OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

金田一さんの歌ですよね

2019-09-12 19:38:00 | 歌謡曲
糸電話 / 古谷一行 (VAP)

当然ながら往年のアナログレコード盤は「音」だけしか伝えてきませんから、例えば誰が歌っているかは、そこに付随記載されているクレジットを確認しなければ分からないという、それもひとつの楽しみがあります。

それは、ふと耳にした素敵な歌を聴かせてくれていたのが意外な人物だったとか、つまりは楽曲や歌声のイメージが歌手その人の存在感と重ならないという違和感が逆に魅力的?

という驚きが愉しみに変わる時、あぁ~、音楽って、やっぱりイイなぁ~~ ♪

本日ご紹介の「糸電話」という1曲も、サイケおやじにとっては全くその好例のひとつで、歌っているのが掲載のジャケ写のとおり、テレビ版金田一耕助を当たり役とした古谷一行なんですから、結論から述べさせていただければ、作詞:山川啓介&作曲:伊勢正三が提供した柔らかくも繊細な心情を表現した歌詞とメロディを、これまた絶妙な内気さで節回す古谷一行の声質が、ほとんど役者としての本人のイメージと重ね合わせられなかったのがサイケおやじの第一印象でした。

なにしろ最初に聞いたのが仕事関係者某氏宅で、隣室から密やか(?)に流れてきた、この素敵な歌は誰が?

という興味深々の好奇心が、所謂蟠りとなってのしばらく後、それは昭和59(1984)年の事だったんですが、まさかそれが当時TBS系列で放送されていた古谷一行主演による人気シリーズ「金田一耕助の傑作推理」のラストテーマ曲で、しかも歌っていたのが既に述べたとおり、金田一耕助 ≒ 古谷一行その人だったんですから、その真相にサイケおやじはクリビツテンギョウ!!

そしてレコード店で現物シングル盤に出会ってみれば、やっぱりジャケ写は金田一耕助なんですから、違和感と驚きの痛快さは、なんともたまらんものがありましたですねぇ~~~♪

で、肝心の楽曲「糸電話」は、やっぱり不思議と心が和む胸キュンフィーリングが滲み出てくる仕上がりで、それは青木望のアレンジの落ち着きがあればこそ、古谷一行の丁寧にして繊細な歌声&歌心が尚更に強い印象を与えてくれると思います。

何かの機会がございましたら、皆様にもお楽しみいただきたい、ある意味では痛快な裏切りが楽しめる名曲にして名唱なのが、古谷一行の「糸電話」であり、う~ん、流石に金田一耕助は、ねっ!
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