『王妃の紋章』
1933年に発表され、中国ではしばしば上演されていて過去にも何度か映画化されている戯曲『雷雨』(曹禺ツァオ・ユイ著)を原作とする時代劇アクション。
武力で国を制圧した皇帝(周潤發チョウ・ユンファ)は政略結婚で二度めの妻(鞏俐コン・リー)を娶るが、以来10数年が過ぎてふたりの間はすっかりひえきっており、皇后は前妻の息子である皇太子元祥(劉燁リウ・イエ)と不倫の恋に溺れている。そんな彼女に皇帝は毎日毒を盛り、皇后は毒と知りつつ黙って服薬し続けていた。重陽の節句にある陰謀を決行すべく計画を練りながら・・・。
まーーーーーーとにかく、豪華。衣装もセットもひたすらキンキラキン。そしてすべてがハンパなくデカイ&多い。宮殿がデカけりゃ食卓もデカい、菊の花も多けりゃ兵士も多い。そーゆー意味でもとっても中国的。色彩感覚やスケール感があまりに中国的なので、中国文化に馴染みのないヒトはちょっとひいちゃうかもです。あ、でもここまでやりきってたら逆に、これはこーゆーファンタジーとして受け入れやすいかも。
ぐりはべつに張藝謀(チャン・イーモウ)ファンではないし、製作費50億円の巨編だからとかオールスターキャストだからとか本国で大ヒットしたからとか、そーゆーことではあんまし映画に期待したりはしないので、これはこれでふつうに楽しめたんだけど、まあ好き嫌いは分かれる作品ではあると思います。
やっぱりねえ、シナリオの完成度がちょっと・・・うーん。もともと家庭内の閉ざされた人間関係の中での話だった原作を無理矢理に王朝絵巻にしてあるので、合戦シーンとかアクションパートが物語から浮き上がって見えるんだよね。なんかあんまし必然性がないとゆーか。
あと物凄く気になったのがライティング。衣装やセットがケバいのにはとくに文句はない。日本だって欧米だって、宮殿や教会などの巨大建築物はみんな権力の象徴だったから本来は極彩色のキンキラキンだったはずで、それに現代人が違和感を感じるのは実際に目にする現物がボロくなってキンキラキンじゃなくなってるから、というだけの話である。でも電気照明のない時代の話なのに、一日中あそこまでガンガンビカビカにライティングせにゃいかん理由はよくわからない。画面の彩度が高すぎて目が疲れるし、大体画面構成として散漫になりやすい。どこ観ていいのかわかりにくい。時報のシーンが定期的に出てくるのになぜ常に同じライティングなのか、せっかくだから時刻にあわせて太陽の位置や明度を変えるくらいの演出があってもいいと思うんだけど。
それと音楽がやたらうるさいのも気になり。もっと自信もって仕上げりゃこんなにBGMいらんハズでしょ。
キャスティングは周杰倫(ジェイ・チョウ)以外(爆)はたいへんすばらしかった。ジェイに才能がないとかゆーつもりはないが、本格的な訓練を受けた大陸俳優や超大ベテラン映画スターに囲まれるとどーしても硬さが目立つし、やっぱし中世の皇子とかそーゆーキャラはイマイチうまくハマってるよーにはみえず。劉燁は毎度ながらスゴイんだけどね。もうぶっちぎりのヘタレっぷりがむしろ天晴れとでもいいますかー。新人の李曼(リー・マン)と秦俊杰(チン・ジュンジェ)はかなりよかったです。将来が楽しみやね。
物語自体が非常におもしろかったので、機会があれば原作を読んでみたいです。
例によって映画館はチョー空いてましたが(爆)、コレおっぱい好きな男性の方には是非ともオススメな作品ですよ(笑)。出てくる女性出演者全員が、見事な爆乳ぷりぷり半出しでがむばっておられます。あそこまでいっぱいおっぱい出て来たらそらもう壮観でございますよー。ははははは。
それと、某所でこの映画のCGがチープだとゆーレビューを書かれてた評論家さんがおられましたが、この映画CGはほとんど使ってないはずです。メイキングをみれば一目瞭然だけど、あの巨大セットも大軍勢エキストラもみーんな実写。カメラワークに全然芸がなかったからねー。クレーンとか使ったダイナミックなフライスルーとかあるかと思ってたんだけど。実写も撮り方によってはウソくさくなってしまうといういい見本(?)ですな。
1933年に発表され、中国ではしばしば上演されていて過去にも何度か映画化されている戯曲『雷雨』(曹禺ツァオ・ユイ著)を原作とする時代劇アクション。
武力で国を制圧した皇帝(周潤發チョウ・ユンファ)は政略結婚で二度めの妻(鞏俐コン・リー)を娶るが、以来10数年が過ぎてふたりの間はすっかりひえきっており、皇后は前妻の息子である皇太子元祥(劉燁リウ・イエ)と不倫の恋に溺れている。そんな彼女に皇帝は毎日毒を盛り、皇后は毒と知りつつ黙って服薬し続けていた。重陽の節句にある陰謀を決行すべく計画を練りながら・・・。
まーーーーーーとにかく、豪華。衣装もセットもひたすらキンキラキン。そしてすべてがハンパなくデカイ&多い。宮殿がデカけりゃ食卓もデカい、菊の花も多けりゃ兵士も多い。そーゆー意味でもとっても中国的。色彩感覚やスケール感があまりに中国的なので、中国文化に馴染みのないヒトはちょっとひいちゃうかもです。あ、でもここまでやりきってたら逆に、これはこーゆーファンタジーとして受け入れやすいかも。
ぐりはべつに張藝謀(チャン・イーモウ)ファンではないし、製作費50億円の巨編だからとかオールスターキャストだからとか本国で大ヒットしたからとか、そーゆーことではあんまし映画に期待したりはしないので、これはこれでふつうに楽しめたんだけど、まあ好き嫌いは分かれる作品ではあると思います。
やっぱりねえ、シナリオの完成度がちょっと・・・うーん。もともと家庭内の閉ざされた人間関係の中での話だった原作を無理矢理に王朝絵巻にしてあるので、合戦シーンとかアクションパートが物語から浮き上がって見えるんだよね。なんかあんまし必然性がないとゆーか。
あと物凄く気になったのがライティング。衣装やセットがケバいのにはとくに文句はない。日本だって欧米だって、宮殿や教会などの巨大建築物はみんな権力の象徴だったから本来は極彩色のキンキラキンだったはずで、それに現代人が違和感を感じるのは実際に目にする現物がボロくなってキンキラキンじゃなくなってるから、というだけの話である。でも電気照明のない時代の話なのに、一日中あそこまでガンガンビカビカにライティングせにゃいかん理由はよくわからない。画面の彩度が高すぎて目が疲れるし、大体画面構成として散漫になりやすい。どこ観ていいのかわかりにくい。時報のシーンが定期的に出てくるのになぜ常に同じライティングなのか、せっかくだから時刻にあわせて太陽の位置や明度を変えるくらいの演出があってもいいと思うんだけど。
それと音楽がやたらうるさいのも気になり。もっと自信もって仕上げりゃこんなにBGMいらんハズでしょ。
キャスティングは周杰倫(ジェイ・チョウ)以外(爆)はたいへんすばらしかった。ジェイに才能がないとかゆーつもりはないが、本格的な訓練を受けた大陸俳優や超大ベテラン映画スターに囲まれるとどーしても硬さが目立つし、やっぱし中世の皇子とかそーゆーキャラはイマイチうまくハマってるよーにはみえず。劉燁は毎度ながらスゴイんだけどね。もうぶっちぎりのヘタレっぷりがむしろ天晴れとでもいいますかー。新人の李曼(リー・マン)と秦俊杰(チン・ジュンジェ)はかなりよかったです。将来が楽しみやね。
物語自体が非常におもしろかったので、機会があれば原作を読んでみたいです。
例によって映画館はチョー空いてましたが(爆)、コレおっぱい好きな男性の方には是非ともオススメな作品ですよ(笑)。出てくる女性出演者全員が、見事な爆乳ぷりぷり半出しでがむばっておられます。あそこまでいっぱいおっぱい出て来たらそらもう壮観でございますよー。ははははは。
それと、某所でこの映画のCGがチープだとゆーレビューを書かれてた評論家さんがおられましたが、この映画CGはほとんど使ってないはずです。メイキングをみれば一目瞭然だけど、あの巨大セットも大軍勢エキストラもみーんな実写。カメラワークに全然芸がなかったからねー。クレーンとか使ったダイナミックなフライスルーとかあるかと思ってたんだけど。実写も撮り方によってはウソくさくなってしまうといういい見本(?)ですな。