OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

歌謡映画もボサノバで

2023-07-27 17:55:47 | 歌謡曲

愛して愛して c/w 愛するあした / 伊東ゆかり (キングレコード)

暑苦しい日々の中、ど~にか本日も選ぶ事が出来た1枚として、ご紹介するのは伊東ゆかりが昭和44(1969)年6月に出した掲載のシングル盤です。

とはいえ、ここでサイケおやじがイチオシなのはB面収録の「愛するあした」でして、これが嬉しい事に作詞:安井かずみ&作編曲:東海林 修によるミディアムテンポのボサノバ歌謡なんですから、たまりません (^^♪

実はこれ、ジャケットスリーブにも記載されているとおり、齋藤耕一監督による同名日活映画の主題歌でして、もちろん映画本篇の主役は伊東ゆかり、そして松原智恵子を共演という歌謡映画であり、他にもワイルド・ワンズが出演し、ヒット曲「バラの恋人」「マーシー・マイ・ラブ」等々を披露しているんですが、もちろん、伊東ゆかりも「朝のくちづけ」「知らなかったの」「潮風の二人」等々を歌っているのは言わずもがな♪♪~♪

ところが……、皆が聴きたいはずの「小指の想い出」が歌われていないところを逆手に活かしたコミカルシーンが用意されいますので、それは観ての楽しみ (^^;

で、肝心の「愛するあした」は既に述べたとおり、伊東ゆかりが持ち前の芯が強くて、儚げな節回しを存分に披露した傑作で、歯切れの良いリズムや流麗なストリングスパートで練り上げられたカラオケパートのサウンドにジャストミートの声質で歌われる優しいメロディラインと慎みの恋情が綴られた歌詞の胸キュンフィーリングは、サイケおやじが大いに好むところです (^^♪

いゃ~~、既に述べたとおり、件の映画「愛するあした」がコミカルな雰囲気も強い青春映画だったところに、このオシャレな主題歌というニクイ演出と構成は、尚更に素敵な作品と思うばかりです。

ということで、置き去りにしてしまったA面曲「愛して愛して」は作詞作曲:平尾昌晃&編曲:宮川 泰が提供のポップス歌謡なんですが、ミディアムテンポの曲調が、なんとなく島倉千代子っぽい感じもしますし、伊東ゆかりの歌唱からは中途半端としか思えないフェロモンが滲み出ていたりして、まあ……、これはこれで、なかなかの良作なのかもしれませんが、B面に収録された「愛するあした」を聴いてしまうと、些か物足りないというか…… (^^;

極言すれば、夏向きじゃ~ないという個人的印象から、あえて本日はB面押しという次第です。

う~ん、あらゆる事象は季節、つまり時の流れに左右されているんだなぁ~~、それも諸行無常という、この世の真理でありましょうか。

そんなこんなの屁理屈も、サイケおやじの天邪鬼とご容赦いただきまして、本日は伊東ゆかりの「愛するあした」を楽しんでいただければ、幸いでございます <(_ _)>

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