『劒岳 点の記』
明治40年、あまりの険しさから有史以来あらゆる登山者を拒み続けて来た劒岳に挑んだ陸軍参謀本部陸地測量部柴崎芳太郎(浅野忠信)一行の苦難の冒険を描く。
んー。これは映画ではないですね。
世間には山岳写真とゆー、山の自然美を愛でるためのフェチな写真が存在してますが。それが動画で、音楽とか台詞がついてる。なんかそんなの。
だってねえ、シナリオがクサ過ぎるんだよー。台詞が全部文語調でさあ。無茶苦茶説明的。ぶっちゃけ台詞半分以上いらなかった。あとあの音楽はナニ?あまりにも大時代過ぎて、何度も失笑を堪えなくてはならなかった。そんなのってむしろ演奏した音楽スタッフに対しても失礼じゃない?
大体、監督が撮影監督出身だからなんだろーけど、撮ったモノを全部全部完パケに入れこみたいってゆー気持ちはわからんでもない。すんごい苦労して撮ったんだろーし。音楽にしても地元のオーケストラに演奏してもらって、撮影・製作に協力した人たちに報いたくてあれだけてんこもりくっつけちゃったんだと思う。でもねえ、ぶっちゃけそんな大した演奏じゃないよ、アレ(爆)。聞いてて恥ずかしいとまではいわないけど、使うだけ無駄なパートが多過ぎです。
出演者は豪華だしいちーち二枚目だし、彼らが熱い友情だかなんだかを育んでく過程をきっちり再現したい気分もわかる。けどそういう内面描写はもっと丁寧にやってくれないと。家族や軍部、山岳会との関わりも思いっきりとってつけた感満載。女性キャストはもれなく添え物だし人物描写もキモすぎる。明治時代に夕食の献立を訊かれた妻(宮崎あおい)が「お肉がいいですか?お魚がいいですか?」って、機内食じゃないんだからー。冷蔵庫もないのに、生臭もの=肉・魚はその日手に入った食材しか食べられないのが普通だっつの。日本髪結ってるのに風呂上がりに髪ほどいてたりさあ。あーりえなーい。
まあきっとそんなのどーでもいーんだよね。女なんか映ってるだけでいいんだよねきっと。よーするに山と男を鑑賞してりゃーいーのさ?みたいな?
ただやりたいことはじゅうぶんわかるし、あれだけの豪華キャストを堪能するぶんには目には楽しい。だから観ててハラたつとか、そーゆーことはない。退屈は退屈だけど。
しかしそれにしても夏八木勲はクサいにもほどがある。クサすぎてコントの領域に肉薄してたよ。
ぐりがいちばんシラケたのはエンドロール。「仲間たち」というキャプションでいっさい全員肩書きナシ。
『崖の上のポニョ』もそーだったけど、そーまでしてCGやデジタルVFXを否定したいか?観りゃわかんじゃん。合成もCGもしっかり使ってんじゃん。べつに使ってもいいじゃん。使ったからって劒岳で撮影した事実が帳消しになるわけじゃなし、そもそもこれは実話に基づいたあくまでフィクションであって、ドキュメンタリーじゃないんだし。それに肩書きなんかいらない=みんな仲間じゃん?的なミョーな横並び主義的な雰囲気もサムい。
とりあえず木村大作はこれ1本で監督はやめた方がいいね。向いてないよ。絶対。
この映画、どーせやるなら熊井啓にやってほしかったな。もう亡くなっちゃったからいってもしょーがないんだけどね。
明治40年、あまりの険しさから有史以来あらゆる登山者を拒み続けて来た劒岳に挑んだ陸軍参謀本部陸地測量部柴崎芳太郎(浅野忠信)一行の苦難の冒険を描く。
んー。これは映画ではないですね。
世間には山岳写真とゆー、山の自然美を愛でるためのフェチな写真が存在してますが。それが動画で、音楽とか台詞がついてる。なんかそんなの。
だってねえ、シナリオがクサ過ぎるんだよー。台詞が全部文語調でさあ。無茶苦茶説明的。ぶっちゃけ台詞半分以上いらなかった。あとあの音楽はナニ?あまりにも大時代過ぎて、何度も失笑を堪えなくてはならなかった。そんなのってむしろ演奏した音楽スタッフに対しても失礼じゃない?
大体、監督が撮影監督出身だからなんだろーけど、撮ったモノを全部全部完パケに入れこみたいってゆー気持ちはわからんでもない。すんごい苦労して撮ったんだろーし。音楽にしても地元のオーケストラに演奏してもらって、撮影・製作に協力した人たちに報いたくてあれだけてんこもりくっつけちゃったんだと思う。でもねえ、ぶっちゃけそんな大した演奏じゃないよ、アレ(爆)。聞いてて恥ずかしいとまではいわないけど、使うだけ無駄なパートが多過ぎです。
出演者は豪華だしいちーち二枚目だし、彼らが熱い友情だかなんだかを育んでく過程をきっちり再現したい気分もわかる。けどそういう内面描写はもっと丁寧にやってくれないと。家族や軍部、山岳会との関わりも思いっきりとってつけた感満載。女性キャストはもれなく添え物だし人物描写もキモすぎる。明治時代に夕食の献立を訊かれた妻(宮崎あおい)が「お肉がいいですか?お魚がいいですか?」って、機内食じゃないんだからー。冷蔵庫もないのに、生臭もの=肉・魚はその日手に入った食材しか食べられないのが普通だっつの。日本髪結ってるのに風呂上がりに髪ほどいてたりさあ。あーりえなーい。
まあきっとそんなのどーでもいーんだよね。女なんか映ってるだけでいいんだよねきっと。よーするに山と男を鑑賞してりゃーいーのさ?みたいな?
ただやりたいことはじゅうぶんわかるし、あれだけの豪華キャストを堪能するぶんには目には楽しい。だから観ててハラたつとか、そーゆーことはない。退屈は退屈だけど。
しかしそれにしても夏八木勲はクサいにもほどがある。クサすぎてコントの領域に肉薄してたよ。
ぐりがいちばんシラケたのはエンドロール。「仲間たち」というキャプションでいっさい全員肩書きナシ。
『崖の上のポニョ』もそーだったけど、そーまでしてCGやデジタルVFXを否定したいか?観りゃわかんじゃん。合成もCGもしっかり使ってんじゃん。べつに使ってもいいじゃん。使ったからって劒岳で撮影した事実が帳消しになるわけじゃなし、そもそもこれは実話に基づいたあくまでフィクションであって、ドキュメンタリーじゃないんだし。それに肩書きなんかいらない=みんな仲間じゃん?的なミョーな横並び主義的な雰囲気もサムい。
とりあえず木村大作はこれ1本で監督はやめた方がいいね。向いてないよ。絶対。
この映画、どーせやるなら熊井啓にやってほしかったな。もう亡くなっちゃったからいってもしょーがないんだけどね。