落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

拍手する時っていつ

2007年09月09日 | movie
『拍手する時に去れ』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000ZZU6AO&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

若い女性がホテルで刺殺体で発見され、直後に容疑者(申河均シン・ハギュン)が逮捕される。彼は殺意は認めたが現場に着いたときには被害?メは既に死んでいたと証言する。TVの特別番組で捜査が生中継されるという衆人環視の中、検事(車勝元チャ・スンウォン)はホテル従業員や被害者の同僚などの証言をかきあつめるが・・・。
おもしろかったよ。けどこれも・・・うーん・・・。長いよね。くどい。ムダなシーン、不必要な要素がやたら多い。展開が雑。サスペンスなのかコメディなのかオカルトなのかはっきりしてほしいよ。
脚本は悪くないんだろうと思う。でも編集でもっと頑張ればもっともっとおもしろくなったはず、という観はどうしても否めません。観客の緊張感をここまでブツ切りにしてしまってはサスペンスとしては失格でしょう。
事件報道=茶番という着眼点はなかなか独創的だし、シン・ハギュンやチャ・スンウォンの熱演は確かに一見の価値ありだけど、それだけにもったいないです。

ここ2〜3年売上げが落込んでいるという韓国映画。この2本だけに限れば「さもありなん」とも思う。出てる人間がカブりすぎ、映像や音楽や編集に思想がない、商業主義にこだわる割りに観客の方を向いて作品をつくっていない。もっとがんばりなよ〜。
とりあえず、この2本はあと15〜20分くらい切れば間違いなくよくなるね(爆)。イヤ、ほんとに。
あと会場の雰囲気にも微妙にガッカリ。せっかくの特集上映なのにまったく盛り上がってない。マナーの悪い客が多過ぎる(上映中にがさがさ音をたてて飲食、パタパタ携帯をいじる、ゲップする)。場内は空調が効き過ぎて真冬のような寒さ。入場料も妙に高いし、なんだか何をやりたいのかよくわからないよー。

八クリ2

2007年09月09日 | movie
『愛するときに話すこと』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B0011DTTBG&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

東大門で偽物ブランド服を売るヘラン(金知秀キム・ジス)は、引越し先の近所で薬剤師のイング(韓石圭ハン・ソッキュ)と知りあい心安らぐものを感じるようになるが、亡父が残した莫大な借金の返済に追われる彼女は恋愛どころではない。一方イングにも知的障害をもつ兄がおり、それが原因で婚約が破談になってしまった過去があった。
ハン・ソッキュ、好きなんだよねえ〜。恋愛モノは『八月のクリスマス』以来らしいけど、もおお、めちゃめちゃデジャヴュっすよ。キ?ャ奄熕ン定もカブりすぎ。しかし『八クリ』ほどの完成度はない(爆)。残念。
全体に構成のバランスが悪い。中途半端なの。ラブストーリーとしてはメインのストーリーラインが弱過ぎるし、家族の物語としては説明過多。無駄に長くて、ひたすらもたもたもたもたしている。カメラワークにも編集にも芸がない。
完全に『八クリ』のイメージと「Home, Sweet Home」という名曲の力に頼った二流映画。マジメに丁寧につくろうとした意欲はわかるけど、それだけじゃダメですよ。