■霧のめぐり逢い / 桐山和子 (Liberty / 東芝)
ここ数日、心が晴れないので、そんな時は好きなものに逃避!?
―― ということで、やっぱり「ベンチャーズ歌謡」が好きなサイケおやじとしては、ここに桐山和子が昭和46(1971)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「霧のめぐり逢い」に針を落とすという、その自発的行動を決して「逃避」とは思いたくないんですが、やっぱり聴いているうちに心が癒されるのを感じるばかり (^^♪
で、その「霧のめぐり逢い」は既に述べたとおり、1971年にベンチャーズが日本先行で制作発売したLP「Pops in Japan '71」に収録されている「Misty Night」のメロディに津坂浩が日本語の歌詞を附した「ベンチャーズ歌謡」ではありますが、件の作曲クレジットを確認すれば、Bogle - Durrill - Mcgee - Taylor - Wilson とされていますから、つまりは当時のベンチャーズのメンバーたるジェリー・マギー(g)、ドン・ウィルソン(g)、ジョン・ダリル(key)、ボブ・ボーグル(b)、メル・テイラー(ds) が共作したとはいえ、それは決して既存のベンチャーズサウンドを踏襲しておらず、ソフトロック ~ カントリーロックの印象も滲み出た人懐っこい歌謡メロディですからねぇ~~、ここでは小谷充がバブルガムポップスがド真ん中のアレンジを施し、だからこそ桐山和子のソフトにしてホンワカムードのボーカルも冴えまくり♪♪~♪
いゃ~~ぁ、それにしても彼女のボーカルは芯が強くて、魅力ありますよねぇ~~♪
そこはかとない哀愁を滲み出させる歌心も最高じゃ~あぁ~りませんかっ!
ということで、残念ながらヒットしたとは言い難い結果だったとはいえ、これも「ベンチャーズ歌謡」の魅力の幅広さを証明したトラックだと思っておりますし、本当に素敵なメロディを紡いでくれたバンドとしてのベンチャーズは、やっぱり不滅!
殊更、1970年代前半のベンチャーズは我が国における歌謡界への貢献度が高かったもんですから、軽く扱われる現実も確かにありますが、サイケおやじは、そんなこんなもベンチャーズの全盛期だったと強く認識するばかりでございます <(_ _)>