落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

コントかよ

2007年09月17日 | play
『THE BACK OF BLACK』

期待外れ。がっくり。
去年観た『Show The BLACKⅡ イウ コエ オト』がおもしろかったから今年もけっこー期待しちゃってたんだけど、ぜーんぜん、ダメでした。
今回はストーリーそのものがまったくの別物なんだけど、もうこれは演劇ではないね。コント。単に長いだけの。別にコントでもいいけど、ぐりにはカネを払ってまでコントをみる趣味はない。このために仕事やりくりして時間空けてわざわざ出向いた自分がアホみたい。
コントだから笑えるこた笑えるんだけど、笑える=おもしろいってことじゃないんだよね。楽しいけどね。楽しいだけじゃダメでしょ。大体ギャグもなんか大味で勢いないし。
もー内容ペラッペラ。子どもとか出して来なさんなよー。あざといわしらじらしいわ。
今回は全編暗闇じゃなくてさらに何をどーやってんのかわかんなくて、そこだけは不思議っちゃ不思議だったけど(演者が実際どうやって舞台を見ているのかなどトリックがまったくわからない)、見どころはそこだけ。
これなんでつまんないかっつーと、設定から「暗闇」に頼っちゃってるからだと思う。前回は設定(盲目の主人公)の延長に暗闇があったけど、今回は暗闇演劇の舞台裏という、暗闇でしか成立しない設定になっている。だから物語が暗闇という世界の中で閉じてしまってどこへも行かない。
去年の公演をほうぼうで絶賛してただけに、自分でも恥ずかしいよーな腹立たしいよーな気分です・・・。

匂いとかシャボン玉とかそういう特殊効果は完璧スベッてました。
バターやらチョコレートやらバニラやらいろんな匂い(それもケミカルなの)をさんざん嗅がされて猛烈に甘いものが食べたくなって、帰りにカフェに入ってフレンチトーストを注文したら30分待っても出てこなかったので食べずに帰ってきてしまった。
踏んだりけったりである。