■愛のパラード / 大野雄二 (日本ビクター)
流石に今朝は気分が重い……。
何故って、深夜から日付が変わる頃を過ぎて、ずぅ~~っと釘付けになっていたソチ五輪女子フィギュアスケートのテレビ中継……、そのショートプログラム最終滑走の浅田真央が、まさかの低迷ですからねぇ……。
もう、愕然唖然で気が抜けしまったですよ……。
そりゃ~、勝負の世界は非情、しかも舞台は選手が各人、国旗を背負ってのガチンコですから、全ての結果を受け入れるしかないところに絶対的な価値があるわけですが、それにしても、あの結果は……。
正直、メダルどころか、入賞も難しいでしょう。
そういう現実を受け入れる事が、これまで彼女の演技に接して、一喜一憂してきたサイケおやじのとるべき態度だと思います。
確か彼女は、この五輪を最後に競技第一線からは引退の意向も示されていたとなれば、尚更にその気持は強いです。
そして次のフリーの演技では、美しく散って欲しいというのが、サイケおやじの希望なんですよ。
そこで願いが叶うなら、最後の浅田真央には、掲載したシングル盤A面曲「愛のパラード」で、優雅な悲しみを秘めた、素晴らしい氷上の舞を見せて欲しく思っています。
ちなみに説明不要かもしれませんが、この「愛のパラード」は昭和51(1976)年に公開された映画「犬神家の一族」の劇伴として大野雄二が書いた刹那のメロディ♪♪~♪
きっと今でも、誰もが一度は聴いたことがあろうかと思われるほど、その哀切感は痛烈で、流麗なストリングや緻密に重ねられたギター、チェンバロ風キーボードの使い方等々、現在のサイケおやじのマイナーチューニングな気分にはジャストミート……。
あぁ、もうトリプルアクセルも三回転のコンビネーションもいらない、この「愛のパラード」をバックに、ただただ、しなやかにシンプルにリンクで舞い踊ってくれれば、サイケおやじはそれで満足するでしょう。
うむ、「愛」とは悲しみも憎しみも、喜怒哀楽を全てを包み込むものと思うばかりなのでした。