1995年1月17日
あれから30年
NHKラジオ深夜便は、当日AM5時46分の大震災直撃を経験した東灘区の山中さんと、灘区の小西さんの手記を放送した。
倒壊した建物、傾いたビル、ねじ曲がった道路、冷たい地べたに横たわる死体の数々。
山中さんは、その光景を、異次元の世界に迷い込み、映像としか理解出来ない、わが目を疑う如くに表現されていた。
一方、小西さんは、突き上げるようなドンという衝撃で目が覚めると、5歳の長女のぞみちゃんが、倒れたピアノの角で、命を失った話をされていた。
亡くなった子供の、年齢を数える逆縁ほど、悲しいことはない。
我が子の死を、認めたくないと思いながらも、死亡手続きをしなければならない葛藤。
長女のぞみちゃんの生きた証を、残したい気持ちが、NHKの手記募集に、応募した動機だったとの事。
元気であれば、のぞみちゃんが20歳になる2010年まで、陰膳を欠かさなかった切なさ。
震災犠牲者6434名様には、6434、それぞれの悲劇がある。
広島は、安佐北区の加藤りつ子さんも、神戸大生だった一人息子、貴光さんを震災で失った悲しみと、生きていることの奇跡のような大切さを、知らしめる為に講演されている。
団塊の若き日の、浜中や土井、楠本、武富、田中、中村、藤田、佐藤、、、元気だろうか、後期高齢者にたどり着いたろうか?