『女優霊』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00005EEWO&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
ある新人監督(柳ユーレイ)が初監督作品で古い余りもののフィルムでカメラテストをして現像してみると、無関係な映像が映っていた。それ以来、撮影現場では不可解な出来事が次々と起こり・・・とゆー、古典的ホラー。映像を媒介に思念が伝播するというモチーフが『リング』の下敷きにもなっている。
怖い怖いという評価は聞いてたけど、いうほど怖くはなかったです。
むしろ、最近のとにかくあざとく人を怖がらせようとするモダンホラーと比較すれば、「人は一体何が怖いのか・何が人を怖がらせるのか」という恐怖感覚の根源を客観的にとらえようとしているマジメな姿勢に好感が持てる、まっすぐな映画にみえましたです。全編に監督のフィルムと映画の現場に対する愛情が溢れてます。
あとこれは映画好きな人はかなり楽しめる作品でもあるんじゃないでしょーか。ステージはもちろん試写室やスタッフルームや食堂や廊下まで、ホンモノの撮影所風景をそのまま生かして、映画の現場の雰囲気がけっこうリアルに再現されてるから。狭い空間にたくさんのクルーがひしめきあっていて、ゴチャゴチャしててせわしくて、いろんな人の思いが交錯する特異な空間。映画の撮影所はどこも古い建物が多いから、薄気味の悪い場所も実際あるしね。この映画もほんとうに流布してる怪談話を元ネタにしてるって聞いたことあります。
ただ現実の撮影所を知ってるとこの物語の設定にはちょっとムリはありますです。
ここの撮影所もそうだけど、日本の映画撮影所の三重の高さは7〜8mがせいぜい。地面が土だとこの高さから転落しても即死はしないよね。ケガはするだろうけど。
それと三重の手すりは画面でみてわかる通り大人の膝くらいの高さしかないので、うっかりすれば誰でも簡単に落ちます。高さもあるけどホコリっぽいし暗いし暑いし危ないから、用のない人間はできれば登りたくない場所でもある。
つまり、三重から落ちることはなくはないけど、死ぬことはほぼないです。
ちなみにぐりもここの撮影所は以前よく仕事で通ってて(こないだも行ったね)、作中にも出てくる廊下にはホントに出るんだよ〜なんてウワサも聞きました。
まあ実際、あんまり夜中にひとりでうろつきたいようなところではないです。ハイ。
ところでこの映画、陳果(フルーツ・チャン)がハリウッドでリメイクするんだってねー。リメイクするほどの映画とは思えないし(つかそもそもはTVドラマだし)、監督が陳果じゃどーなるんだかまったく予想つかないけど、とりあえず柳ユーレイの役を誰がやんのかは気になる。あのヘタレな怖がり方がミョーに色っぽくてちょっと萌えました(爆)。
この映画でいちばん怖いのは、現場の人間が人の死よりも作品がお蔵になることを恐れるという超現実主義が当り前に描かれている部分なんじゃないかと思う。
登場人物は死者に同情はするけど、それよりもなによりも関係者の苦労が注がれた映画が日の目を見るかどうかにずっとこだわる。
そんなもんだよといってしまえばそれまでだが、それって人としてどっか歪んでないかとも思う。けどたぶん、ぐりも当事者だったら同じように思うんだろうなあ。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00005EEWO&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
ある新人監督(柳ユーレイ)が初監督作品で古い余りもののフィルムでカメラテストをして現像してみると、無関係な映像が映っていた。それ以来、撮影現場では不可解な出来事が次々と起こり・・・とゆー、古典的ホラー。映像を媒介に思念が伝播するというモチーフが『リング』の下敷きにもなっている。
怖い怖いという評価は聞いてたけど、いうほど怖くはなかったです。
むしろ、最近のとにかくあざとく人を怖がらせようとするモダンホラーと比較すれば、「人は一体何が怖いのか・何が人を怖がらせるのか」という恐怖感覚の根源を客観的にとらえようとしているマジメな姿勢に好感が持てる、まっすぐな映画にみえましたです。全編に監督のフィルムと映画の現場に対する愛情が溢れてます。
あとこれは映画好きな人はかなり楽しめる作品でもあるんじゃないでしょーか。ステージはもちろん試写室やスタッフルームや食堂や廊下まで、ホンモノの撮影所風景をそのまま生かして、映画の現場の雰囲気がけっこうリアルに再現されてるから。狭い空間にたくさんのクルーがひしめきあっていて、ゴチャゴチャしててせわしくて、いろんな人の思いが交錯する特異な空間。映画の撮影所はどこも古い建物が多いから、薄気味の悪い場所も実際あるしね。この映画もほんとうに流布してる怪談話を元ネタにしてるって聞いたことあります。
ただ現実の撮影所を知ってるとこの物語の設定にはちょっとムリはありますです。
ここの撮影所もそうだけど、日本の映画撮影所の三重の高さは7〜8mがせいぜい。地面が土だとこの高さから転落しても即死はしないよね。ケガはするだろうけど。
それと三重の手すりは画面でみてわかる通り大人の膝くらいの高さしかないので、うっかりすれば誰でも簡単に落ちます。高さもあるけどホコリっぽいし暗いし暑いし危ないから、用のない人間はできれば登りたくない場所でもある。
つまり、三重から落ちることはなくはないけど、死ぬことはほぼないです。
ちなみにぐりもここの撮影所は以前よく仕事で通ってて(こないだも行ったね)、作中にも出てくる廊下にはホントに出るんだよ〜なんてウワサも聞きました。
まあ実際、あんまり夜中にひとりでうろつきたいようなところではないです。ハイ。
ところでこの映画、陳果(フルーツ・チャン)がハリウッドでリメイクするんだってねー。リメイクするほどの映画とは思えないし(つかそもそもはTVドラマだし)、監督が陳果じゃどーなるんだかまったく予想つかないけど、とりあえず柳ユーレイの役を誰がやんのかは気になる。あのヘタレな怖がり方がミョーに色っぽくてちょっと萌えました(爆)。
この映画でいちばん怖いのは、現場の人間が人の死よりも作品がお蔵になることを恐れるという超現実主義が当り前に描かれている部分なんじゃないかと思う。
登場人物は死者に同情はするけど、それよりもなによりも関係者の苦労が注がれた映画が日の目を見るかどうかにずっとこだわる。
そんなもんだよといってしまえばそれまでだが、それって人としてどっか歪んでないかとも思う。けどたぶん、ぐりも当事者だったら同じように思うんだろうなあ。