『栗林忠道 硫黄島からの手紙』 栗林忠道著
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4163683704&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
絶賛上映中の映画『硫黄島からの手紙』の原作ではアリマセン。タイトルは似てるけどね。
映画の下敷きになっているのは5年前に刊行された『「玉砕総指揮官」の絵手紙』の方で、こちらには主にアメリカ・カナダ滞在中に栗林氏が家族に出した手描きイラスト入りの手紙と、それに硫黄島から出したもの数通が収録されている。『栗林忠道 硫黄島からの手紙』の方はタイトルそのまま、硫黄島から家族に宛てたものだけを集めた書簡集。こちらは去年の刊行。
まあぶっちゃけ、読まにゃいかんよーなこたなんも書いとりゃせんですよ。ただの手紙です。
風邪をひいてないか、床の修繕のこと、お風呂の湯垢の取り方、疎開の用意はしたか、子どもの進学のこと、勉強しなさいよ、しっかりお母さんの手伝いをしなさい、ごくふつうの家族の会話が手紙になってるだけ。しかも同じ話題を何度も繰返し書いている。それだけ栗林氏がマメで優しい家庭人だったことはよくわかる。
ぐりが心を動かされたのは、栗林氏が「ものは足りているから、食物や酒など何も送ってこなくてよい」と繰返し書き送っているにも拘らず、妻・義井がしつこくあれこれと物資を送っているらしいことに何度か触れているところ。
いらないから送るなといわれても送らずにはいられない妻。軍から配布されたお菓子を家族に送る夫。顔が見えなくても、どこにいるかわからなくても、栗林家がひとつにかたく結びつき、互いに強く思いあっていたことがうかがえる。
それと家族それぞれに対する言葉遣いがハッキリ違うところにも父親らしさがでてるなあと思い。妻にはいたわるような言葉で、長男には厳しく、長女には真面目に、末っ子の次女にはただただ甘く。
便箋の裏まで使って罫に2行ずつ小さな字でぎっしり書かれた手紙はみるからに几帳面そう。
しかしこの本の解説はまたお粗末至極。映画のヒットでいろんな本出てるみたいだけど、玉石混交なんだねえ・・・。
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絶賛上映中の映画『硫黄島からの手紙』の原作ではアリマセン。タイトルは似てるけどね。
映画の下敷きになっているのは5年前に刊行された『「玉砕総指揮官」の絵手紙』の方で、こちらには主にアメリカ・カナダ滞在中に栗林氏が家族に出した手描きイラスト入りの手紙と、それに硫黄島から出したもの数通が収録されている。『栗林忠道 硫黄島からの手紙』の方はタイトルそのまま、硫黄島から家族に宛てたものだけを集めた書簡集。こちらは去年の刊行。
まあぶっちゃけ、読まにゃいかんよーなこたなんも書いとりゃせんですよ。ただの手紙です。
風邪をひいてないか、床の修繕のこと、お風呂の湯垢の取り方、疎開の用意はしたか、子どもの進学のこと、勉強しなさいよ、しっかりお母さんの手伝いをしなさい、ごくふつうの家族の会話が手紙になってるだけ。しかも同じ話題を何度も繰返し書いている。それだけ栗林氏がマメで優しい家庭人だったことはよくわかる。
ぐりが心を動かされたのは、栗林氏が「ものは足りているから、食物や酒など何も送ってこなくてよい」と繰返し書き送っているにも拘らず、妻・義井がしつこくあれこれと物資を送っているらしいことに何度か触れているところ。
いらないから送るなといわれても送らずにはいられない妻。軍から配布されたお菓子を家族に送る夫。顔が見えなくても、どこにいるかわからなくても、栗林家がひとつにかたく結びつき、互いに強く思いあっていたことがうかがえる。
それと家族それぞれに対する言葉遣いがハッキリ違うところにも父親らしさがでてるなあと思い。妻にはいたわるような言葉で、長男には厳しく、長女には真面目に、末っ子の次女にはただただ甘く。
便箋の裏まで使って罫に2行ずつ小さな字でぎっしり書かれた手紙はみるからに几帳面そう。
しかしこの本の解説はまたお粗末至極。映画のヒットでいろんな本出てるみたいだけど、玉石混交なんだねえ・・・。