【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会:京田辺市飯岡地区木津川左岸河川敷 

2014-07-20 | やましろ里山の会
 飯岡地区木津川左岸河川敷
この場所の植物観察は「やましろ里山の会」としては2009年、2012年、2013年と定点観察を行ってます、貴重な植物が観察できるからです。
初めて参加したのは2012年 ⇒こちらでした。

7月11日(金)参加しました。
玉水橋(京田辺市)から飯岡(いのおか)地区の木津川左岸河川敷。河川敷のお花畑っと名付けて楽しみな場所です。
まず、堤防西側(裏法面)から、堤防は表法面、裏法面ともにキレイに草刈が終わったあとでした。この定期的な草刈って大切なんですよね、大きな草の陰になってた小さな野草たちにお日様がいっぱい・・・ということで、ちいさなお花たちをいっぱい観察することができました。

クルマバザクロソウ(車葉石榴草)ザクロソウ科




江戸時代末期に初めて新潟の海岸で見出されたというクルマバザクロソウは牧野富太郎博士が命名。由来は葉が車輪状をしているからであるとしている。
実がザクロの果実にそっくり・・・とか、普通午後には花は閉じているとも。

「おっ!ヒメヤブランが居る、ずっと同じ場所に居るね」っとKさんが、「どこどこ?」っと。

ヒメヤブラン(姫薮蘭)キジカクシ科(APG植物分類系)


そばにツユクサが、キレイな青色で・・・
ツユクサ(露草) ツユクサ科


トキワハゼ(常磐爆)ハエドクソウ科

花期は春~秋 乾地に多い

かわいい黄色
ミヤコグサ(都草) マメ科


スベリヒユ(滑莧)スベリヒユ科


食用:茹でて和え物に、干すと、葉が取れて茎だけになり、干しゼンマイのようになる
薬用:毒虫に生葉の汁液をすり込む、利尿に乾燥した全草を煎じる

オヒシバ(雄日芝) イネ科   オッタチカタバミ (おっ立ち傍食) カタバミ科


セイバンモロコシ( 西蛮唐黍)イネ科    オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)ゴマノハグサ科


イヌガラシ(犬芥子)アブラナ科
 

マメグンバイナズナ(豆軍配薺)アブラナ科
   

堤防を歩いているとき、時折さぁ~っと吹き抜ける風に「いやぁ~ええ風来たぁ、こんな風のことなんとか言うんよ、地獄やったかなぁ?天国やったかなぁ?・・・の余り風やっと言うんやけどねぇ」っとイトウちゃんが言うてました。

堤防を渡り河川敷へ下りていくと、カワラサイコ、カワラヨモギ、カワラマツバ、カワラナデシコっとイトウちゃん名付けて「カワラ4兄弟」

カワラサイコ(河原柴胡)バラ科 京都府RDB:絶滅危惧種


  

カワラヨモギ(河原蓬)キク科   カワラマツバ(河原松葉)アカネ科
 

カワラナデシコ(河原撫子)ナデシコ科
  
秋の七草の一つです

オオフタバムグラ(大双葉葎)アカネ科
  

ハナハマセンブリ(花浜千振) リンドウ科


ヒナギキョウ(雛桔梗)キキョウ科

「カワイイね、この場所で毎年咲いてるね」
「確かに、見事にこれだけ集まって」
「カッワイイ!!」

ヤマアワ (山粟) イネ科 京都府RDB:絶滅危惧種


ヤブジラミ(藪虱)セリ科
 

ヌルデ( 白膠木) ウルシ科
 
イチバンの特徴は葉軸に翼があるの。
秋にキレイに紅葉する。

ヤナギバヒメジョオン(柳葉姫女苑)キク科

ヒメジョオンに似てますが、葉っぱが細いのが特徴

コマツナギ(駒繋ぎ) マメ科


根や茎が馬(駒)をつないでおいても抜けないくらい・・・
試しに茎を持って、思いっきり引っ張ったら、確かに、ちょっとやそっとでは・・・

シナダレスズメガヤ 英名:ウィーピング ラブ グラス(Weeping Love Grass)イネ科


シナダレスズメガヤは南アフリカ原産の外来草本で砂防で利用されて世界各地に広まっており日本には山腹緑化用として1951年に初めて導入された。そんなシナダレスズメガヤがここ木津川河川敷ででも猛威をふるってます。2012年にはこんな景色はありませんでした、ピンクの花はカワラナデシコ、黄色はカワラサイコ(絶滅危惧種)二つとも大丈夫かなぁ??
その姿から「すすり泣く愛の草」とか「恋に泣く草」なぁんて呼ばれてます。

イトウちゃんよりコメント
同じ地区を同じ時期に毎年観察することは自然環境の変化などを見ていく上でとても大事なことではないでしょうか。

【おまけ】
極楽の余り風:気持ちのよい涼風
夏の暑い中、一瞬で生気を取り戻す爽やかな風が通り抜ける時があります。これを「極楽の余り風」、極楽浄土から余った風がすこしだけ地上に吹いて、心を和ませた瞬間を表したもの・・・。