【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

ピロリ菌 ⑪-1

2009-01-28 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
「ピロリ菌の検査をしてみますか?」「は?ハイお願いします」

手術で入院していた時、入院前から飲んでる薬を申告します。
私は40代半ば頃に胃潰瘍を患ったことがありました。
(薬をのんでいて今は胃の方は大丈夫なんですが、胃潰瘍とか十二指腸潰瘍とかはピロリ菌が悪さをして再発しやすくなるそうです。)

「この薬は、むかつきを防ぐんやけど、ようむかつくんか?こっちは消化を助ける薬やな、便秘気味か下痢気味なんか?」
「別に、そういった症状は無いですけど、ずっと飲んでるもんで・・・」
「これらの薬が必要か不必要かいっぺん、胃カメラ検査してもらおうか?」
「そうですね、お願いします」
手術の方は呼吸器外科ですが、胃カメラの方は外科外来です。
同じ病院なんで・・・・

「胃の壁はきれいですよ~」とかおっしゃりながら胃カメラを突っ込んでいかはる外科の先生。
ところが結果は「少々胃炎気味ですねぇ」

ピロリ菌の検査は一日では結果が出ません、ということがわかりました。
まず、朝食を抜きます。

『尿素呼気試験法』
呼気(吐き出した息)を採取して調べる方法です。
ピロリ菌が分泌するウレアーゼのはたらきで作られる二酸化炭素(CO2)の量を調べます。
①呼気採取袋を口にあて(鼻から)息を吸って、5~10秒程度息を止めて呼気採取袋にゆっくりと息を入れる、肺の中からの息を入れるようにする。
②ユービット錠、1錠を水100mlで噛まずに服用する
③5分間、体の左側を下にして横になる
④その後は15分間座る(椅子に腰をかけました)
⑤その後もう一度呼気を採取する
  ①と⑤の袋で測定する
これらの手順はすべて速やかに看護師さんが指示してくれはります。
「1週間後に結果が出ます」

退院して2週間目の検診の日に外科外来に寄りまして、
ピロリ菌の検査結果を聞きました
「陽性とでてますから、除菌治療をしましょう」
と、私としては、びっくりするくらいの量のお薬が出ました。

2種類の抗生物質とプロトンポンプ阻害薬(胃酸の分泌をおさえる薬)の3種類のお薬、合計5種類(2カプセル+3錠)のお薬を1週間、朝晩飲みます。
これで80%の人が除菌に成功します。
あとの20%の人には抗生物質の1種類を変更して同様に1週間飲む二次除菌治療に挑戦します。
1ケ月してから除菌されてるかどうか検査があります。

というわけでピロリ菌の検査結果が陽性でした、ちょっと意外でした。
ヘリコバクター・ピロリ除菌療法をやる羽目に・・・・・・
きっちり、7日間、朝晩2種類のお薬を5錠服用します。
「お薬確認表」というのに、きっちり記入していきます。
一回でも忘れると効き目がないそうです。
1ヶ月してから、ピロリ菌検査をして、また陽性だったら違うお薬で除菌療法をやるそうです。
1ヶ月後には陰性になっていてほしいモンです。
と、友人にメールしました。

ピロリ菌は、わんちゃんぐらいの年齢ですと、陽性の人のほうがずっと多いはずです。
除菌すると空腹感も出てくるはずです。
しっかり運動してしっかり食べて、体力回復につなげるのにグッドタイミングですね・・・・・
と友人からお返事メール

さて1ケ月後に病院へ・・・・
続く

ハボタン

2008.1.19 ご近所さんの庭にて

現代のガン最前線体験レポート⑩~ある時、再入院~

2009-01-02 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
2008年の暮の、とある日
友人から私にメールがありました。
「blogに足跡の形跡がありませんが、風邪などひいてないでしょうね」
「ハイ不覚にも風邪をひいてしまいました」
「医者には行きましたか?肺炎にならないように十分注意してくださいね」
「ハイお医者さんには行きました『マスクしてウチで大人しくしてればいいよ、こんな時期やから、マァ女の人はそういうわけにはいかんやろうけども』と、言われました。何でもお見通しなんですね。恐れ入りました。」
「安心しました、おやすみなさい・・・・」

《その翌日のこと》
咳がスッキリと治らないので今日(12/25)が病院の主治医の外来診察も今年最後なんで行ったところ、レントゲンを撮って「ちょっと心配な点が見られる、熱は?血痰は?咳は?」と聞かれました。
「熱は9℃の時がいっぺんだけありました、血痰はありませんでしたが、入院中にあれほど出なかった痰が3回ほど出ました、咳は結構出ました、出だすと5~6回続いて止まらへんのんです」
「気になるからCT撮ってきてもらおう、採血もしてきて・・・・」
「CTで診たところ、この部分に空気が溜まっててここが炎症を起こしてる、一日2回の点滴をしたい、例の抗生物質。こんな時期なんやけど、入院してくれるか?1週間ほど様子を見てみたい、暮れから年明けまではここも休みやし、このまま家に居といてもらうのは心配なんや、9℃の熱がでたというのがちょっとほっとけないのんや」その日の午後に即入院。

退院が延期になったときと同じ症状、あの時は肺に水が溜まった、今度は空気が・・・・
「こんな症状は1年に2例ほどあるか無いかの症状なんやけどなぁ・・・」
「生活の仕方に問題があるのでしょうか?家事はほどほどに無理せず適度な運動も取り入れたりして過ごしてますけど・・・」
「何もせんとじっとしててもなるときはなるもんやさかい、まぁ心配せんといて・・・・」

友人
「気胸ですか?咳以外に痛みは無かったのですか?あれだけの大きな手術をしたのですから、多少はいろいろあるでしょうね。年末はまかないつきの「別荘」でゆっくり・・・と、ですね」
「所謂ひとつの肺炎。胸の痛みはあんまり感じないです『空気が溜まると肺が痩せて酸素ボンベが必要になる』とも言われました。ドキッ!!です」

入院して四日ほど経ってました。友人から、
「咳は少なくなったでしょうか?予定通り退院できそうですか?」

「主治医は『空気の隙間が埋まってるし、もう大丈夫なんやけど、帰したくないのは女の人は今、帰ったら絶対じっとしてへんやろし・・・31日の午前の点滴が終わったら退院にしようか、5日の朝9時に外来に来てもらって、レントゲン撮ろう、うん、そうしよう』と、おっしゃいました」

「とにかく働くな、ということですね『今、帰ったら絶対じっとしてへんやろし』親切なお医者さんですね。お正月も人混みは避けたほうが良さそうですね」
「ハイそうします。出かける予定は立てないようにします」

暮れに入院している1週間の間に、お墓参りとお寺さんへのご挨拶には息子たちが行ってくれました。
それに「リビングとキッチンの照明器具の掃除と窓拭きは完了」とメールがありました。
この時期息子たちは地域の消防団の夜回りで勤めから帰るとそっちの方へ出向きます。
ホンマに私にとっては、まかないつきの別荘暮らしでした。

そんなわけで大晦日のお昼に無事退院しまして、まず黒豆を煮て・・・・
この黒豆のでき具合で翌年の運を占います。
それぐらいリキ入ってます。紅白歌合戦も横目でチラチラ観ながら・・・・・
元旦にバッチリ黒豆、上出来でした。

「お正月はゆっくりとウチでTV三昧といきましょうか・・・・」
「ハイそうしてます」

ゲンノショウコ 2008.10.17 M病院にて



現代のガン最前線体験レポート~番外編~

2008-12-04 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
「手術したんは何日やったかな?」
「0月0日でした」
「ほ~ぉ 5週間になるのか?何も無かったんやったらもう大丈夫やな、レントゲンの結果は異常ないし、熱とか咳とかはどうやった?」
「別にぃ、熱はずっと平熱、咳は軽くコンコンと2~3回程度でした、それよりもわき腹の違和感はどないかなりませんやろか?」
「それは、日にち薬やからしゃぁないなぁ、3週間後に来てや、レントゲン撮るし、これからは風邪引かんように気ぃつけや、インフルエンザの予防注射はやったかな?」
「ハイ退院間際に先生に打ってもらいましたよ」
「そうやったなぁ」
3週間後を予約して診察室を後にしました「お大事にぃ・・・・」

入院中のこと、時々息子たちが様子を身に来てくれました。
土曜日に二人揃って来てくれた時、食堂でおしゃべり、
「お母さん、コロがな自分の小屋の屋根かじっとんね」
「えっえ~~そら、ストレスやで、彼なりに・・・・」
どうも、散歩が十分に行けてないらしかった、全く行けてないのでは無くて、前ほどの2~3割程度らしい・・・・そら、アカンわ・・・・可愛そうに。
「出来る限り散歩には行ったってや~~~」

退院してから3日後ぐらいからコロとの散歩を再開しました。
ソロリソロリでした。

「暑がり、寒がりの私にはこれからの冬に向かって体力づくりもなんだか引いちゃいます」って友人にぼやくと、
「 冬は体力をつけるには絶好の季節なんですよ。動けば温まりますし、暑さでバテることは無いですから」

退院して2週間と少し経った今では20分ほど一緒に歩いたところで、30段ほどの階段を利用して体力づくりの真似事、腕回し、腰回し、足の屈伸など軽く体操取り入れて階段を上がって戻ってきます。これがワンセット。
今のところ、2セット出来るようになりました。
でも、息がハァ、ハァ、ハァとすぐ上がってしまいます。
階段を上がるとき足がだるい、相当足が弱くなってますねぇ。
1ヶ月近くほとんど歩かなかったのですから、足腰も弱ります
いっぺんには無理やし、徐々に増やしていけば・・・と、思ってます。



そして、ミーコにもちょっとした異変が・・・・
「餌の時間になったらミャーミャーやかましかったのに、あんまりやかましく言わんようになった」と息子たちが言ってました。
これは、私が退院してウチに帰ったときに気がついたんですが、「ミャー・・・」とたしかにお口は動いているのに声が出ていない
足下にまとわりついてミャーミャーうるさかったのが、知らん間に足下に来ててお口だけでミャーミャー言うてます。「失語症??」

気がつくと膝に載ってたり、夜、お布団の中にスルスルスルリ~と入ってくる・・・・・



コロなりに、ミーコなりにお母ちゃん居なくてストレス溜めてたんかいな?





現代のガン最前線体験レポート~最終章~

2008-11-28 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
「熱が出たんやったら退院はしばらく延期やな・・・・
風呂に入ったために熱が出たんやったら、風呂を許可したボクの責任や、明日一番にCT撮ってもらおう、点滴も再開するし・・・」

抗生物質(メロペン)を1回100ccずつ朝夕二回の点滴再開・・・・

「CTには異常は見つからなかった、肺に水が溜まったんやな、利尿剤(ラシックス錠10mg)飲んで、オシッコでだすようにするから、ちょっとトイレに通ってもらうようになるよ」
それからは大人しくベッドで安静にしていました。

窓の外はぽかぽか陽気、普段なら土曜日やしカメラ片手にどっかに行ってるやろなぁ・・・・

悪い癖なんです、散歩してて可愛いお花や虫など見つけると写真に撮りたくなるんです。病室の引き出しに愛用のカメラが・・・・
撮るとPCに取り込んでフォルダを整理したくなります
M京都病院のフォルダもたくさん増えました。
最高なのは病室の前の廊下の突き当りから見える夕陽の美しさ・・・・・
「夕陽がきれいよ~~」どなたかが声をかけはります。
廊下に出て、みんなで見ます。

「抜糸するからすぐ来て」と病室へ主治医が来られたので、あわてて処置室に・・・
ドレンの管を抜いた後の穴を塞いでいた糸です。
「かさぶたが出来てるけど、無理に取らんように。もう風呂に入れるねんけど、今日の風呂はどうしようかな?う~~ん、ちょっと用心して明日にしよう」
病室で手鏡で見ると2㌢くらいのかさぶたが片方だけくっついてるんです。
こんな時、躊躇なく、かさぶたを剥きましたね、子供の頃なら・・・・
でも今はオトナ、無理に剥いでばい菌でも入ったら・・・・怖いですよね。

「看護師さん?」「ハイ?」
「右わき腹の中にダンボールの板が入っているような違和感があるんですけど・・・肌をさわってみても、柔らかいんですけどね」
「肺の手術をされたお方は皆さんそうおっしゃいます。それは、たとえば、外側の傷は抜糸してきれいになっても肺の中はまだ完全には治ってないんですよ、治そうとする力がバリアーを張ってるような感じですね、そういう感覚は個人差はありますが、知らない間に消えて行きます。ちょっと日にちはかかりますけど、その感覚のときに最も注意しなければならないことは、まだ体力が60%とお考え下さい、これから年末年始、寒い冬を通り越さなければなりません、体力60%以上のことはお控えくださいね。風邪など引かないようになさってくださいよ」と、あの解熱坐薬を入れてくれはった看護副師長さん。
「ハイ 分かりました」

「朝夕の点滴も明日で終わりやで・・・レントゲンの結果も良いし採血の結果もきれいし週末には退院やな・・・・」
あれから体温計で何回も計ってますが、いつも平熱・・・OKですね。
お風呂にも入ってみました。異常なしです。
無茶をしないようにソロリソロリいたわりましょう・・・・

入院中に楽しかったこと・・・携帯メール
病室では携帯は音無しならまあまあまあ・・・・
手術前は朝一番はお散歩でしたが、術後はパックンと携帯を開けてメールの確認
メールが入っているとうれしいですね。
さっそく、お返事お返事・・・・

意外なこと
入院中に私の誕生日がありました。
お昼のご膳に、バースディカードとキャンディがおまけについてました。
「今日、お誕生日ですね、オメデトウ」と配膳の看護師さん
部屋の皆さんからも「オメデト~ォ~」これはホンマに意外でした。

耳にはCDがお友達
さだまさし:噺家集18集、
青春歌年鑑80年代2枚組み、
徳永英明:VOCALISTⅠⅡⅢ、
竹内まりや:エクスプレッションズ4枚組み、
岡村孝子:DO MY BEST2枚組み、
クラシック特選名曲5枚組み「耳なじみなクラシックの名曲(曲名未だ知らず)は毎晩の誘眠剤にピッタリ」

入院生活は丸々1ヶ月でした。
私は今、改めて息子たちに「ありがとう」を言います。
留守の間、よく頑張ってくれたね、
「ご飯さえ十分に炊いておくと、おかずはどうにかなった」
なるべく手作りを心がけたとか、洗濯は手分けして、時々(1~2回)掃除機もかけたとか・・・・
へえ~~ やれば出来るんや~~~
「でも、仕事で遅くなったときはさすがしんどかったなぁ・・・・・」

そして、
「お手伝いすることがあったらいつでも言ってね」
と、言葉をかけてくれはった、ご近所さんをはじめ、たくさんの方々
ウチのことを思い煩うことなく入院生活に専念することが出来ました。

【おまけ】
そしてね、毎日花言葉をメールしてくれた友達がいました
花言葉          
10/16 パンパスグラス  光輝      
10/17 リンドウ(竜胆)  悲しんでいるあなたが好き
     ホトトギス 永遠にあなたのもの
10/18 サネカズラ 再会 実葛    
10/19 ガーベラ(黄色) 究極の美      
10/20 キバナコスモス 野性美      
10/21 ミセバヤ 信頼      
10/22 ハッカ 徳      
10/23 オオケタゼ 雄弁      
10/24 ヨモギ 静穏 幸福      
10/25 トリトマ 胸の痛み    
10/26 ウメモドキ 明朗      
10/27 カラジウム 喜び      
10/28 ツリフネソウ 貴女を気にかけている    
10/29 フウセントウワタ いっぱいの夢      
10/30 ガーベラ(ピンク) 崇高美      
10/31 トレニア 温和      
11/1 ツワブキ 愛よ、よみがえれ      
11/2 カエデ(紅葉) 自制      
11/3 キク 真実      
11/4 ユーホルビア 協力を得る      
11/5 ヘリコニア 注目      
11/6 イヌサフラン 私の過ぎ去った幸せの日々  
11/7 ハマギク 友愛      
11/8 アケビ 才能      
11/9 グロリアサ 頑強      
11/10 ガマズミ(実) 愛は審判より強し      
11/11 ジュズダマ(実) 恩恵      
11/12 ニシキギ 危険な遊び      
11/13 アジアンタム 繊細      
11/14 キク(赤)    あなたを愛する     
11/15 ブバリア(ピンク)清楚

【おまけ2】

2008.11.12 16:43


2008.11.13  16:37          


現代のガン最前線体験レポート⑦

2008-11-25 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
手術してからちょうど1週間して元の6人部屋に引っ越しました
私が個室に居る間にメンバーがかなり変わってました
ここで、私にはまた別の試練が待ち受けていました。

6人部屋に移ってその夜
えっ!!今、何時?ちょっと眠りかけた頃、お二人のイビキの大合唱で目が覚めました。
お二人ともテレビはつけっぱなし、
プライベートカーテンで一応仕切ってはありますが、暗闇の中でテレビの光って意外と目障りなモンです。
つい、友人にぼやきメール
「同じ病室のお二人が寝入りばなに、いきなりイビキの大合唱どうなることかと思いましたが、いつの間にか眠ってました、けど、毎晩だとつらいなぁ~~」
「同室の人のイビキはあきらめなきゃ仕方ないですね。おおらかに、昼寝も出来るという気持ちで・・・・」

毎朝、酸素濃度、検温、血圧の三点セットの他に「昨日のお通じは?オシッコは?」と、その回数を看護師さんが尋ねはります。
「お通じは無しです、オシッコは7回くらいかな?」
手術して5日目です「いくら食事の量が少ないと言うても、まだ出てこないとは心配やな、下剤を2粒明日朝食後に飲んで、それでも出なかったら浣腸しょう・・・」ガーゼ交換の後、主治医が言われました

傷の痛みのために気張ることが出来ないんです。気張れないんですね。
朝食の牛乳を飲んで下剤(センノサイド12mg)を2粒飲んで、お昼のバナナを食べて・・・
途端にお腹の中が動き出した気配、トイレにいざ・・・・
出ましたね、6日分もの・・・・不思議、気張る筋肉が違う?ということが分かったんです。
それから毎日スムースにお出ましです。

縫い目の傷口のガーゼは毎日交換します。
個室に居たときは毎日、主治医が直々にガーゼの交換に・・・・
大部屋に移ると、「ガーゼ交換にいらしてください」と看護師さんが病室まで声をかけに来てくれはります・・・・
処置室まで出向きます、ベッドで左を下にして横になります。
痛いのです、何が?って、ガーゼを止めているテープをはがすときです。
バリ~ッバリバリ・・・・・
消毒薬(イソジン)をチュルチュルと塗っていくときは「チメタ~~イ」のと、こそばゆいのと・・・・
「これは何や?」と主治医が、「テープでかぶれてるな、ここを外してその横手に次のテープをハイ!」
幅の広いテープがわき腹を縦に斜めにシャーと二ヶ所、そして十字にシャッ、シャッ「ハイ!出来たよ、起こしてあげて」とちょっと背中をささえてもらって、起こしてもらうと助かるんです。


毎日のレントゲン撮影
個室ではキリンの首のような機械でわざわざ部屋まで往診
大部屋に移ってからはレントゲン室まで通いました(丁度、歩行訓練にもなるしぃ)
毎朝、早朝に採血、5時30分頃ですよ、夢の中でチクッ!!みたいな・・・
朝夕二回の点滴、術後の傷にばい菌が入らないように、抗生物質(メロペン100ccづつ)

「来週の土曜日には退院やな、レントゲンの結果もきれいし、採血の結果もええしな、風邪にさえ気ぃつけたら」「えっ!!?」
「そやから来週の土曜日には家に帰れるんやで、金、土、日の都合のいい日を家族と相談して決めといてな・・・・」
「看護師さん?」「ハイ?」
「もう、退院って言われました、もうちょっと居てたい気分、肺の傷もまだまだ痛いしぃ」
「先生がおっしゃったのなら大丈夫ですよ、傷の痛みは日にち薬のようなもんです。だんだんと痛くなくなりますよ」

友人にお知らせメール
退院は来週土曜日の予定です
Re:まずは予定通りの回復ですね、ここにきて、風邪などひかないようにご注意を
(主治医と同じこと言うてはる)

傷の痛みは簡単には消え去らないようです。「日にち薬やな」といわれました
Re:あったものが無くなったのですから、周りの組織もそれを”理解“するのにしばらく時間がかかると思います。少しいろんなトラブルが出てくるかもしれませんね。でも、ガンが進行することを思えば、仕方の無いこと。あきらめましょう。痛みも確実に弱まる痛みですから・・・・・

ところがですね、

病棟内に散歩コースがありまして、1周すると500㍍ほどなんです。
ソロリソロリと歩きます。1階の病棟の端のほうにアサガオが咲いているのを見つけました。今の時期に? しかも朝じゃない夕方に咲いているんです。
そこだけガラスの壁が四方になっていて明り取りになってるようでした。
その廊下の手前にはハナミズキが美しく紅葉してます、根元には可愛い白いちっちゃなお花が・・・・
夕方、ちょっと肌寒かったのですが、グル~リと回って病室へ
夜、ちょっと熱が・・・・解熱剤+痛み止め(ロキソニン錠60mg)を飲むと朝はスッキリ
翌日、さっそくカメラを持ってアサガオのところへ
ガラスの向こうのアサガオを撮りました。どなたかが手入れされてるんでしょうね、大きな木にからませてありました。

21日に手術してやっと入浴のお許しが出たのでゆっくりお風呂にも入りました。
実に2週間ぶりの入浴でした。
すると、途端に夕方に発熱、7度9分も・・・・

「熱が出たんやったら退院はしばらく延期やな・・・・」
「風呂に入ったために熱が出たんやったら、風呂を許可したボクの責任や、明日一番にCT撮ってもらおう、点滴も再開するし・・・」

続く

【おまけ】
ハナミズキの紅葉


ハナミズキの根元に白いちっちゃなお花

オキザリス(Oxalis spp.)カタバミ科 




リュウキュウアサガオかも??

現代のガン最前線体験レポート⑥

2008-11-19 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
手術日当日

前夜の9時から絶食、
午前中に浣腸・・・・
午前中に病室で主治医が点滴を入れます
その間に麻酔科の女医さんが病室に見えて、硬膜外麻酔、全身麻酔の説明をされました。
先生は毅然とされてて私的には全く不安は感じませんでした。

普段のパジャマのまま車椅子で手術室に行きます。
手術室で手術着に着替えます。
歩いて手術ベッドまで行き仰向けに寝ます。
次に左を下に横向きに寝ます、膝はお腹に付けるように曲げ、頭はおへそを見るように曲げます。
背中に痛み止めの管を入れます(硬膜外麻酔)→ズドンとした痛みを感じました。
点滴により静脈麻酔薬を入れていきます(病室からの続き)
酸素マスクを顔に当てます。
「両腕と両足を縛ります」と聞こえたのまでは記憶にあります
これから先は私自身、意識はありませんでした。

【肺の手術を受けられる患者様へ】の説明書によるものです
完全に眠ってから、口より喉に管を入れます。
目の保護のためにまぶたにシールを貼ります
そして仰向けに寝て安全確保のため、両腕・両足をベルトで手術台に固定します。
右の鎖骨下の静脈より点滴を入れます、
左手の動脈に血圧を測るための点滴を入れます
膝から足首までに静脈血栓予防用の装具を巻きます
(ベッドから降りられるまで右足、左足を交互に絞めたり緩めたり24時間休み無く動いているようでした)

左を下に横向きに寝ます、
①排尿のための管を入れます
②鎖骨下からの点滴
③血圧測定用の点滴
④胸に管が入ります
これらの他にはすでに、心電図、血圧計、血液中の酸素濃度を計るクリップがそれぞれついています。
いよいよ手術開始・・・・・

気がついたら病室(個室)でした。
なんと男物のガーゼの寝巻きを着せられていました。
その夜は何べんも看護師さんが出たり入ったりされてるようでした。
「癌やったよ、きれいに取ったから、もう安心やで、右肺の三分の一(上葉)を切除した、気管支もちょっと・・・・
元気になっても手術する前の8割ぐらいの体力と考えといたらええわ、この冬はくれぐれも風邪に気ィつけや、酸素マスクちょっと苦しいけど辛抱してな、輸血はせんかったよ、出血は100CC以内やったから、あっ、ちょっと顔を見に来ただけ、じゃお大事に」と、主治医は白衣を翻して出て行かれた。

酸素マスクをしたままで翌日も仰向けに寝たまんま。
看護師さんが二人来られて、バスタオルを束ねて何回か体位の交換、これって、不思議ですね寝たきりだと床ずれが出来るそうなんです。
三日目にまずオシッコの管が外されました。
ナースコールで「オシッコがしたいですぅ」看護師さんがポータブルトイレを持ってきてくれはります
ナースコールで「オシッコ終わりました」Pトイレをさげてくれはります。
重たそうなんです。

もう、食事はどうかな?
全粥440㌘(親子丼のどんぶりにどっといっぱい)と普通のお惣菜
見るだけで「う・うぉ~~」三口ほどいただいた途端、吐いてしまいました。
それから3日も食事がまともにいただけませんでした。
「まぁしゃあないかな、でもな、胃を切ったわけや無いから食べやんとな、、炭水化物やたんぱく質はしっかり身体に摂っとかないと、傷口がひっつこうとするのも炭水化物やたんぱく質のおかげなんやし、やっぱり頑張って食べないと・・・ここの食事の量は多いからなぁ、全部といわんでも6~7割ぐらいでも、ぼちぼち食べるようにしたらどうや?」と主治医

背中に入っていた痛み止めの管が外されました。
かなりの痛み止めだったのに、痛み止めの坐薬と併用したことも何回かありました。
最高に痛いときは、ア・イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイッタ~イ
と、一人病室で叫んでました。
毎朝、検温、血圧測定、酸素濃度測定の3点セットプラスのあと看護師さんが尋ねはります。
「痛みはどうですか?」「痛いです」
「痛み止めの坐薬を入れましょうか?」「坐薬?」
「ハイ、痛みはガマンするとよくないですよ」「じゃぁ、お願いします」
看護師さん左手に薄いゴム手袋をはめて、
「手術をされたのは右側でしたね?左側を下にしてくださいね、息を軽く吸って止めてハイ入れますよ、息を吐いて下さい、ハイ入りました。失礼しました」
「スミマセン、お世話かけました」「いいえ、どういたしまして」
「看護師さん?」「ハイ?」
「坐薬は肛門から入れますよね、腸の中では上からウン子がウロウロしてますでしょ?坐薬はどうやって痛みの元に届くのでしょうか?ウン子まみれになりません?」
「あぁ、それはね大丈夫!直腸の粘膜が坐薬を吸収してくれてね、痛みの元へ届けてくれるんですよ」「そうだったんですかぁ・・・・」
しばらくして痛みが遠のくと深い眠りへと・・・・・

たくさんついていた管も日に日に一つずつ外されていきます。
二日目には酸素マスクが酸素の管になって鼻にちょこっと入れます。病室に居るときは枕元から取り込むのですが、室外(トイレとか)に出るときは酸素ボンベをカートに載せて管をつないで押すのです。それと同時にドレンバッグも持って回ります
ドレンバッグは肺嚢の排泄物を溜めるバッグです、直径1㌢ぐらいのパイプで胸とバッグがつながれていて、きれい、汚いを入れ替えるのです。
「くれぐれも、言うとくけど、絶対このバッグは倒さんように気ぃつけてや」
空気が入って水が入ってえらいことになるそうです。

指先に洗濯バサミのような物を挟みます。ハイ97とかハイ98とか・・・
「これって何ですか?」
「血液中の酸素濃度を計ってるんですよ。96から上ぐらいが正常ですね、いつも、0村さんは正常範囲内ですよ、酸素の管も外せますね」
鼻から酸素の管が外された時はホッとしました。
管を入れてるときに、キショク悪くって管をはずして時々鼻をプンとかむと、血の混じった鼻クソの塊がティッシュにブン・・・・・

術後5日目ぐらいの日
「今日、シャンプーしましょうか?蒸しタオルで身体も拭かさせていただきますよ」
シャンプーは初めてでした。洗面所にシャンプー台があって看護師さんがシャンプーしてくれはります。もうね、最高にキモチが良いのですよ、美容師さん顔負け・・・・・
「シャンプーどうしてそんなにお上手なの?」「研修の中であるんですよ、シャンプーされる人の身になっていろいろ研究してますよ」う~~ん、なるほど・・・・
術後2週間経って初めてお風呂に入るまで何回もシャンプーしてもらいました。
どの看護師さんもお上手・・・・・
管が取れないうちは看護師さんが蒸しタオルで身体を拭いてくれはりました。
痛みで上体がこわばってしまってガチガチになってるんです、熱い蒸しタオルを首筋から背中に当ててマッサージをしていただきました。キモチ良かったです。

主治医がガーゼ交換に来はる度に「ドレンの管は月曜日には外すから・・・」と、わざわざ予告を・・・・
月曜日に処置室に行くと
「ハイ!!ベッドに横になって~ドレンの管を抜く練習をするよ、大きく息を吸って、止めて、吐いてぇ・・・・・・」
「よっしゃ本番、大きく吸ってぇ~止めてぇ~吐いてぇ~ハイッ!!!」
「ギャァ~~~」と、思わず叫びそうな痛さ・・・・
皮膚の一部分がくっついてしまってたのか?(想像)
「わき腹に大きな穴が開いてるんとちゃいますか?」
「なんや、そんなこと心配してるんか?手術のときにチクチクチクと周りを縫っておいて巾着のように糸を引っ張るだけやからもうちゃんとふさがってるで、抜糸はちょっと日にちかかるけどな・・・・」
だんだんと身軽になっていきます。
後で聞いた話ですが、A先生は麻酔をあんまり使わんお人やそうです。
同じ時期に同じ管を抜くのに0先生は麻酔を注射しはったよ、全然痛く無かったわ、と同室のYさん・・・・えっえぇ~~~~
後で解ったのですがA先生方式がずいぶんと抜糸が早いってことが・・・・

手術してからちょうど1週間して元の6人部屋に引っ越しました
私が個室に居る間にメンバーがかなり変わってました
ここで、私にはまた別の試練が待ち受けていました。

続く


【おまけ】
パルスオキシメーター

身体の中に流れる血管、その中でも酸素を運ぶ「動脈」に流れる酸素濃度を測定するのがパルスオキシメーターです。
この製品ができるまでは、手首もしくはそけい部から、触診で動脈を探り当て、注射器で採血して「血液ガス測定器」という分析器で酸素濃度を測定していました。
採血する際の注射等は、皮膚に対して垂直に立てて採血していました。
採る方も採られる方も大変でしたが、パルスオキシメーターは指を挟むだけ。
科学の進歩には驚かされます。


【おまけ~その二~】
このお花の名前を教えていただけませんか?
Re:そよかぜ
「クサギ」ですよ、葉のにおいをかげば神戸市立森林植物園にあったことを思い出すはずです。







木の姿

お花も実も木の姿も:撮影2008.10.17

クサギ(臭木)クマツヅラ科
赤いのはガクで白いのが花です。
花はいい香りですが、木を折ったり葉をちぎったりするととてもいやな臭いがします。

夏の神戸市立森林植物園以来のこと、退院の日にM京都病院の庭のクサギの葉っぱをちぎって、ウチに帰るクルマの中で、においをかいでみました。
夏の神戸市立森林植物園でにおいをかいだ葉っぱがクサギだったということと
においについてはすっかり忘れてました、スミマセン・・・・・

 



現代のガン最前線体験レポート⑤

2008-11-16 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
9月に検査入院をした同じ病院の同じ病棟の同じ病室
廊下の突き当たりの窓からきれいな夕日が見れるところ・・・・

今日入院したからといって明日手術、ではないのです。
1週間かかって、手術に耐えられる体力づくりから・・・・
「さっそくですが、売店に行かれて呼吸練習器を買ってきてください」
レスピフローVS 


十分な息を吸い込むことにより、肺の働きをよくしようというものです。
まず、十分に息を吐き出し、吐ききったところでマウスピース(吸い口)をくわえ息を吸います
黄色のフロートカップが浮き上がり静止したところでイチ・ニ・サンと頭の中で数えてマウスピースをはずして息を吐く、これが一回で5回繰り返すことをワンセットとして一日3回
こういうこと、真面目にやるのが私、
毎食後、やりましたね、フロートカップがなかなか静止しませんのですよ、でも真面目に何回かやってるうちに静止(3秒間ほど)できるようになりました。
術後の疼痛を和らげるなど肺にいろんな効果があると聞けば熱心になります。

毎日の早朝の散歩でいいもの見つけました。
富有柿が色づいてます。さっそく直談判。
「庭の柿をもらっていいですか?」「ハイ、名札がついてる訳じゃないし、ご自由にどうぞ」
と看護副師長さんのお許し・・・・
手の届くところは、もうすでに無いのですよ。
う~んと背伸びして枝を引っ張り20個ほど収穫、「固めが良いわ、いいえ私は柔らかめ」小粒ですが、ほのかに柿の味がしてまあまあ柿らしいお味でした。

富有柿も大好きですが私的にはもっと気になる木。
大粒の渋柿が生ってる大きな柿の木。
「高枝切バサミ、持ってきてくれる?」と長男にメール。
主治医との面談に来てくれるはずです。
「何すんねん?」「渋柿、渋柿、干し柿にするのんよ」
バケツも要るかな?軍手も、長靴も・・・・ね
ココだけの話・・・結局手術の三日前に渋柿狩決行、吊るし柿作りは友人に頼みました。
「柿、預かりました。とりあえず吊し柿作っておきます」とのメールがきました。

入院して三日目に三者面談が行われました。
主治医、長男(家族の代表として)そして私
「とにかく疑わしきは手術です。良性か悪性か見極めましょう。」
11時30分に手術室に入ってもらいます。
三箇所の穴を開けて腫瘍を取り出します、ただちに病理にまわし良性なら、2時間半ぐらい、悪性なら右肺の上部三分の一を切除します、夕方5;00過ぎになる予定です
「何かご質問は?」「あのぅ 輸血したときの血液製剤からのHIV感染や肝炎なんかが一番心配です」「出血した量によって輸血をするしないか決定します。日赤から純粋なのを取り寄せてます」
厚生省の文書に「もしかして輸血によってHIV、肝炎の感染の可能性もあり得ます。承知しといてください」にいやいやサインしました。


まだ、手術まで4日あります。
「吸入してきてください」
コードをコンセントに差しこみタイマーを10分にセットしてスイッチ・オン
生理食塩水が蒸気になり始めたところでマウスピースを加えて吸い込みます
しょっ辛い蒸気が喉に当たります。
あんまりキショクのええもんではないですね。
思いっきり吸えばいいのかと思って、思いっきり吸っていたら
「そんなに思いっきりしなくて良いですよ、普通に吸って普通に吐いてくださいね」
「ハイ・・・・」
午前10時、午後4時の二回
「これをするとどういったメリットがあるんでしょうか?」
「肺の中に蒸気を入れることで痰を出しやすくするためなんです」
肺関係では特に“痰には気をつけろ!!”みたいですね。
痰が出にくくなって気道に詰まると呼吸困難になるとか・・・・
「術後に痰を出しやすくするためなんですよ」
そうは言われてもしょっ辛い蒸気なモンですから、終わるとなぜか、喉がウ・ウ・ウン
ちょっと白湯でうがいをすると喉が落ち着きます
これは、手術後も1週間まで日に3回やりました。
術後2~3回痰が出ました。最初、血痰が出たときはホンマびっくりしました。
血痰はそれ1回きりで、それからは痰もあんまり出ませんでした


それと腹式呼吸の練習、これはカラオケにも通じることやしね、
普段やってますよ、腹式呼吸の訓練。
鼻で息を吸う、お腹を膨らます、口で息を吐く、お腹をへっこませる
「胸で息をしないで下さいよ」と、看護師さん。
お腹に手を当てて、お腹がうごいているか確かめる

手術日前日
昼食後「お風呂の前に剃毛を・・・右肺でしたね?背中半分から腋、そして乳房の辺りまで剃るのですが・・・そうですねぇ腋毛だけですねぇ」ジョリジョリジョリ・・・・
手術のお方は一番風呂です。しばらくは入れませんからどうぞ、ゆっくり入ってきてください。
ハ~~イ

「手術室の看護師のI島です。手術当日の時間的経過をご説明いたします。」
病室から出て手術室で手術をしてまた病室に戻ってくるまでの説明でした。
「何かご質問は?」たぶんこの間は麻酔が効いてて知らないうちに手術が終わるんでしょう「別に無いです、先生にお任せするばかりです。よろしくお願いします。」
9時の消灯前に「いよいよ手術は明日ですね、何か不安のようなものはありますか?」と病室担当の看護師さん。
「ハイ、不安が無いと言えばウソになりますでしょうか、すべてはA先生にお任せしますので・・・」「もし眠れなかったら良くないので、眠剤を置いていきますね遅くても12時までには飲んでくださいよ」
10時頃だったかな?CDを一枚聴いてもアタマが冴えてくるばかりなんで、念のため眠剤(リスミー錠2mg)を一粒服用

入院生活~手術前~
6時に病室の照明が点灯されます
窓を開けると爽やかな朝の空気が・・・
服を着替えて病室を出ます、病棟の廊下に出ると空気がヒンヤリとしています。
まず、人気の無い食堂に寄って身長を計ります。
「ジィ~~」とデータが、身長、体重、BMI,標準体重、肥満度
夜、消灯前に身長を測ります、あれ?不思議、身長がきっちり1㌢縮んでます。なんでやろ??
まぁ、それは置いといて
外来の受付は昼間とはうって変わってシ~~ン
玄関を出て病院の庭を一周します。玄関に戻ってくると歩数計は2050歩
今度は逆のコースを歩きます。適度なアップダウンがあり、ウォーキングには最適
途中足元には可愛い花々が・・・ちょっと摘んで病室の洗面の横に飾りましょう
丁度ヨーグルトの空き瓶があったわ・・・・
キバナコスモス、ヒメジョオン、コウチョウゲ、ヨメナ、コセンダングサ等々。
普段なら道端の雑草で終わってしまうのに病室に飾るとそれぞれのお花たちが可愛くこんなにも心を和ませてくれるとは・・・・

キバナコスモス


ヒメジョオン


コウチョウゲ


ヨメナ


コセンダングサ










現代のガン最前線体験レポート④

2008-10-06 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
ある日友人から次のようなメールが届きました。

今は歳をとれば多くの人がガンにかかっている時代、そんなに心配する事はないですからね。
それよりも心配しすぎる事の方が体に良くないですから。
日々体の中ではたくさんのがん細胞が作られ、そのほとんどが免疫の力で消されています。
とにかく普段から体の免疫力を高めておくことが大切ですが、そのためには笑うこと。
最近の研究では、笑うことが免疫活性を高め、クヨクヨは免疫活性を低下させることがはっきり出ています。
いつもの調子で明るく元気でいきましょう!!

ありがとさん・・・・デス
やっぱりね、大きな病気一つもしたことなかった私が、いきなり肺がんのような怪しい影がチラチラ見える・・・と言われれば動揺せずにはおれません・・・
そんな時、クヨクヨは大敵、いつもの調子で明るく元気に!!
うれしかったですね・・・・

折りしも、早朝のラジオ番組でお医者さんで落語家の立川らく朝さんが「落語で健康」として、健康には笑いが一番と1週間帯でお話されてました。
目覚まし代わりに聞いてたラジオで、このときばかりはスキッ!!と目が覚めました。

立川らく朝さん談
私、よくね、健康に一番いいものはなんですかってよく聞かれるんですよ

いろいろあるんでしょうが、少なくともお金じゃありません。
豪華なレストランに行って、どんな高いお料理を目の前に並べたって、食欲がなかったらなんにもならないでしょ。

じゃあ何が一番健康にいいか、これ、笑い。笑いですよ。
笑いくらい健康にいいものはないですからね。

笑うとガンを予防してくれます。
たった1つのガン細胞がどんどん増えて大きくなったのがガンです。
このガンの元になるガン細胞。毎日毎日、私たちの体の中で勝手に発生しています。
1日に2000とか3000、多い人は何千個もガン細胞ができる。
人間なんてほっておいたらあっという間に誰もかれもガンだらけになってしまう。

じゃあ、なぜ今大丈夫かというと、このガン細胞を片っ端から壊して歩いてくれる細胞が体の中にあるんです。ナチュラルキラー細胞と言います。
NK細胞なんて略すんですが、NK細胞の仕事は免疫を司ること。
「人間たる自分以外のもの、つまり病原菌やウィルスが体内にある」と気づくとそれをやっつけてくれるのが仕事です。

ガン細胞も健康な身体から見ると「突然発生した異物」ですから、当然やっつけます。
毎日勝手にガン細胞が発生しているのにガンにならないのは、NK細胞のお陰なんです。
そして、実はこのNK細胞、笑うことで活性が高まる。
NK活性と言ってNK細胞の活性が高まってどんどんガンの細胞を壊してくれる。
だから笑うとガンになりにくいんです。

反対にストレスがあるとNK活性が下がってしまう。
だから、ストレスを強く受けてる人はガンになりやすい。
嘘でもいいから笑って暮らしたいですね(「落語で健康」から抜粋)

笑おうと踏み出す一歩が人を変え (陀羅尼助)

立川らく朝(福澤恒利) 落語家、医師(医学博士)
表参道福澤クリニック院長

すると、私にメールをくれた友人は立川らく朝さんの関係者さん??

【おまけ】~クリックしてみやしゃんせ~




現代のガン最前線体験レポート③

2008-09-28 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
「3階まで歩けますか?」「ハイ?」
「途中でエレベーターに乗りたいなとは思ったりは?」
「いいえ別に平気ですけど、特に歩いては3階までは滅多なことでは行きませんけどね」
「ダイエットの最中ですか?」「いいえ?」
「じゃ、大丈夫です、まだお若いし、手術には体力が要りますからね、せいぜい体力をつけておいてくださいよ」(なぁ~~んだ)と、心の中で・・・・
「さて手術は何日にしようかな、自慢するのじゃないけれど、ず~っと手術が混んでるんですよ」とカレンダーを指差す外科の主治医
「術前に体を慣らさんとアカンし、入院して1週間後に手術、術後はそれが良性なら1週間で退院、もしも悪性なら2~3週間かかります」
手術にかかる時間とか、どういう風に切り開くか、とか、詳しい説明を聞く。
インフォームド・コンセント??
「1ヵ月後になりますね」と外科の主治医との今週、週明けの面談の結果。

Yさんから「わんちゃんOoさんから聞いたわ、体調はどお?」
「ありがとう、昨日ねズンちゃんのコンサート行って来たんよOoさんとね、ライブハウスだったから、すぐ後ろをズンちゃんが何回も通ってねカンゲキやったわ」
「そお、そんな元気そうな声聞いたら安心した~~わんちゃんは初めてやしどうかな?って思ってたんよ、とうとう入院経験の仲間入りやね、ところで、悪いけど私、遠いからお見舞いに行けへんよ」
「そんなん、そんなん、ええのんよ、お見舞いに来てもらうのんて苦手、パジャマ着てベッドにデ~ンとひっくり返ってるとこに、来られたらかなわんし・・・顔もスッピンで頭もセットしてないしねぇ」これは本音です。
「私もね、みんな来はる人たち、おんなじこと聞かはんねんよ、何回もおんなじこと答えなアカンのよ」
「そうやね、主人の時がそうやったわ、退院したらお返し考えなアカンしね」
と、言うようなワケで、お見舞いはお断りしますね・・・・

最近では「病室の名札はつけますか?はずしますか?お見舞いに来られた方に病室を教えてよろしいですか?」と入院前にアンケートを記入する仕組みになってるぐらいです。
ま、こちらのほうはプライバシー云々も・・・・

ところで、YさんもOoさんも大きな手術を2回以上は経験されてます。
私一人がピンピン元気だったので・・・・・

普段の生活は今まで通り、別に体調の変化はなにもありません。
入院まで、山登り(軽く)とか、映画、コンサートとか予定が目白押し、仕事も直前まで行きます。

病気のこともブログに載せると客観的に冷静に見つめられそうですね。
ブログでの「現代のガン最前線体験レポート」楽しみにしていますからね。
しっかり取材してください。
と、言われればすぐその気になってしまう、わんちゃんです。

【おまけ】
病院の庭にお花を撮りに行ったときに虫も居ましたので・・・

1.


2.



3.



横顔がチャーミングゥ

Re:そよかぜ
1.ジョロウグモ(女郎蜘蛛)
2.ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)
3. クモヘリカメムシ
そよかぜさんいつもありがとさんデス

折々の花~M病院の庭にて・後編~

2008-09-26 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
検査入院の時、同室のKaさんが庭の散歩を誘ってくれました。
9月2週目の毎朝でした。
日中はまだまだ残暑が厳しい頃でしたが、早朝の6時前といえば庭に出ると空気はヒンヤリと、気分爽快でした

初めて庭を散歩した時は草ぼうぼう感に圧倒されてしまいましたが・・・・
ゆっくりと二人で歩いていくうちに、草むらの中にマルバルコウソウを見つけました。
真っ赤なちっちゃなお花がその存在感をアピールしてるんです(大好きなお花です)
歩いていくうちに食堂のテーブルに活けてあったお花(イタドリ)も・・・

「カメラ持ってくれば良かったなァ」
退院した翌日の早朝にカメラ持って病院の庭へ一目散。

お花たちの名前が解らないのもアリで、そよかぜさんにお助けコール発信・・・

ヨメナ(嫁菜)  キク科

Re:わんちゃん
ノコンギクだと思うのですが。

Re:そよかぜ
入院中も朝に観察ですか。がんばりますね。
ノコンギクとヨメナはよく似ていて、頭花の外見だけからでは、ほとんど区別できません。
たぶんヨメナだと思いますが、頭花を割ってみて冠毛があればノコンギク、無ければヨメナです。

センダングサ(栴檀草)  キク科


タカサブロウ(高三郎) キク科


ヤハズソウ(矢筈草) マメ科

矢筈とは矢の弦にかける部分(矢羽)で,この草の葉の先端を摘んで引きちぎると矢羽のようになることから名前がついたということだそうです。
思い出しました、押し花額の材料に、葉っぱをちぎって矢羽型に押したのを・・・

メドハギ(目処萩) マメ科


イヌコウジュ(犬香需)シソ科

Re:わんちゃん
キツネノマゴだと思いました

Re:そよかぜ
キツネノマゴではないですね。
少しはっきりしないところがありますが(似たものが多いので)、イヌコウジュだと思います。

ルリヤナギ(瑠璃柳) ナス科

ブラジル原産の常緑低木で,日本へは文永年間に琉球国から渡来したことと,葉が柳に似ていることからリュウキュウヤナギ(琉球柳)とも呼ばれる、そうです。

イタドリ(虎杖、痛取)タデ科


ゲンノショウコ(現の証拠) フウロソウ科

Re:わんちゃん
ユウゲショウかな?と、思ったんですが・・・

Re:そよかぜ
フウロソウの仲間です。ゲンノショウコかな?

ミント(Mint)シソ科


【おまけ】
1-1

1-2

Re:わんちゃん
1-1の続きが1-2です。
1-1の写真良く見たら、蛸の足か蛇が巻き付いてるみたいでキモ~イ・・・・
Re:そよかぜ
1はバナナ、
1-1では雌花がバナナに変わりつつあります。
蛸の足か蛇が巻き付いてるように見えるのは、花粉を出し終えた雄花の落ちた後です。
1-2は雄花の集団と、その集団を保護していた苞です。
苞が開いて雄花が花粉を出して、雄花が散って、次の苞が開いて、
そのうち古い苞も落ちて、ということをず~っと繰り返していきます
Re:わんちゃん
突然バナナですか?病院の庭に・・・・です。

次回は虫ちゃん登場です・・・・







折々の花~M病院の早朝の庭~

2008-09-25 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
検査入院をしたのは9月2週目のことでした、いろんな検査をしました。
フラフラムカムカの一日を除いて、毎日早朝に同室の人と病院の庭を散歩しました。
かわいいお花をたくさん見つけました、さっそくカメラで・・・・

6時、起床で朝食が8時。
病院の朝は早いです
5時半ごろから遠慮がちにですが、がさごそ、がさごその、気配があります。
夜は9時に消灯ですから、もうみんなお眼眼パッチリ

やわらかい朝の陽射しの中を、ゆっくりと歩きます。
見ると草ぼうぼうだけど、草むらの中に大好きな真っ赤なマルバルコウソウを見つけました。
1.マルバルコウソウ(丸葉縷紅草) ヒルガオ科


2.ツユクサ(露草) ツユクサ科


3.ニラ(韮)ユリ科

足元にはニラの花が咲いていました
白くて可愛いお花です。
古事記にはカミラ(加美良)の名前で登場し、これがなまったという説がある、そうです。
「韮」は漢名。
インド、パキスタン、日本などに野生すると言われるが、日本のものは真の野生か栽培されていたものが野生化したものか良く解っていない、そうです。

4.ヘクソカズラ(屁糞葛) アカネ科

テニスコートのフェンスにいっぱい咲いていました。
見るからに清楚な美しさをカンジさせる釣鐘状のかわいい花、その花の姿から「早乙女花」とも言う。
そやのに、「ヘ+クソ」はなんで?

その訳は、葉っぱやツル、その実を手でもみ、臭いをかぐとそのかわいいお花からは想像も出来ないような悪臭がするという、試してみはりますか??

5.アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) マメ科

その実はヒッツキムシです。
知らない間に衣類にくっついて洗濯してもまだくっついてます。

6.ムクゲ(木槿)アオイ科



病棟の中庭に大きなムクゲの木がありました。
白とピンクと並んで咲いてました。
韓国ではムグンファ(無窮花、무궁화)と呼ばれ国花です。

7.キバナコスモス(黄花コスモス) キク科

庭の一角にリハビリコースがこしらえてありましてね、小さな坂道があったりするんです。
そのコースを下りきった所にかたまって咲いていました。
そこだけぱぁ~~っと明るく感じましたよ。

8.柿

もう色づいているのがちらりほらり・・・と。

9.スイフヨウ(酔芙蓉)アオイ科

朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけては紅色になります。
ご酒を召されるとお顔の色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることからこの名がついたといわれています。

10.エノコログサ(狗尾草) イネ科



ここの病院では、食堂のテーブルの上とか洗面所の蛇口の横とかに、ふと見ると野草がグラスに活けてあります。
枯れる前に新しいお花と活けかえてあります。それも山野草です。
山野草は押し付けがましくなくて良いですね・・・・と私は思います。

どなたが、活けてはるんやろ?と、同室の友と話題になりました。
優しい心遣いのお方がいはるんやわ・・・・・

庭を散歩してて気がついたんです。
適度な草ぼうぼう感もいいもんやなぁ・・・と。
小さなお花たちが”季節のうつろひ”を教えてくれてる。

そして、ここの山野草を病院の中のあっちこっちに活けてくれてはるお方がいはるんやさかいに・・・・

病院の庭のお花たち、まだまだ続きます





現代のガン最前線体験レポート②

2008-09-21 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
9月12日、私は、奈良の西ノ京病院にPET検査なるものをしに、送迎車で出向く、
さてどんなんやろ??
奈良、西ノ京病院にそんなんあったかな??

「今度、奈良でお店をやるさかいいっぺん来ておくれやっしゃ」と・・・・
お店の大将はあのグッサンにソックリ!!
四角い大皿にど~~んとウナギの蒲焼が・・・・
大きな身の上には尻尾の部分が飾りのように置いてある。
しかし、ちょっと焦げ目がきつそう。
「アナタ、そこの山椒をちょっと取ってくださいな、奥さんにかけてもらいましょうか?」
「アナタ」とおっしゃるからにはこの人が大将の奥さんなの?
失礼だけど、顔は異様なほど真っ黒でその上しわくちゃ・・・
「私は山椒の粉はあんまり好きじゃないし、遠慮します」
「じゃ、どうぞ・・・ウチの大将の焼いたウナギは美味しいと評判なんですよ」
「丁度、おなかもペッコペコ、いっただきま~す」と、
手が宙を浮いたようになる??
はっと気がつく、「ユメ?」
ウナギってすすんでいただくほど好きくないんだけれど、こんな時夢の中に登場するなんて・・・
時計を見ると夜明け前の4時だった。
検査のために絶食が続く・・・・・・

10:30お迎えの車に乗せてもらって、一路奈良へ、
車に乗った途端ドライバーさんに「今朝ね、うなぎの蒲焼を食べ損ねた夢、見ましてん・・・」
「ほぉ~~そうでっか、お気の毒になぁ・・・」

薬師寺の西と東の塔が見える、「メディカルプラザ薬師西の京」
ホテルみたいやわぁ・・・と心の中で。
「どうですか?ホテルみたいでしょ?みなさんホテルみたいやとおっしゃいますよ」とドライバーさんが。

ここはCT, MRI、 PET検査専門機関。
私が受けたPET検査とは?

「見つかる検診」から「見つける検診」へ
早期発見で、ガンは治療できる時代へ

えっ!!私は肺がんの疑いを持って日々の検査をひとつずつクリアーしてるんや・・・
と、改めて思った。

一連の検査の流れはすべて初体験、こんなもんなんや・・・で終わってきた。
でもね、検査するためにはいろんな薬を注射するでしょ?
余計なモンを身体の中に入れるわけやから身体のためには決して良くないとは思うのだけれど、主治医の熱意あふれるお話を聞くと「ふ~ん、そうなんや・・・」

すべての検査の結果は4~5日後に再来院して主治医からお話があるという

メディカルプラザ薬師西の京のパンフに「もし見つかった場合にもご安心ください」
早期発見の効用が記されてあった
「ほぉ~~そうですか・・・・」

そして、退院して翌週、M病院の呼吸器内科外来に検査結果を聞きに主治医を訪ねました。
診察室に腰掛けた途端、主治医が「ビミョウ~~」

来週早々に呼吸器外科の外来に行って外科の先生と面談します
たぶん、手術しないとアカンかも知れないし、
しなくても良いかも知れないし・・・・
とにもかくにも、早期発見早期治療を目指します


現代のガン最前線体験レポート①何や知らんうちに・・・

2008-09-20 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
「検査の結果はどうだったんですか?」

ご心配をおかけしてスミマセン
診察室に腰掛けた途端、主治医が「ビミョウ~~」
CTとか、内視鏡検査ではハッキリ出なかったんですが
(レントゲン写真を見せてもらって説明してもらって)
PET検査にガンの疑いがでているようです。
断面写真が何枚もありまして、
そのどれもが右側の小さな影が薄緑色なんです。
説明を聞くと、緑が濃いほどガンなんだそうで、
現段階では「疑いがあると言える」
内科ではここまでで、後は外科に移るそうです。
「外科だと手術になるかならないかのどちらかですよね」って尋ねると
「そうなりますね、外科の先生とよくご相談なさってください」
今の段階では明日、あさってのことではないようですが
「私から、外科の先生にお手紙を書いておきます、近日中に外科の外来へお越しください」
と、いうのが検査の結果でした。

「ガンだとしたら、これだけ早期に発見できたことはラッキーでした。
早く完璧に治しましょう!」


町役場の健康診断で「要精検」
近くの病院で胸のCT検査
「これまでに何か自覚症状はおありでしたか?」と、担当医
「例えば、自覚症状としてどんなことがあるのでしょうか?」
「例えば、血痰がでるとか、しつこい咳がでるとか、」
「そのどれも無いですけどぉ」
「おタバコはお吸いになられますか?」「いいえ、全然」
「もう少し詳しい検査を必要とします。どちらか希望の病院はおありですか?」
「いいえ、病院なんて詳しくは知りませんけど」
「それじゃ、M病院に紹介状を書きます。近々行ってください」
何日かおいてM病院に行く、国立病院で呼吸器科では京都府南部では権威があるという噂
「すぐ、入院してください」
「えっ!!旅行を予定してますが」
「何時からですか」「来週からです」
「何時、帰られますか?」「×月×日」
「じゃ、その次の月曜日から」
「その週も個人的には予定が入ってますけどぉ・・・」
「何をおっしゃるのですか、ご自身の身体のことですよ」
「そうですよ、大切な身体のことですからね」と横に居る看護師さんも、優しい笑顔ですが、口調はキツイ・・・・・

職場のリーダーには旅行の1週間の休みは「1週間十分休まれてリフレッシュされて出てきて下さいよ」
職員さんたちは1週間の夏期休暇を順番に取ってるところで大目にみてもらえそう・・・
「あのう、検査入院でもう1週間のお休みを・・・」
「いろいろタイヘンですね、ご苦労様です、こちらのことは心配ないので、お大事に」

旅行の荷物やお土産を片付ける間もなく、入院グッズの準備、
「旅行の時差ぼけ解消にちょうどええやんか」という複数の意見も・・・・
実は1日一種類の検査の合間に病室にPCを持ち込んでblogアップの下書きを書いてる今日この頃(9月2週目のこと)

血液検査、心電図、CT(造影剤検査)は楽勝モン、
内視鏡検査がクセモノでした。
これは気管支にカメラの管を突っ込んで直接観察して組織の一部を採取
喉から先を麻酔薬でしびれさします。
「楽勝やと、思ったけどなぁ、これは?」とか
「あっ!!これはっと?」とか話し声が聞こえるんで、気が気じゃない
事前に「異常を感じられたらお知らせくださいね」なんて言わはるけれど・・・・

「お昼ご飯を置いときますね、食べられますか?」
「あきませんわ・・・ムカムカしてますねん、今にも吐きそうです」吐き器をすばやく用意してくださった。
丁度、船酔いみたい、以前、伊豆大島から下田に渡るのに、時化でごっつう船酔いして胃液まで吐いた悪夢がよみがえる。
晩御飯もパス、点滴をしてもらい水分と栄養をいれてもらう、それでちょっと落ち着いた、
でもムカムカムカムカ感は直らない。
先輩が「Hさんなんか、お昼も晩もぺロッとたいらげはったよ、人によって差があるんやね、私なんかはしんどかったけどね、明日になったらケロッとするわよ」
病室に新しい人が入ってこられていきなり「明日ね、内視鏡検査やりますねん、どんなんです?」と聞かはる。
「私なんか始めてやったんで、こんなモンかいなと思って・・・また、人それぞれみたいやそうですよ・・・」

ところがその人、同じ検査を終えて帰ってきてケロッとしてる
「平気でしたよ、ちょっと緊張したかなぁ」この差は何で??

翌日は検査はお休みということでフラフラ、ムカムカ感を抱えて一度ウチへ帰った。
コロちゃんがちぎれんばかりに尻尾を振ってる。
ミーコが「ニャーオ ニャーオ」とまとわりついて離れない・・・・
ウチの中の様子は、旅行のスーツケースがパクッと開いたマンマ、ちょっとちらかっていたけど、まあまあまあ・・・・
味付けも判らないまま肉じゃがを作って病院に帰った。

私は、明日は奈良の西ノ京病院から送迎つきで、出張検査なるもの、PET検査という・・・・・
さてどんなんやろ??

つづく

【おまけ】
イエローストーンに咲く花
















気がかりなこと・・・・・

2006-10-25 | わんちゃんのガン最前線体験レポート
 

我が町の乳ガン検診は誕生年が奇数年と偶数年とに分けて隔年ごとにあります。奇数年生まれの私はこの9月に受診しました。

もう乳ガン検診を初めて受診してから何年になるのかなぁ?
ここ、十数年前から毎回、要精検の大きなゴム印がドーン
本気でガン保険申し込んだ時期もありました。
乳腺症とかいうことで、触診でひっかかるんですよ。
そして、大きな病院に行って精密検査して、結局は安全圏・・・

今年の検診はやっとマンモグラフィ(乳房X線検査)が取り入れられました。
この検査はスゴイです。
若い若い女性技師さんでホッとしたのも束の間。
これでもかこれでもかというぐらいお乳をペッチャンコに挟んで押して押して「ハイ息を止めて」ですよ。
「痛かったらおっしゃって下さい」と言われても、「痛いです痛いです」なんて言おうものなら、睨まれそう。
この検査はおかげさまで所見なし、精検不要のお墨付き。
問題は触診で乳首から「乳頭分泌」現象⇒要精検


それで、大きな病院に今日行って来ました。
分泌液を観たお医者さん「濁ったり、血が混じっていると、要注意ですが透明なので、たぶんご心配は要りません。念のため細胞検査に回しておきます。来週℡で結果をお尋ね下さい」ホッ・・・
そして「検診は隔年毎でも大丈夫」って!!!


この先生「どこかでお会いしたことあるけどなぁ」思い出せない・・・・
帰りの電車で「あっ、そうや、おじいちゃんが怪我して入院したときの外科の先生や」


去年の丁度、韓国映画「四月の雪」が公開されてたころ、A化粧品での口紅が話題になりました。
ペ・ヨンジュンssiのサイン入り口紅⇔ピンクリボン活動
【女性を乳ガンから守るためのA化粧品の《乳ガンよさよなら》活動。私はその趣旨に賛同し、日本の皆様に乳ガンの早期発見とチャリティへの参加を呼びかけています】と、ヨンジュンssiは語ってます。
申し込みました。買いました。友人達と一緒にね、何本かまとまると送料が無料になるからって・・・・12色あってこの2色を私は選びました。
でもね、使っていくとヨンジュンssiのサインが消えてしまうんですぅ・・・・