OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

秋なればこそ、ボサノバ歌謡

2023-10-09 17:44:23 | 歌謡曲

福寿草の詩 c/w ぬくもりの部屋 / 中山恵美子 (東芝)

「ボサノバ」は「夏」こそが似合う音楽かもしれませんが、それが我が国独特の「ボサノバ歌謡」に変換されれば、これが「秋」にもジャストミート♪♪~♪

サイケおやじにとって、本日掲載のシングル盤こそは、その証左とも思える1枚でありまして、とにかく作詞:竜真知子&作編曲:馬飼野康二が提供のA面曲「福寿草の詩」は、ちょいと深刻なイントロから歌い出されながら、すうぅぅ~っとソフトロック系のボサノバ歌謡に変化していく、その刹那の瞬間からの曲展開がクセになりますよ (^^♪

実は……、この「福寿草の詩」はジャケットスリーブに記載されているところから、昭和53(1978)年秋から放送されていた所謂昼メロ「転落の詩集(TBS)」の主題歌だったらしく、だからこそ、儚い幸せを求める女心が綴られた歌詞には、こ~ゆ~メロディとアレンジが必須だったと思えば、素直な声質で情感を滲ませた歌唱を披露する中山恵美子の個性が全開♪♪~♪

ですから、同じ制作スタッフが手掛けたB面曲「ぬくもりの部屋」が尚更に素晴らしく思えるのはサイケおやじだけでしょうか。

こちらは余計な(?)仕掛けを排除した正統派ボサノバ歌謡に仕上がっており、いゃ~~、中山恵美子の節回しのハートウォームなフィーリングにはグッと惹きつけられますよねぇ~~♪

特に終盤、ドゥビドゥバァ~トゥトゥットゥ~~♪ 

―― なぁ~んて短くも胸キュンなソフトジャズ系スキャットを聴かせてくれるあたりにはシビレが止まりませんよ (^^♪

程好いフェロモンもイイ感じ♪♪~♪

ということで、このシングル盤は繰り返しますが、ボサノバでありながら「秋」を感じさせてくれる裏傑作じゃ~ないでしょうか?

中山恵美子は、そんなこんなの隠れ人気作を幾つも歌っているので、やっぱり集成復刻が待たれますねぇ~ (^^)

この季節、皆様にお楽しみいただきたい1枚です。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする