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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

二国物語

2015年05月18日 | 千伝。
住民投票による大阪都構想の実現ならず、というニュースが流れています。

これによって、大阪府、大阪市のままの現状維持となりました。

悲しむべきことなのか、喜ぶべきなのか、判りません。

大阪に限らず、県政と市政との二重行政のムダがあるのは事実です。

まずは、議員、公務員が多すぎます。

ぼくは、日本には、東京国と地方国という二国が存在しているような気もします。

今回、大阪が、地方国に留まるという結果となったのはよかったのかな?

ここ数年、東京国の方々は、地方創生の声を叫んでいます。

とりわけ、国会議員の政治家も気がついたのでしょう。

地方国の消滅は、東京国の衰退に繋がるのです。

東京で暮らす政治家、経済人、評論家、芸能人、ジャーナリスト等々の皆さん、メディアやら公の場で、地方創生、田舎の素晴らしさを持ち上げるならば、地方へ移住してください。

田舎暮らしは嫌だ!都会で暮らしたいのならば、そう言えばいいのです。

今の日本は、それが言えない風潮ではないかと思います。

今回の住民投票で敗れた大阪の橋下市長は、会見の中で報道の自由がある日本の民主主義は素晴らしいとコメントしています。

日本の首相である安部さん、日本国の先人の辛苦努力を敬うのは、当然です。

かつて、太平洋戦争で戦った日本の若き兵士たちは、戦後、口々に平和の尊さを仕事に見出しました。

若い頃、ぼくが出会った戦争体験者のほとんどの方々が同じ事を言いました。

「日本は戦争に負けてよかった。だから豊かな国になった」

百年昔の日本は、身分制度の名残り、地主、小作、貧富の格差は大きく、富国強兵で軍事大国を目指した大日本帝国でした。

積極的平和外交とは、中立性です。

ヨーロッパのルクセンブルクの首相が、同性結婚を表明しました。

驚きです。

中近東のイスラム国では、同性愛なら死罪に値します。

百年先の世界、日本の豊かさの意味が、どんなものになっているのかも分りません。

東京と地方の日本の二国物語を意味するのは、米国、中国、韓国、北朝鮮との現状関係を決して比喩するものではありません。

右翼でも左翼でもなく、保守でも革新でもなく、世論でも制度でもなく、生まれてきた命、生活、人生の夢物語を描ける豊かな社会になって欲しいのです。