ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ヨーロッパ 2

2008年12月10日 | 千伝。
誤解を怖れず、千年後の歴史観を予測するとします。

太平洋戦争の発端となった日本の真珠湾攻撃は、白人というヨーロッパ文明が世界を覇権しようとした直前・・その警鐘だったという認識もあります。

南米、北米、オセアニア・・考えてみれば、ヨーロッパからの移住と侵略です。
アジア、アフリカの植民地が独立した契機を第二次世界大戦に置き換えてもよいはずです。

白人と黒人と黄色人のすき間に、新しい人種が増えているのも事実です。
そんな新しい世界を創り出しているのが、この地球上の人類です。

日本人であるとか・・英国人であるとか・・そのようなナショナリティが、アメリカとか、ヨーロッパとか、アジアとか・・混血雑種になりつつも、それでも尚、国家という垣根や壁が高くなります。

その一方で、ゲルマンか・・ラテンか・・その見境もなくなりつつあるヨーロッパで、とりもなおさず、個人意識が、国家や組織よりも優先して、公共物の破損、公共道路が汚かろうが、関知しない危機管理です。

Over here と Over there の2つの世界観が、ヨーロッパにはあります。

彼らは、全体の危機に相対しない限りは、個人の権利を優先します。
個人に及ぶ全体に関わるような危機以外は、微動もしない姿勢を取ります。

日本の自宅の庭が表に面しているのに、ヨーロッパの自宅の庭は裏に配しているのと同様です。

「見せようとする世界」と「見せまいとする心理」の違いが、ヨーロッパでは巧く矛盾作用しているのでしょう。

昔も今も・・ヨーロッパは、おそらく矛盾を抱えてつつも夢を見ているのに違いありません。

言い換えれば、迷える先進的な宗教世界です。

ヨーロッパに居ると、この世には、ほんとうに神が存在するのではないかというインスピレーションが湧いてきます。

It all depends on how you look at it.

戻れぬ青春と訪れる青春・・そのような青春とか運命とかというものは、一生の間でゆっくりと使い尽くすものか、あるいは手に掴むものかどうか・・わかりません。

ただ、幸運という喜びに出会ったとします。
その運命に対して感謝をするとします。

一体誰に感謝すべきか・・神さましかいません。

ところで・・世界史というものは、人類史でなければと思います。

例えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ならば・・日本人の誰でも知っている人物ですが、世界史においては、無名の人物です。

かように、各国、各民族史を学ぶだけで一生涯かかるというのに・・
ヨーロッパというタイトルは、大きくてミスだと反省しています。(謝)