ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

神戸の日

2025年01月17日 | 空木宝剣

1995年1月17日
あれから30年

NHKラジオ深夜便は、当日AM5時46分の大震災直撃を経験した東灘区の山中さんと、灘区の小西さんの手記を放送した。

倒壊した建物、傾いたビル、ねじ曲がった道路、冷たい地べたに横たわる死体の数々。

山中さんは、その光景を、異次元の世界に迷い込み、映像としか理解出来ない、わが目を疑う如くに表現されていた。

一方、小西さんは、突き上げるようなドンという衝撃で目が覚めると、5歳の長女のぞみちゃんが、倒れたピアノの角で、命を失った話をされていた。

亡くなった子供の、年齢を数える逆縁ほど、悲しいことはない。

我が子の死を、認めたくないと思いながらも、死亡手続きをしなければならない葛藤。

長女のぞみちゃんの生きた証を、残したい気持ちが、NHKの手記募集に、応募した動機だったとの事。

元気であれば、のぞみちゃんが20歳になる2010年まで、陰膳を欠かさなかった切なさ。

震災犠牲者6434名様には、6434、それぞれの悲劇がある。

広島は、安佐北区の加藤りつ子さんも、神戸大生だった一人息子、貴光さんを震災で失った悲しみと、生きていることの奇跡のような大切さを、知らしめる為に講演されている。

団塊の若き日の、浜中や土井、楠本、武富、田中、中村、藤田、佐藤、、、元気だろうか、後期高齢者にたどり着いたろうか?