2018年11月8日の朝日新聞による映画監督マイケル・ムーア氏へのインタビュー「米中間選挙2018 モンスターは誰だ」は、言葉を置き換えれば安倍自公政権下の日本社会にもそのまま意味が通じるように思うので、下記に置き換えてみたのですがどうでしょう。
※トランプ⇒安倍首相、民主党⇒野党、上下両院⇒衆参両院、ホワイトハウス⇒首相官邸
「『笑顔のファシズム』は、21世紀のファシズムは強制収容所やかぎ十字がもたらすのではなく、テレビ番組に出てくる笑顔が作り出すのだ、という事でした。テレビのプロパガンダやメディアの人間が取り上げる事で、人々は取り込まれるのです。安倍首相は『何をしても意味がない』という有権者のあきらめを助長しているのです。『すべて腐っている。どうして投票なんかしなければいけないんだ?』と思わせようとしているんです。特に若い人たちにね。首相官邸にずっと住み続ける事。民主主義の仕組みを解体する事。自分や同じような富裕層の懐を肥やす事。とてもうまくやっています。才能があります。安倍首相は、私たちそのものなのです。もし安倍首相を排除しようとするのなら、私たち自身の振る舞いを変えなければなりません。銀行や企業による支配を許し、労働者や貧困層の生活をますます苦しくする、そういった事を支えるのをやめなければなりません。解決策は、野党が衆参両院を押さえ、古いタイプの野党幹部が道を譲り、若い世代や女性が党内の主導権を握る事です。そうすれば変化を起こせるでしょう。支持者が圧力をかけなければならないでしょう。ここで安倍首相に歯止めをかけられなければ、我々は20年までもたない。もし安倍首相が勝ったら、この2年で民主主義は今と異なるものになっているでしょう。それだけ深刻だと思っています。みんな民主主義は永続的に続くかのように振る舞っていますが、そうではないのです。保証はないのです。民主主義は紙切れに過ぎません。あなたたちの憲法であり、私たちの憲法であり、成立させてきた法律なのです。でも、それを守れるかどうかは国民次第です。安倍首相のように自らは法律を超えた存在だと考えたり、法律を気ままに変えて良いと思ったりしている人を指導者に選べばどうなるでしょうか。民主主義というのは、国民が参加してこそ守られるのです」