■銀世界 / 麻丘めぐみ (日本ビクター)
昨夜、雪国に辿り着いた時は、それこそ川端康成の有名な文章をお借りすれば、「夜の底が白くなった」ぐらいにしか思いませんでしたが、一夜明ければ銀世界♪♪~♪
そこであまりにもベタなチョイスではありますが、本日は麻丘めぐみが昭和52(1977)年真冬にヒットさせた掲載シングル盤A面曲を朝っぱらから聴いてしまいました。
とにかく初っ端から陽気なトランペットがリードするAメロには懐かしのジャズ歌謡っていう雰囲気が横溢し、それがサビに入って正統派歌謡曲に転化される流れの素晴らしさは流石、都倉俊一の分かり易さ優先の技法が冴えまくりでしょう。
また、それを活かしきった馬飼野康二のアレンジもツボを外していません。
そして作詞が橋本淳ということは、これがもしも筒美京平であったら、どんな感じに仕上がっていたのかなぁ~~、という不遜な想いを消しきれないほどの味わいなんですねぇ~♪
もちろん当時の麻丘めぐみは女の子アイドルから歌謡スタアへの転進時期でありましたから、ここで聴かれるような幾分捨て鉢な節回しには違和感を覚えるファンも少なくなかったと思われますが、すっかり後年はジャズボーカリストとしての仕事もやっていた彼女にすれば、案外すんなりと歌えたような気がしています。
それとジャケ写がサイケおやじの大好きな「白いセーター姿」というのも、大いに魅力♪♪~♪
告白すれば、このレコードも中古屋でジャケ買いした1枚だったんですが、音源共々PCに入れてあるのは、やはり愛着ゆえの事とご理解下さいませ。
ということで、実は昨日は深夜になってファンヒーターの灯油が欠乏する非常事態! 借りている家が山間部なので、国道沿いのスタンドまでガチガチに凍ったアイスバーンの山道を往復1時間近くもドライヴさせられたんですが、車内には好きな音楽ばっかりしか置いていないので、それはそれで楽しい時間でありました。
うむ、一人暮らしでなければ満喫出来ない楽しみって、確かにあるもんですねぇ~~♪
大切にしたいです。