OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

あっけらかんと昭和のグルーヴ

2017-11-26 19:27:59 | 歌謡曲
若い天国 c/w 24時間の恋 / 田中マサコ (日本コロムビア)

ジャケ写だけ見れば、なんとも青春歌謡なカレッジフォークのレコードと思いきや、針を落としてみれば、なんとっ!?!
 
A面「若い天国」はブーガール前夜のグルーヴも楽しいボサロック風味満点のオシャレな歌謡曲で、シャバダバのハミング&スキャットも嬉しいところですが、作詞&作編曲を担当したくるみ広彰の狙いがそこにあったのでしょうか、呆気ないほどあっけらかんとした歌詞と薄口のストリングスが逆にポップな演奏バート、さらに色気も毒気も程々に抑えられた田中マサコのボーカルは、これが発売された昭和43(1968)年よりも後になって人気を集めた、所謂再発見レアグルーヴ作品という事になりましょうか。

個人的には、些か引っ込み気味のバック演奏のミックスが勿体ないという印象もあるんですが、現在ではCD化されている事でも、それは証明されている気がしますし、オリジナルのアナログ7吋盤も高値安定という状況は、嬉しくもあり、せつなくもありました。

と書いたのも、実は掲載の私有盤は長年探索の対象になっていながら、なかなか良い出会いが無かった中にあって、ひょんな事から先日、仕事関係者からプレゼントされたという幸運のお守りみたいなレコードなんですねぇ~~♪

そして仰天させられたのが、生まれて初めて、その時に聴いたB面「24時間の恋」が、素晴らしいエレキ~GS歌謡の決定版と思えるほどの仕上がりだったことですっ!

あぁ~~、現実はど~なっているのか、知る由もありませんが、これは絶対に「24時間の恋」もCD復刻されるべきという思いを強くする次第です。

本当に、歌謡曲ファンに限らず、ひとりでも多くの皆様にお楽しみいただきたいんですよっ!

最後になりましたが、主役たる田中マサコについては何もしりませんが、残したレコードも、おそらくはこれっきりと推察しております。

また、このシングル盤両面曲を提供したソングライターのくるみ広彰にも興味津々です。

というか、もしも他にあるのなら、聴いてみたいですねぇ~~~~。

昭和歌謡曲の奥の細道は、まだまだ続くと決意も新たにしております。