沖縄は、一昨日5月15日、日本に復帰50年目を迎えました。
沖縄返還という戦後日本が懸念した最大の外交問題。
「核抜き、本土並み」を適用した沖縄返還合意の裏で、有事の際、核再持ち込みを認める密約があった事実。
その密約の詳しい経緯は、当時の佐藤栄作首相の密使として動いた国際政治学者の若泉敬先生の自著1994年(平成6年)出版「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス(他に方法はなかったのだと信じたい)」に詳しい。
日本国首相の密使としてアメリカと返還交渉に当たった30代後半の若き若泉敬、相当優秀な若き逸材だったのでしょう。
その後の若泉先生は、沖縄に対して申し訳ないという自責の念、良心の呵責のせいか、政治世界から離れて、学究生活に専念します。
1980年(昭和55年)、若泉先生50歳の時、学究生活からも引退。
郷里の福井に戻り暮らし始めます。
1994年(平成6年)、日米の密約を暴露した自著が「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」。
その2年後、若泉先生は、鯖江の自宅で自殺、享年66歳。
あれから26年、当時の事はプライバシーもあり多くを語れませんが、よく覚えています。
凡人としての僕の年齢が、あの頃の若泉先生の年齢に近づいても、先生の考えに遠く及ばない、至らないと。
アメリカは、日本の核アレルギーを利用して、沖縄の米軍基地を永続的に使用するという沖縄返還交渉、自責の念。
未だに沖縄は基地だらけ、平和の島というにはほど遠いのが実状です。
沖縄が戦場になったのは、沖縄の責任ではなくて、日本の戦争責任なのでは?
沖縄に基地があるのは、沖縄の責任ではなくて、日米同盟という対仮想敵国ヘの抑止力なのでは?
その仮想敵国の中国は、アメリカが大嫌いみたいだけど、中国人はアメリカ人に生まれたい、成りたいという・・この世は矛盾だらけです。
昨日、フィンランドに続いて隣国の永世中立国のようなスウェーデンがNATO加盟を表明。
200年間、中立を守ったスウェーデンが現実路線に政策転換。
・・・なんだろう?
この朧気な不安定さは何だろう?
世界経済の混乱?
地域間の資本主義の敗北?
世界中が同時に生き延びたいという強迫観念に似た切迫感?
・・・話を変えて、余談になります。
先日、母の一周忌で、百島ヘ帰省しました。
百島は、平和な小さな島です。
百島の地面に足を踏みしめた瞬間、百島の優しさが伝わって来ます。
百島の空気に触れた瞬間、その清々しさに包まれます。
都会やら街では、この世の苦しさから逃げようと自殺する人が絶えません。
ふと、あの世は楽なんだろうなぁ?と考えてしまいます。
この世は、苦しいのが当たり前だと思うと、生きているのが少し楽になるかもしれません。
生きている間は、トコトンその苦楽を味わってやろう、励みにしよう、楽しみにしよう・・・平和の島での極楽感覚なのです。
人間には寿命があります。
お金と欲望には寿命がない。
お金にも使用期限、賞味期限を❗
争いも戦争も絶えない世界、平和な島での限界社会。
されば、貧富の格差解消、人間関係の格差解消、悩み大きさ、苦しみの重さ、その生活苦の格差解消に繋がると考えます。
合掌