落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

音楽の日曜日

2007年04月29日 | movie
『ダフト・パンク エレクトロマ』
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ぐりは音楽にはチョー疎い人ですが、ダフト・パンクはけっこー好きっす。PVも好き。おもしろいから。
この短編もおもしろかったです。音楽はダフト・パンクじゃなかったのが意外でしたが。
台詞がいっさいなくて、登場する人物は全部ロボなので表情もない。台詞のない文楽みたいな。けど不思議と感情とか物語ってしっかり伝わってくるんだよね。人間て目や耳で情報を受取ってるだけじゃないんだなあと思って感心しましたです。当り前だけどね。
短編だけど静かな作品なので、周りの観客思いっきり寝まくり。はあ。

音楽の日曜日

2007年04月29日 | movie
『恋愛睡眠のすすめ』
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超ロマンチックなロマンチック・コメディ。
話としては『運転手の恋』に似てます。オタクで変わり者の恋に恋する純情?ツ年が、天使のように美しい女性に憧れて、傍目には奇行としかみえないような猪突猛進なアタックを繰り返す。『運転手〜』の方はタ?Nシー=クルマオタクだったけど、『恋愛〜』の方は夢オタク。夢=妄想と現実の境目が自分でもわかってないからもっとタチ悪いです?B
でもこれがかわいいかわいいガエル・ガルシア・ベルナルくんが演じてると全然罪がない。むちゃくちゃおかしいことばっかりやらかしてるのに、「かわいいなあ」で笑って済ませられてしまう。すっごい特異なキャラです。
夢パートの映像がめちゃめちゃ楽しい。監督のミシェル・ゴンドリーはフランス出身の映像作家で、映画よりミュージックビデオ─ビョーク、カイリー・ミノーグ、ケミカル・ブラザーズ、ダフト・パンク、ホワイト・ストライプスなど─で有名なヒトですね。ぐりも大好きです。いつ見ても「こんなんどーやって思いつくんやろ??」とゆー奇妙奇天烈かつ新鮮で魅力的な映像をつくっている。

監督はこのガエル演じるステファンは自分自身がモデルで、憧れの女性ステファニー(シャルロット・ゲンズブール)は元カノがモデルといってたけど、確かにキャラクターに対する深い愛情が画面に満ちあふれている。
ゴンドリーの作品はどれもひどく個性的だけど、みていてまったくイヤミがないところが大きな魅力になっている。決して狙って気を衒ったようではなく、ただ単に楽しい妄想の世界をみる人と共有したい、そんな素直さがこちら側の心まで自然と開かせてくれるからかもしれない。以前インタビューで「(自分のアイデアが)なかなか他人に理解されない」とさみしそうに発言してたけど、理解されないものをわざとつくってるんじゃなくて、理解されたいからこそつくろうとしているのだろう。
そんなところが「かわいいなあ」と思わせる。
この映画もとにかくかわいいです。ガエルもかわいいしシャルロットもかわいいし、映像も音楽も物語もみんなかわいい。部屋に飾って、ときどき手にとってめくりたいお気に入りの絵本、そんなカンジの映画でしたです。