OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

寺尾聡の独白ソフトロック

2013-06-19 15:16:30 | 歌謡曲

ほんとに久しぶりだね / 寺尾聡 (東芝)

何かの弾みにふっと口ずさんでしまう歌のひとつが、本日掲載のシングル盤A面曲でして、もちろんタイトルどおり、久しい人に会ってしまったがゆえの衝動でありました。

それはサイケおやじが未だ若かった頃、仕事で一緒に苦楽を共にした盟友が家庭の事情から職場を去って幾年月……。突如として音信不通になってからも既に世紀を跨いでの再会が昨夜の偶然!?!

もちろん積もる話はあれこれ山の様でもあり、しかし何も語らずとも、それで良いじゃ~ないか♪

という雰囲気があればこそ、この名曲「ほんとに久しぶりだね」を口ずさむサイケおやじというわけです。

そして帰宅後、レコード棚に直進した事は言うまでもありません。

ちなみに歌っている寺尾聡は説明不要、エレキバンド~歌謡フォーク系GSのサベージで芸能界へデビューした後、俳優としては石原プロ関連の作品を中心にドラマや映画に多数出演し、また本職であった歌手としても例の「ルビーの指輪」のウルトラメガヒットが良く知られていると思います。

ただし個人的には、歌手としての寺尾聡ならば、この昭和49(1974)年秋に出した「ほんとに久しぶりだね」が一番好きで、ケン田村の作詞作曲とミッキー吉野のアレンジによるソフトロック調の懐メロフォークみたいな味わいは、ジャケ写に登場している「おぼっちゃん」時代の寺尾聡にジャストミートですよ。

当然ながら俳優としては、後の幾分翳りが滲み出たハードボイルドな頃が人気でしょうが、まだまだソフトな丸顔だった寺尾聡でなければ、この歌は演じられない気がしています。

何んと言っても、ミッキー吉野グループの爽やかにしてグルーヴィな演奏には、この声と佇まいしか上手く合わないと思うばかり♪♪~♪

特に別れた昔の女と再会し、未練たっぷりな別れを模索する男のザーキな独白は、中間部のスローなパートの微妙なコブシ回しも含めて、寺尾聡の独壇場ですよねぇ~。

ということで、これは男の泣ける歌であり、歌って実に気持良い名曲です。

残念ながら当時は大きなヒットになりませんでしたが、現在ではCD化もされていますので、機会があれば、お楽しみ下さいませ。

ついつい一緒に歌ってしまうかもしれませんよ、はい。

P.S. 思いついて、おやじバンドのメンバー諸氏へ音源ファイルを送ったら、演目入り決定しました♪

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