正月も終わりきらないうちから、もう仕事に入ってしまいました。おまけにPCのドライブがイカレ気味……。データが読めんぞっ!
というわけで、今年はなんとなく波乱のスタートでした。
そこで本日も美女ジャケで和みます――
■Alone With The Blues / Red Garland (Prestige / Moodsville)
名手レッド・ガーランドのソロピアノ盤で、テーマはブルースとくれば、ジャケットは美女♪
まあ、あまり脈略の無いコジツケではありますが、やや男顔の彼女には無国籍な美しさも漂うわけで♪
肝心の中身はブルースというよりも、ブルース歌謡を洒脱に弾いたレッド・ガーランドの和みのピアノが、たっぷりと味わえます。
ちなみに録音は1960年4月2日で、まさにレッド・ガーランドが人気絶頂の頃かと思います――
A-1 In The Evening
A-2 Blues In The Closet
A-3 Chains Of Love
A-4 Tired
B-1 Sent For You Yesterday
B-2 Trane's Blues
B-3 Wee Baby Blues
B-4 Cloudy
――という演目の中では有名楽曲の「In The Evening」が、やはり良い雰囲気です。ちょっと緩いビート、柔らかなピアノタッチ、お洒落な感覚のアドリブはレッド・ガーランドでなければ醸し出せないところでしょう。もちろん、ほどよいブルースフィーリングは言わずもがな♪
このあたりはレイ・ブライアントも同タイトルのアルバムを出していることから、比較の対象にもなるのですが、レッド・ガーランドにはコテコテの感覚が稀薄なので、純粋にブルースという事では、些かツッコミが足りないのも事実です。
しかしカクテル感覚というか、粋なラウンジでこの手の演奏が流れていたら、側には美女がお約束という雰囲気なんですねぇ。これは自宅でシミジミする時でさえ、このアルバムさえあれば♪
という必需品ではありますが、「Blues In The Closet」とか、あるいは「Trane's Blues」といった純モダンジャズ系のブルースになると、どうしてもアート・テイラー&ポール・チェンバースが今にも入ってくることを期待してしまいます。
ですから、個人的には粘っこくガンガン行った演奏よりも、穏やかにディープな表現に撤する「Chains Of Love」や「Cloudy」が大好きです。
さあ、明日からはガッツ入れて、という古臭い表現も似合いです。