OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これで朝からトレーン!

2019-10-07 19:52:48 | Jazz
Blue World / John Coltrane (Impulse! / Universal Music = CD)
 
  01 Naima (Take 1)
  02 Village Blues (Take 2)
  03 Blue World
  04 Village Blues (Take 1)
  05 Village Blues (Take 3)
  06 Like Sonny
  07 Traneing In
  08 Naima (Take 2)

例えブートであろうとも、未発表の発掘音源が出る度にファンを熱くさせるのがミュージシャンのステイタスだとすれば、ジョン・コルトレーンは常に大歓迎されるジャズの巨匠ですから、それが堂々の公式盤であるほどに世界中は大騒ぎっ!

なんとっ!

本日ご紹介のCDはジョン・コルトレーン(ts,ss) 以下、マッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、エルビン・ジョーンズ(ds) という所謂黄金のカルテットが1964年6月24日、カナダ国立映画製作庁の作品「The Cat in the Bag」のサントラ用にレコーディングした、まさに歴史的にも全盛期のジョン・コルトレーンが記録されているという前振りが強烈でした。

と書いたのも、結論から述べさせていただければ、これは確かにルディ・ヴァン・ゲルダーが手掛けたスタジオレコーディングですから、音は申し分ありませんが、如何せん、曲毎の演奏時間が短く、ほとんどテーマメロディしかやっていないトラックもあったりして……。

もちろん演目はジャズ者にとってはジョン・コルトレーンの聖典として殊更耳に馴染んでいるはずですから、未発表曲とされる「Blue World」にしても、以前にレコーディングしたスタンダード曲「Out of This World」をスローテンポで再演しただけと思うんですが、いかがなものでしょう。

そう思えば、ジョン・コルトレーンは多数残されているライブ音源では結果的に同じ曲を何回もレコーディングした(された)とはいえ、スタジオでの再演録音は珍しいような気がしますので、その意味からして今回の発掘音源は貴重なプレゼント!?

そしてサイケおやじ的には、朝っぱらから聴けるジョン・コルトレーンなんですよっ!

つまり朝イチに気合を入れ、その日を厳かな気分でスタートさせたい時、これまでは「Spirtual」とか「Crescent」あたりを鳴らしていたんですが、このアルバムはド頭からイケますし、長くて狂熱的なアドリブが無いですから、すっきりとジョン・コルトレーンの世界に浸れるわけです。

それが軟弱と言われようが、あるいは分かっていないっ! と罵られようとも、サイケおやじの「朝からトレーン」という気分には、この発掘CDがジャストミートであります ♪♪~♪
 
最後になりましたが、以前の大ニュースとして、2008年にハリウッドのユニバーサル倉庫の火災から夥しい貴重な音源のマスターテープが消失したいう事件が報じられましたが、ジョン・コルトレーンの遺産は助かっていたんですかねぇ~~。
 
その真偽は定かではありませんが、まずはこの様な音源が世に出ている事はありがたい話です。
 
乞うご期待 ♪
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