OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

春は歌謡フォークの季節?

2023-03-01 18:19:12 | 歌謡曲

ひと足遅れの春 / とんぼちゃん (AARD-VARD / キャニオン)

昭和50年代の我が国芸能界における流行のひとつが所謂フォークデュオ、それも男二人組が人気を集め、大衆ヒット曲はもちろん、コアなマニアに支持された裏名曲等々が、どっさりレコード化されていた事は今や歴史かもしれません。

とんぼちゃんという、ちょっぴりイナタイ芸名を名乗る二人組も、そ~ゆ~ブームが盛り上がりつつあった昭和49(1974)秋に公式レコードデビューした、確か秋田出身のフォークデュオで、メンバーは伊藤豊昇と市川善光だったんですが、その彼等がブレイクしたのが翌年早々に出した本日掲載のシングル盤A面曲「ひと足遅れの春」でありました。

ちなみに当時、活躍していた男二人組のフォークデュオとしては、ジローズ、あのねのね、グレープ、風、ちゃんちゃこ、BUZZ 等々が思い浮かぶところなんですが、やっていたのは歌謡フォーク ~ コミックソング、加えて最新流行の洋楽っぽいオシャレソングや温故知新とも云うべき民謡や童謡のリメイク、さらには定番フォークソング等々を交えたステージギグの積み重ねから、自分達独自のオリジナル曲をシングル盤で発売するというプロデュースが時流に乗っていたんでしょうねぇ~~。

しかも、その中でヒットに繋がっていくのは、サイケおやじの耳からすれば、軟弱路線と申しましょうか、悲恋と不条理、優しさと女々しさ等々の歌謡世界がコーラス&ハーモニーを用いた男性ボーカルで歌われるんですから、そのメロディラインにしても、ミディアムスローな泣き節という、なんとも自分の感性にはイマイチ、合っていないわけで…… (^^;

当然ながら、とんぼちゃんの「ひと足遅れの春」にしても、作詞:竜真知子&作曲:市川善光の制作クレジットが確認出来る、その路線にどっぷりのソフト&マイナーな歌謡フォークですから、基本はアコースティックギターがメインの演奏に湿っぽくて大袈裟なストリングスを用いたカラオケパートをバックに、メンバーのどちらがリードかは知る由もありませんが、ハイトーンで儚げな節回しのボーカルが如何にもヒットするのが必至というプロデュースの妙なんでしょうか (^^;

もちろん、虚心坦懐に聞けば、これは確かにイイ仕上がりだと思う気持ちもありまして……  (^^;

それはサビに入ってから、唐突な感じで入って来る強いロックビートのドラムスや曲想とは不釣り合いかもしれないエレクトリックギターが鳴り出すという、その落差の快感なんですよっ!?!

ちなみに、ここでのアレンジは吉川忠英と中村弘明の連名クレジットになっているも、なかなか興味深いところでしょうか。

そして告白すれば、サイケおやじが学生時代に入れてもらっていたバンドで、この「ひと足遅れの春」をやる事になった時、日頃の言動から、こ~ゆ~軟弱な楽曲には異を唱えた自分の行動とは裏腹に、間奏からのギターソロでは思いっきり、好き放題に弾かせてもらうという条件提示までしてしまったのですから、我ながら、いやはやなんとも…… (^^;

まあ……、そのあたりは所謂パーティバンドとして稼がねばならなかった実情を言い訳にしていたんですがねぇ…… (^^;

今となっては、とんぼちゃんの「ひと足遅れの春」を耳にする度に、そんなこんなの恥ずかしさとホロ苦さが胸に去来してしまうばかりです (^^;

また、とんぼちゃんには、もうひとつ、悔しい思い出がありまして、それは彼らが「とんぼ」と芸名を変更した後の昭和52(1977)年に制作発売した「MEMORIES OF SUMMER」というLPの件でして、これが、なんとっ!

ビーチボーイズの有名曲をカバーしたアルバムではありますが、その実態は噴飯物の日本語詞を附した替歌集だったんですから、ビーチボーイズ大好き人間のサイケおやじは怒り心頭!

さらに本音を吐露すれば、やられたなぁ~~~!

なぁ~んていう、妬み&悔しさの二重奏でしたねぇ~~、当時はっ!

だって、サウンド面を含めて、その仕上りは夏向き歌謡フォークの王道みたいな感じでしたし、何よりも、こ~ゆ~企画は以前からサイケおやじが密かに練っていたものでしたからっ!?

我が国のビーチボーイズ信者の諸氏が、どんなふうに聴いて、感じるかは予断を許さない問題ではありますが、気になる皆様には、一度ならずの鑑賞をオススメいたします。

う~ん、CD化されているのかなぁ~~ (^^;

ということで、いよいよ3月がスタートし、それなりに暖かな日和の中で聴く、歌謡フークも悪くありませんねぇ~ (^^)

心が弱くなっていると云われれば、それはそ~かもしれませんが、一応は素直にしていたいものです。