快眠、快食、快便。
そんな方は、介護は必要ありません。
「生きていますか?」と声掛けはしません。
この一つでも不快であれば、健やかな日々ではありません。
昨日は、啓蟄。
職場で会えば、「生きていますか?」と声掛けをしています。
いつも「まだ生きているよ」と笑いながら答えていた高齢者さん、突然逝きました。
全く、手がかからない優しい高齢者さんでした。合掌
もっと長生きして欲しかったなぁ。
空気が無ければ3分、低体温で3時間、水が無ければ3日で、命は燃え尽きて消えます。
「命は、情熱、パッション」だと言う人もいます。
正解ですが、何故か失敗、早死にする方が多いです。
よく学校の先生、恩師が、「手がかかったヤンチャな生徒、教え子ほど、よく覚えている」と言います。
療養型病院でも高齢者用施設でも同様、手のかかった高齢者ほど記憶に残っています。
人間関係も一緒で、嫌な奴、嫌いな人間ほど忘れられないものです。
イライラさせられて、自分の気持ち、時間を奪う略奪者だからでしょう。
先日、NHK のドラマ「お別れホスピタル」、患者さんが、看護師に向かって「はやく死ねばいいのにと思っているんだろう」という表現がありました。
看護師は正義感で激怒、ドラマの中の登場人物は、全員が善人です。
「そうだよ」と言うと、言葉の虐待となり、ドラマは成り立ちません。
現実の医療介護の現場も、階層社会の中に閉じ込められた狭い世界です。
どんな人間と出会って、いい意味で人生が大きく変わったという巡り合わせが少ない、ドラマがもっと必要な世界なのかも知れません。
善き思い出は、恩師、先生、先輩、友人、看護師、介護士は、やはり心優しい方々です。
生きていますか?
余談ですが、社会的弱者を救う為の福祉行政。
それを統括する厚生省が配布しているお役所仕事の処遇改善策のパンフ。
はてな?です。
黒澤明監督の映画「生きる」を連想しました。
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