『FUCK』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B0013LF1VS&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
日本には法的には放送禁止用語というものは存在しない。あるのは業界団体が決めている自主規制だけで、これには厳密には法的拘束力はない。だからどれだけ汚い言葉、差別的な言葉をメディアで使用しても、原則的には法律でメディアが罰せられることはない。
ところがアメリカには連邦通信委員会(FCC)という政府機関があり、ここがメディアの倫理規定を取り締まっていて、違反すれば罰金をとられることになっている。
知りませんでしたー。びっくり。アメリカって、自由の国じゃなかったんだー。アメリカの言論の自由ってインチキなんじゃん。ぎょえー。
この映画では、いわゆるFワード、地上波TV・ラジオ・新聞で使用してはならんと決められている「Fuck」という言葉を、歴史的・言語学的・民俗学的・人権的・文学的・娯楽的・音楽的・芸術的・教育的・政治的見地からそれぞれ詳しく検証している。
すごーく勉強になりましたですよ。いやほんと、マジメに。
だって全編インタビューばっかりだから字幕がただでさえ多いのに、そこにテロップまで出る。テロップとインタビューの字幕が同時に画面に出てるわけ。スピード的に両方読みきるのはムリだから、どうしても耳で英語を聞きとらざるを得ない。しかも出演者の発言がいちーちちょーーースラングまみれ。これ、相当に外国語映画を見慣れてる人じゃないと、ついてけないですよ。
それはそれとして、アメリカの言葉の歴史やそれをとりまく社会状況の変遷や、アメリカ人の倫理観の多様性を、じつに真面目に、真摯に研究した、すごくまっとうな映画です。これ。ぜんぜんおフザケじゃないの。ぜひとも子どもは観るべきだね(笑)。英語圏の。
それとぐりが非常に興味深いと思ったのは、出演者たちの考え方がとにかくめちゃくちゃバラエティに富んでるところ。
とくに保守派の意見はほんとうにひとりひとりまったく千差万別でおもしろかったです。リベラル派のいいぶんはわりとどの人も似てるわけ。言論の自由は守られるべき人間の権利である、とか、「Fuck」という言葉には力がある、豊かさがある、そんな感じ。どの人も首尾一貫してる。ところがこれが保守派の意見はバラバラ。教育上よろしくないとか、下品だとか、神は卑しい言葉を戒められるとか、どの意見も一見まともそうにみえるんだけどどことなくうさんくさくて、いいわけがましい。実際、彼ら自身、全員が一致した意見を持っているわけじゃないんだと思う。てゆーか持ちようがないもんね。矛盾してるもん。現実に使用されて何百年も経つ言葉を、しかも広くあらゆる表現に転用されている、極めて一般的な単語を禁止するなんて、絶対ムリあるもんね。
とはいえ、ぐりも「言論の自由」は絶対だなどとは思ってないけどね。
多少のルールは必要だとは思うです。けど、ルールも諸刃の刃。しめつければしめつけるほど、「Fuck」の力は強くなっていく。
保守派の人はそのことに気づいてるのかね?
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日本には法的には放送禁止用語というものは存在しない。あるのは業界団体が決めている自主規制だけで、これには厳密には法的拘束力はない。だからどれだけ汚い言葉、差別的な言葉をメディアで使用しても、原則的には法律でメディアが罰せられることはない。
ところがアメリカには連邦通信委員会(FCC)という政府機関があり、ここがメディアの倫理規定を取り締まっていて、違反すれば罰金をとられることになっている。
知りませんでしたー。びっくり。アメリカって、自由の国じゃなかったんだー。アメリカの言論の自由ってインチキなんじゃん。ぎょえー。
この映画では、いわゆるFワード、地上波TV・ラジオ・新聞で使用してはならんと決められている「Fuck」という言葉を、歴史的・言語学的・民俗学的・人権的・文学的・娯楽的・音楽的・芸術的・教育的・政治的見地からそれぞれ詳しく検証している。
すごーく勉強になりましたですよ。いやほんと、マジメに。
だって全編インタビューばっかりだから字幕がただでさえ多いのに、そこにテロップまで出る。テロップとインタビューの字幕が同時に画面に出てるわけ。スピード的に両方読みきるのはムリだから、どうしても耳で英語を聞きとらざるを得ない。しかも出演者の発言がいちーちちょーーースラングまみれ。これ、相当に外国語映画を見慣れてる人じゃないと、ついてけないですよ。
それはそれとして、アメリカの言葉の歴史やそれをとりまく社会状況の変遷や、アメリカ人の倫理観の多様性を、じつに真面目に、真摯に研究した、すごくまっとうな映画です。これ。ぜんぜんおフザケじゃないの。ぜひとも子どもは観るべきだね(笑)。英語圏の。
それとぐりが非常に興味深いと思ったのは、出演者たちの考え方がとにかくめちゃくちゃバラエティに富んでるところ。
とくに保守派の意見はほんとうにひとりひとりまったく千差万別でおもしろかったです。リベラル派のいいぶんはわりとどの人も似てるわけ。言論の自由は守られるべき人間の権利である、とか、「Fuck」という言葉には力がある、豊かさがある、そんな感じ。どの人も首尾一貫してる。ところがこれが保守派の意見はバラバラ。教育上よろしくないとか、下品だとか、神は卑しい言葉を戒められるとか、どの意見も一見まともそうにみえるんだけどどことなくうさんくさくて、いいわけがましい。実際、彼ら自身、全員が一致した意見を持っているわけじゃないんだと思う。てゆーか持ちようがないもんね。矛盾してるもん。現実に使用されて何百年も経つ言葉を、しかも広くあらゆる表現に転用されている、極めて一般的な単語を禁止するなんて、絶対ムリあるもんね。
とはいえ、ぐりも「言論の自由」は絶対だなどとは思ってないけどね。
多少のルールは必要だとは思うです。けど、ルールも諸刃の刃。しめつければしめつけるほど、「Fuck」の力は強くなっていく。
保守派の人はそのことに気づいてるのかね?