :キツネノマゴ科 別名:ベニサンゴバナ(紅珊瑚花).(ガイアナ)
フラグミペディウム:ラン科
フリーセア“セプタードオール”:パイナップル科
ヘリコニアヴァグネリアナ:バショウ科
ヘリコニアマリエ:オウムバナ科
ヘリコニアプシッタコルム:バショウ科(西インド諸島~南アメリカ)
ベンガルヤハズカズラ(ベンガル矢筈葛) キツネノマゴ科
ホルムショルディア・サングイネア:クマツヅラ科(インド)
ユメレア・サギタタ:ラン科
リンコスティリス・ギガンテア:ラン科(インド、タイ)
リンコソフロカトレヤ(ラン科)

ポインセチア展開催中でした。




  「ポインセチア」   森 未知子
かつて眼差しのなかに
燃える焔(ほのお)をみたことがあった
その日から溢れくるもの 充ちてくるものが
わたしの内部をひたしはじめる
おお輝くわたしの変身よ
木枯しの街の彼方
青いわたしの故郷は何處。

↑ 道草さんからです、アリガトウです。


さて、温室から出ても夜間開園まで少々時間アリ
「どうする?食事にでも行く?」
「そうしよか」
植物園を出ると北山通り、ここは、こじゃれたお店が軒並みに・・・
食事をしておしゃべりしてると程よい時間になりまして・・・
再入園です、
京都府立植物園は60歳以上は年齢証明を提示すると入園料は無料です。
(京都府民だけじゃないですよ、他府県からの人もOKですよ)
いきなり、北山門から入ってすぐの噴水が・・・


暗っぽい園内を歩きながらところどころのカワイイ動物のイルミなど見ながら・・・


↑ クリックで大きくなります

おっと、いきなり明るい場所に・・・
なんと、氷の彫刻制作真っただ中デス。




シャシャシャシャッと手際の良い事、そりゃぁモタモタしてたら氷が融けてしまいますわね。
(社)全日本司厨士(「西洋料理」を専門に従事する料理人)協会京滋地方本部協力とありました。

お題は 「絆」
パチパチパチと拍手喝采

それから、ゆっくり歩きながらステキなイルミネーションを楽しみました











↑ クリックで大きくなります
【おまけ】
今日、こんなニュースを観ました

三陸照らす希望の光、約10万個LEDでイルミネーション



植物・樹木の生き抜く戦略~果実・種子の場合~

2011-12-21 | 折々の花~植物園~

【松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩】  2011.12.18(日)


植物・樹木の生き抜く戦略~果実・種子の場合~
Ⅰ動物が運ぶ⇒動物散布
①鳥などが(食べて)運ぶ⇒被食散布
 植物という報酬→餌としての興味を誘う(栄養、色、臭い、大きさ、熟期)
①食べ残し」を期待⇒(貯食散布)
②動物が(に引っ付いて)運ぶ⇒動物散布
 動物以外からの要因では親植物から落ちない

Ⅱ風が(に乗って)運ぶ⇒風散布
①翼で飛ぶ
②毛で飛ぶ

Ⅲ水が(に流されて)運ぶ⇒水散布
 例えば、オニグルミ、ヤシ類、オヒルギ
(参考:「花から種へ」全国農村教育協会 小林正明著


その日のテーマとは別に「松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩の日」は、まず、この木に注目です、最初にこの木の傍まで行きます。

ストランバエシア・ダビディアナ(バラ科)

2011.8.14

8月の観察会の時、松谷名誉園長さんが
「この実の色が10月、11月、12月とどんどん変わっていきます、この色の変化を観察していただければイイカナ・・・今やったら、果実も葉っぱの色も緑なんで、誰も気が付かない、素通りされてしまう、それがもったいないんで、今回来ていただいた方は次にはどのような色になっているか?見といてください。真冬にはスゴイ色に変わります。」と、言われてました。


この赤い実がそのスゴイ色・・・


5月24日に撮らはったという花の写真を見せてくれはりました。
「この花が咲くから当然こんな実が生るのです、6月になると花びらは落ちて実になりかけてます、緑の実からオレンジっぽい色になって真っ赤っかになります、是非皆さんチャレンジされて毎月ごとの実の変化を見に来て下さい」と。
「花びらを撮る時、花びらの正面からだけじゃなくて裏側からも見て欲しい、花びらの後ろ側には花びらを支える萼片と言うモノがあります、それがどないなって行くか・・・という観察も面白い」とも。

そして
「赤い果実の一番先っちょを見てみると、うん?黒っぽいモンが?その先っちょに糸みたいなモンが、3㎜ぐらいのコレが雌しべのもと・・・」
来年のハナシですが、この実が生ってる枝からは花が咲きません
新しく伸びた枝から花芽が出てました。



そういう風にしてみるみる大きくなっていく木だそうです。

センダン(栴檀)センダン科


「栴檀は双葉より芳(かんば)し」のセンダンと誰もが思いがちですが、そのセンダンはこのセンダンではなくってビャクダン科の白檀のことで、ソレは日本の屋外では育ちませんので温室でないと育ちません、当然、ウチの温室にはあります」と。
目線のところに枝がきてるセンダンがあります、春にホントにキレイな紫色の花と、香りをぜひ堪能してほしいですね。
実はブニュブニュとしてて鳥たちにはごちそうになります、種は消化しないので糞として落ちたところに居つくことになります。
余談ですが
わんちゃんちの近所の散歩道にはセンダンがあちこちにあります、これからのシーズン鳥たちが電線に止まってセンダンの実を食べます、と下に種が落ちます、白い堅い堅い種です、コレがウチのコロの大好物なんですよ、
「カリカリカリカリ」堅いのに・・・歯の丈夫さをアピールしてるみたいに。

シナサワグルミ(支那沢胡桃)クルミ科


中国原産、落葉高木、高さ20~30m


このウサギの耳のようなモンが風が吹くと、くるくるくると舞いながら親株よりちょっとでも遠いところに飛ぼうとしている、それで少しでも生育の範囲を広げていくこの木の戦略。
コレは風で飛びますから、風散布です。

クスノキ(樟、楠)クスノキ科

クスノキに黒い実、


実の中に種が、果肉部分は鳥たちのごちそう(栄養)に、種は消化しないから糞と一緒に蒔かれる、
実が生るんやから花が咲くんやね。
花って気が付いてないわんちゃんです、ゴ-ルデンウィークの頃、もんのすごう可愛らしい小さな花が咲くらしい。
「クスノキに実なんてできるワケないよと思われてる方、結構いはります、コレができるということは花が咲いてます、クスノキに花が咲くはずないと思ってられる方結構多いんですがゴ-ルデンウィークの頃来てみてください、もんのすごう可愛らしい小さな花が咲きます」と・・・



ニワウルシ(庭漆)ニガキ科

白い花が咲いているような高い木、花ではなくて果実でした。


よくよく見ると平べったい果実の片方はノペッとしてて片方は少しねじれてます、果実を腕を高く伸ばして投げ落とすと、くるくるくると舞うように落ちてきました。
ねじれてる方が、たぶん?下の方にきてたかな?
高い木についてる果実、一斉には落ちません、そこがミソだそうです。
何日間もかけてちょっとづつ落ちていく、一斉に落ちてもし何かがあったら、全部ダメになってしまうから・・・と危険度を分散している、ソレがこの木の戦略。
強い風が吹いたら遠くの方まで飛んでいきます。
名前が「ニワウルシ」となってますが、かぶれません、ウルシの仲間ではないのです、葉っぱが出てきた時、ウルシと同じようなカンジなんで・・・でもウルシではないです。

サワシバ(沢柴)カバノキ科 別名:サワシデ


サワシバの果実です。
ミノムシの大型のようなモノ、瓦重ねみたいに一つ一つが種子になってます。
ボトンと落ちるのではないらしい一つ一つが外れて飛んでいくらしい・・・

ノグルミ(野胡桃)クルミ科

瓦重ねのような付け根のところに小さな種子があります、コレも翼があるので・・・



小さな種子がいくつもいくつも飛んでいって、たまたま上手くいって何十年も経って育つとこんなに大きな樹になります。

シロバナヤマブキ(白花山吹)バラ科

フツーのヤマブキは葉っぱが互生についてます、コレは葉っぱが対生に付いて
いて花の色は白、花びらは4枚、よく知ってるヤマブキとはちょっと違うんですね、コレは果実の色がキレイですね、春の花と秋の果実と二回楽しめます。
春の花の頃またね、見に来て下さい・・・と。

ロウヤガキ(老鴉柿)カキノキ科 別名:ツクバネガキ(衝羽根柿)

中国原産、柿の一種。
最近では盆栽で使われているのが流行ってます。
萼片が4枚で羽をつくツクバネに似ているのでツクバネガキとも呼ばれている、このロウヤガキには種は出来ません、大きなロウヤガキの根元にはいっぱい苗が出ていました「何でや!」
根を掘ってみると全部、親の方に根が続いているそうです。

カギカズラ(鉤蔓) アカネ科


枝の下側にカギが付いています、そのカギの付き方が1対2対1対2の割合で付いてるというところがオモシロイ
このカギはこの木自身が何かの枝に意識して引っかけていくんじゃなくって、他の木の枝がたまたまここに来た時にその木の枝がこのカギの中に自分から入って行くという、網に引っ掛かった魚のように引っ掛かった枝は絶対抜けません、引っ掻けたカギはひっかけてないカギよりも太ります、自分で自分の枝を引っ掻けることも多々あります。

このカギには薬効成分があるらしい・・・
生薬として釣藤鈎(チョウトウコウ)
↑夏から秋にかけて釣を採取して日干しにしたもの
高血圧患者の頭痛、眩暈や、子供のひきつけ、疳の虫に用います。
有効成分はリンコフィリンというアルカロイドで、血管を拡張し高血圧を改善することが明らかになっています。

挿し木ででも繁殖します

「植物ってホンマに生命力が強いですね、どんなことがあっても生き延びていくぞ、っということをカンジました今日はそういうところを強調してます」と、最後におっしゃってました。


【おまけ】
レンギョウ(連翹)モクセイ科

レンギョウが咲いてました。

コレは人間が勝手な表現でする「狂い咲き」
グワッと寒くなったけど日中の気温が高くなると咲いてみる・・・
レンギョウにしたら別に狂ってるわけではないのです。
葉っぱが落ちてしまって、寒くなって冬、そんな時に咲いたら何があるかワカラナイ(レンギョウにとって)から、咲かない。
次、咲くときは気温が上がったとき、フツーは春、ところが最近日中の気温が高くなったので、ソレを春と間違えて咲かなアカンというDNAが働いたんで咲いてしまった・・・
全部が全部咲いてるワケじゃないです、個体差があります、ものスゴク感受性の強いのだけが咲いてるんですよね。
残ったレンギョウたちは春に咲きます、この咲いてしまったレンギョウは来春には咲きません、花芽が無い!

「小春」 永井荷風 

小春の空の晴れつゞき
返り咲く山吹に蝶も舞ふなり。
いつはりの春。
去りゆく秋の名残り。
やるせなき思出の痕。
さめたる夢の消え行くかげ。
皆一瞬のまぼろしとは知れど
虚無のさびしさには優るべし。
されば堪へ難き悔と未練の苦しさも
われには嬉しわれにはいとし。
かへらぬよろこびの名残とおもへば。

↑道草さんよりいただきました。

メグスリノキ(目薬の木)カエデ科 別名:千里眼の木


キレイな赤色、ものすご~くキレイな赤、メグスリノキの紅葉は美しい!!
京都府立植物園では一番遅く紅葉が始まって、遅くまで紅葉している。
(花の径約5mm、5月に咲く、雌雄異株)

メグスリノキの効能
目がかすむような時に樹皮を煎じて内服すると、遠方までハッキリするという。
また、肝臓疾患の薬としても用いられているということだが、
中国古典:素問(そもん)、霊枢(れいすう)には
「肝気は目に通ず、肝和すれば、目よく五色を弁ず」と、あるように目がよくなれば肝がよくなるのは、漢方の基本の「き」とある。
参考書:薬になる山野草(主婦の友社)

京都府立植物園でこの日アリドオシに出合いました
こちら に追記しましたのでご覧ください

次回は京都府立植物園観覧温室~イルミネーション~氷の彫刻

アスクレピアス(Asclepias) ガガイモ科

2011-11-24 | 折々の花~植物園~

京都府立植物園の北山門から入ってすぐのところに季節にふさわしい花壇がしつらえてあります。
辺り一帯は「北山ワイルドガーデン」と呼ばれています。

背丈の高い(わんちゃんよりもですよ)可愛い色(橙色)のお花が目につきました。

アスクレピアス(Asclepias) ガガイモ科


唐綿と呼ばれて幾年秋日和り(道草) 
↑ 道草さんアリガトウです。


アスクレピアスは北アメリカ、アフリカを中心に100種以上が分布しますが、その中でも花壇、鉢植え、切り花として栽培されている種は主に2~3種です。

アスクレピアス(Asclepias) は、ガガイモ科トウワタ属です。
和名をトウワタ(唐綿)と言い、外国から入り、種子に白い冠毛があり、綿毛に似ていることから付けれられました。

↑ アスクレピアスの種子:そよかぜさん提供

じぃ~~っと見ると、とても可愛いンです。

花びらがクルクルっと反ってますでしょ・・・

けど、この可愛いお花にもう一つの顔が、
根や全草に止血や殺虫効果がありますが、嘔吐、不整脈、心臓麻痺等の毒草ともなります・・・と。

↓ アスクレピアスの果実が見えてます

ふっと思ったんです
この果実は?0000の果実に似てるぞ・・・

ガガイモ科?
いつも散歩道でガガイモに出合うんですよ
そのガガイモの果実がぜひとも見たいといつも思ってたんです
でもね、いつも毎年、草刈りでその果実を観るには至らなくって“ザンネン”の繰り返しでした
けど、フェンスに絡まってたのを発見!
ガガイモ(蘿藦、鏡芋、芄蘭:Metaplexis japonica)ガガイモ科

毎日毎日そこの傍を通るたびに「うん!あるある」って。
はじめてガガイモの果実を観た時はビックリしました、噂では聞いてたんですけど・・・




「 あのぉ~ アスクレピアスのピアスはアクセサリーの?ですか?」
「アスクレピアスというのは昔のギリシャのお医者さんの名前 Aesculapius からきています。
“明日くれピアス”とアクセサリーをおねだりしているのではありませんよ。」

わぁ アミメアリが・・・

↑ 写真:そよかぜさん提供

植物生態園~野菊・カワセミ~

2011-11-21 | 折々の花~植物園~
金子園長さんと「季節を歩く」は午後1時出発です
コレに参加する日はいつも、午前中に植物園に出向き、植物生態園をウロウロしてます、わんちゃんです。

地下鉄北山駅から上がってすぐの京都府立植物園北山門から入ると植物生態園はすぐです。
秋です、菊です、生態園ではいろんな菊(野菊)に出合うことが出来ました
と、申しましても、その菊たちの茎にじかに名札が付けられてあったので、ようやっと、菊たちの名前が分かったというわんちゃんなんですよ・・・

シロヨメナ(白嫁菜)

白いヨメナという意味だが、 ヨメナのようにヨメナ属ではなく、ノコンギクなどと同じシオン属・・・
と、図鑑に載ってました。

ノコンギク(野紺菊)

名の由来:野に咲く紺色(?)の菊という意味.
特  性: 多年草、日当たりの良い山野に生える
ノコンギクによう似たのにヨメナがあります。
両者の違いについては ➱こちら

コンギク(紺菊)



野原などに自生するノコンギクの古くからの栽培品種です。
紫色がノコンギクよりも濃く、くっきりとしたイメージ。

サンインギク(山陰菊)

富山県から山口県にかけての日本海側と瀬戸内側 の山口県光市まで分布しています。

キクタニギク(菊渓菊



キクタニギク(別名 アワコガネギク:泡黄金菊)は、京都東山の菊渓の菊という意味です。

イナカギク (田舎菊)

別名:ヤマシロギク、 晩秋の山に咲く野菊です。

「荒地野菊」   津村信夫

川で溺れた少女のことは
もう誰も口にしなかつた

村の家の障子紙が白い
秋の日に
まるで 偶然のやうに美しい

少年が一人
哨兵のやうに道のべに立つてゐる

その午後から
火の山は退屈さうに煙をはき出した

少年は駆け出した
物影を見て駆け出した

野に光つたてゐるもの
ひともと揺れてゐるもの

荒地野菊 荒地野菊

↑道草さんからいただきました。
 
野菊たちとサヨナラして金子園長さんと「季節を歩く」 ➱こちら に参加して京都府立植物園菊花展を堪能しまして
「ちょっとお茶しよか?」と言うことになり、なからぎの森に・・・
池の傍の東屋でお茶してますと、大砲とまではいかないですが、立派なレンズを装着のカメラの放列
「何を狙ってはりますん?」と聞けば「カワセミでんねん」
「カワセミやてぇ」と聞き込みの結果を友達に言うと、
「いやぁ 私、カワセミ見たことないねん」
と、ざわざわしゃべっていると、
「ほら、あそこにカワセミが居りますやろ?」
「どこどこ?」
「ほらあそこ」
「ワッ!いるぅ」
シャ~ッと水面を、ちょうど小石を投げて小石が水面をトントントンと滑っていくようなあの状態、餌でもゲットしたんかいな?
「アッ!アッ!アッ!」状態のわんちゃん
小枝の先っちょに止まってる・・・
鳥撮り用のレンズにはかないませんが取りあえずカメラを向けてカワセミ撮りにトライ!!

「枝が被ってしもたな」って周りから聞こえてきました


「ねぇ、わんちゃん、枝被りって、鳥撮りさんたちの専門用語?」って友達が聞くんですよ。
「そうですね”枝被り”は枝や葉が写そうとするものの邪魔をすることで、この写真でもくちばしの枝が無い方がいいでしょ?
でもこれは”軽い枝被り”です」と、教えていただきました。

カワセミ(川蝉、翡翠、翡翆、魚狗)ブッポウソウ目カワセミ科

「カワセミと背景のカワセミを撮ろうとしている人の対比がおもしろい写真になりましたね、この写真なら枝被りは無いですね」
とも・・・

「豪華な菊も観れたしぃ、カワイイ野菊たちにも出合えたしぃ、初めてカワセミ観れたしぃ、ええ日やったわぁ」
「なんと、私は京都府立植物園って今日来たんは初めてやったんよ、ホンマに来て良かったわぁ」友達たちは大満足の様子でした。
やっぱりウレシイわんちゃんです。

追加記事(11月26日)
後日、Uさんから
Uさん:「短歌会でね、初めてカワセミに出合ったことを詠んで一首、提出したの、会の人たちからの感想をいただいたんだけど、いろんな角度からの見方があるのね、改めて勉強させていただいたわ・・・」
わんちゃん:「へぇ~そうなの、ぜひ、blogで紹介させて・・・」
Uさん:「拙い歌がこんな事になるとは・・・」
わんちゃん:「いえいえ、短歌を・・・となると、言葉の一つもうかんできません、のわんちゃんです、うらやまし~いです、ヨロシクです」


 *二方からレンズが狙うカワセミは枝の先にて水中狙う* 

  ↑ 短歌会に提出されたUさんの短歌です。

以下は短歌会でお仲間がこの短歌に寄せられた感想です。
(ちなみに短歌会のお仲間は写真はご覧になっておられないです)                      

Aさん  二方からなのでカワセミを撮っているのは2人でしょうか?
     作者もその内の1人かなと思います。

Bさん  レンズとカワセミと2つの視線があっておもしろいです。

Cさん  二方はどんな所か知りたいです。
     以前木津川でカワセミを見たけどとてもきれいでした。

先生   カワセミはきれいだけどめったに見られない鳥なので たぶん何人かの人がカメラを構えているのでしょう。
     人とカワセミの視線の違いが表わされていますね。


金子園長さんと「季節を歩く」

2011-11-18 | 折々の花~植物園~
11月13日(日)京都府立植物園「金子園長と季節を歩く」に行ってまいりました。



パンフレットの表紙には江戸後期の浮世絵画家・歌川国芳の浮世絵に描かれている 「百種接分菊(ひゃくしゅつぎわけぎく)」が載ってました。
八代将軍吉宗の時代に巣鴨・染井の植木屋今右衛門が作出したという、太い菊の台木に有名な菊を百種類も接ぎ木し、それぞれに花を咲かせた様子を描写してあります。
このころは菊に対して江戸中が盛り上がっていたみたいですね
大菊というのはだいたい18㎝といいますけど、そのころ1尺3寸。
1尺3寸といいますと、だいたい40㎝ですね、40㎝の菊を作って楽しんだという資料が残ってます、江戸時代から繋がっている菊を、もう一回見直したいなと言うことで今回は菊を選ばれたそうです。

世界に植物がだいたい30万種弱ある中で菊の仲間は2万3千種あります。
菊の仲間の一つとしてコスモスがあります

一つのコスモスを手に取られて、
「これは花の集まりで、周りにあるのが8枚で外側に見えてるのは花びら、基本的には花冠(かかん)って言います。」
それから、花冠、舌状花、筒状花と解説されてました。
「あっキレイやな」と思うばかりで花の構造となるとよう解りません・・・のわんちゃんなんですゴメンナサイ




菊花展の会場でのお話
菊については原産地が解ってないそうです。
中国から来たんじゃないかと言われていますがそうでもないみたいです。

京都府立植物園での菊花展は毎年10月20日~11月15日
11月2日に審査があります
11月2日に一番きれいなのが知事賞に選ばれます
10月31日までに鉢の入れ替えが出来るのですがそれ以降は入れ替えはダメ
11月1日に鉢を入れ替えたら失格・・・
賞のトップは知事賞
2位は京都園芸クラブ会長賞、
3位は京都府立植物園協力会会長賞
次に菊花連合会長賞、金賞、

大菊花壇(大菊3本仕立て

大菊とは頭花の直径18㎝以上、厚物(菊花が多弁で半球状に厚く咲くタイプ)の作り
一番手前が1m、ぐぐ~っと上がって行って1メートル70㎝ぐらいまで
横一列には同じ色を入れないこと、斜めに同じ色を入れる
鉢の置き間違いでこのルールから外れると減点されます。
二列目か三列目に管物(くだものと呼び、菊花が細い管状に咲いているもの)を入れる
気候的になかなか大変なところがあります、菊の成長が思いのままにならなかった場合、鉢の下にレンガを置いて高さを調節します、レンガ二段まではOK
高さ調節のためには鉢の下の土を掘って高さを低くする・・・と、いうのは減点
葉っぱの状態、枯れが入ってないか、病気が入ってないか、そういう葉っぱの状態も審査の対象になってます。
モチロン一つの枝から三本上がってます。

鉢の下を掘って低くしてあるのとか、鉢の下にレンガを置いてあるのとかご苦労の後が見受けられましたよ。
斜めに色が通ってないのがありました、こっちの色をあっちに移して・・・とか思うと高さが合わなくなってくるしぃ・・・みたいな、なかなか大変なんだなぁ・・・と感心しきりのわんちゃんでした。

福助花壇

福助人形に見立てた作り
鉢底から花のてっぺんまでを50㎝以下で栽培する最も背丈の低いもの
菊はどんどん成長するので草丈を抑えるために挿し芽時期を遅らせて8月に行います。
ちなみに背丈を高くするのが必要な3本仕立ては4月から5月にかけてが挿し芽時期となります。
異なった品種の5鉢を縦一列に並べる、厚物、管物を混ぜて使うことはしません。

嵯峨菊(七五三仕立て)

一鉢に三本を立て、草位は約2メートル、15花を頂部に7花、少し下って5花、更に下って3花を咲かせます。
(七五三仕立ての花数の位置に誤りがありましたので記事を訂正させていただきました)
奇数ですよね、偶数にしないのは人生は何事も割り切れないという仏教観からきているということだそうです。



小菊花壇(小菊盆栽仕立て)



小菊盆栽では、樹木の盆栽のように何十年もかけて樹形を作るわけじゃないけど、最低でも1年余りかかります、大菊栽培より手間と時間がかかるとか・・・


懸崖菊(懸崖仕立て)

長幹種の小菊を使い、摘心を繰り返すことで枝数を増やし、伸びた枝を枠に止めていく、摘心を繰り返すことで増える枝を止める作業は、定植後から8月末まで続くので、出来上がった作品は大変な時間と根気の結晶・・・ですよね。
ギネスブックには一本で4351個の花をつけたというのが載ってるそうです。

京都府立植物園園内の散策はまだまだ続きます