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サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-73:石井祥子

2022-04-09 19:34:49 | 歌謡曲

愛の約束 c/w 恋のすべて / 石井祥子 (日本コロムビア)

長年、猟盤活動をやっていると、何の因果か、逃れられない宿業に導かれた様に目の前に現れてくるブツをスルー出来ない気持ちにさせられるなんてのは、サイケおやじだけでしょうか?

本日掲載のシングル盤も実は、そ~した1枚でして、これまで数件の中古屋での出会いが何度もありながら、ど~しても手が出せなかったのは、それゆえに何時でもゲット出来ると思い込んでいたのが大きな間違い……。

ふっ、と気がつけば、状態の良いブツは姿を消していたという現実の厳しさに直面し、あらためて本気で探索した過去の経緯は拭いきれるものではありませんでした (^^;

で、ようやく昨年、ゲットして聴いてみれば、あぁ~~、これを何故に避けていたのか、後悔と共に、生きているうちに聴けた喜びに震えてしまったですよ、大袈裟じゃ~なくて (^^♪

まず、それは収録A面「愛の約束」からしてオールディズ歌謡の雰囲気も濃厚な、所謂サーフバラードでして、ミディアムテンポのせつないメロディ展開はオルガンやエレキギター、そして如何にものエレキベースや程好いビートを敲き出すドラムスをメインに作られているあたりは、これが発売された昭和43(1968)年7月という、我が国のロック全盛期であったGSブーム真っ盛りならではの仕様であり、清涼な声質を活かしながらも、サビでネチネチと盛り上げる石井祥子の歌唱力も個性的で侮れません (^^♪

そこで気になる制作クレジットを確認すれば、なんとっ!

作詞:中原功二&作曲:市川昭介!?!

つまり……、今日のイメージからは正統派歌謡曲~演歌のジャンルで巨匠と崇められている市川昭介が、こんな洋楽風味の強いメロディを書いていたという、その現実には感服であり、またストリングを薄く配したアレンジにより、バンド風味を前面に出したアンレンジのイイ仕事は葵まさひこ!

いゃ~~、この真相(?)に触れた時の驚きも痛烈でありました (^^♪

ですから、同じスタッフが提供のB面曲「恋のすべて」がアップテンポのビート歌謡に仕上がっているのもムベなるかな、バックの演奏がサーチャーズっぽいあたりもニクイところですし、おそらくは意図的であろう、タ~へな甘え口調を滲ませる石井祥子の歌いっぷりが、それゆえに魅力満点♪♪~♪

あぁ~~、これも立派な「ルーツ・オブ・歌謡ロック」じゃ~ないでしょうか (^^♪

ということで、石井祥子に関してもサイケおやじにとっては「この人」シリーズの歌手ですから、今後も探索を継続し、ご紹介させていただきとうございます。

それは中古屋ばかりじゃ~なくて、ネットという文明の利器も大いに活用出来るのは、イイ時代になったと思っております (^^♪

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