【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

折々のことば:鷲田清一

2024-02-10 | 日記
折々のことば:2992 鷲田清一
音楽にはほんの僅(わず)か、人の心を揺らすくらいの働きはあるのかもしれない。
 (さだまさし)
    ◇
 東北での大震災時、「音楽家は無力です」と指揮者の佐渡裕が電話口で嗚咽(おえつ)したとシンガー・ソングライターは言う。50日ほどしてさだは被災地で気持ちをふりしぼり、歌った。音楽で心が揺れると躰(からだ)が動きだし、働くと夜はぐっすり眠れまた元気が湧くと、人々の顔から学んだ。でも、あくまでじんわりと。戦時のように魂を煽(あお)るのでなく。
自伝的随想『さだの辞書』から。
朝日新聞朝刊2024年2月7日 一面

折々のことば:2993 鷲田清一
 「私たち高校生に出来ることはありませんか? 自宅待機はもう嫌です」
 (岡山県総社市の高校一年生)     ◇
 シンガー・ソングライターのさだまさしは大災害があると、支援物資を積んで現地に歌いに行く。揶揄(やゆ)されても「偽善活動」だと笑って。2018年の西日本豪雨災害の時、総社市長宛(あて)にこんなツイートが届いたと知る。市長は即刻「市役所に手伝いに来て下さい」と返した。翌朝千人の中高生が集結し、「市政が悪くてデモが起きたか」と市長が慌てたとか。『さだの辞書』から。
朝日新聞朝刊2024年2月8日 一面

『さだの辞書』
さだの辞書は、さだまさしさんによる自伝的エッセイ集です。この本は、岩波現代文庫の一部として、2024年1月18日に発売されました1。
さだまさしは、日本のシンガーソングライターであり、作詞家でもあります。彼の音楽や歌詞は、多くの人々に愛されています。この本では、彼が自身の人生や家族、故郷、友人、恩人、歴史、音楽、映画について語っています。27の三題噺を通じて、さだまさしの温かな人柄、ユーモア、そして言葉のセンスが光ります。この作品は、第69回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しています。
さだまさしのファンやエッセイ愛好者にとって、この本は必読の一冊でしょう。
• タイトル: さだの辞書 (岩波現代文庫 文芸356)
• 著者: さだまさし
• 出版社: 岩波書店
• 発売日: 2024年1月18日
• ページ数: 196ページ