OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

別れても偶然の数え唄

2022-10-05 17:50:24 | Singer Song Writer

別れの数え唄 / 加藤登紀子 (ポリドール)

掲載したのは、これまた先日、借りているトランクルームに置きっ放しにしていた未整理のレコード群から発見したシングル盤で、歌っている加藤登紀子は必ずしもサイケおやじの感性に合った歌手ではないんですが、ここに収録のA面曲「別れの数え唄」については、ちょっぴり思い出があるので、取り上げました。

もちろん、加藤登紀子は東大卒の才女であり、自作自演の他に職業作家から提供された、極めて歌謡曲に接近したレコードも幾枚か出している事は説明不要だとは思いますが、アマチュアで歌謡フォークあたりをやっている連中が、加藤登紀子の演目を歌うというのも、昭和40年代中頃から、ひとつの流行になっていました。

そしてサイケおやじの学生時代には、なんとっ!

男のくせに、なぁ~んて書けば顰蹙かもしれませんが、加藤登紀子の持ちネタを片っ端からアコースティックギターの弾き語りで歌っている奴と何故か知己を得まして、まあ……、音楽的な趣味は離れていたんですが、人間的には気が合っていたもんですから、なんとなくの付き合いが成立していました。

そして、当然ながらと申しましょうか、社会人になってからは疎遠になって幾年月、サイケおやじが先輩諸氏に連れられて行った夜の街の某飲み屋で、件の旧友と偶然に再会!

なんとっ! 奴は弾き語りをやっていたんですねぇ~~、その店でっ!

しかも演じていたのが、相変わらず加藤登紀子の楽曲ばっかり!?

という、貫き方には、ある種の敬意さえ覚えてしまったですよ (^^;

で、その時に一番印象に残ったのが、この「別れの数え唄」でありました (^^;

ということで、あらためて加藤登紀子のシングル曲「別れの数え唄」に針を落としてみれば、作詞作曲は彼女の自作自演、そして薄いストリングス等々のアレンジは森岡賢一郎という、これが実にシミジミ系の歌謡フォークに仕上がっていたんですから、弾き語りをやってみたくなる気持ちも分からないではありません (^^ゞ

実際、淀んだ気配の酒席には絶妙のムードを演出してくれる名曲かもしれませんねぇ~~ (^^;

ちなみに我が国芸能史的には、次に出したと思われる「知床旅情」のメガ&ロングヒットにより、加藤登紀子の名前は絶対的に知れ渡ったわけですが、案外と裏名曲&名唱が多いんじゃ~ないでしょうか?

それについては詳しく知る由もなく、この先も積極的に聴いていこうとは思わないサイケおやじではありますが、初めて手にした加藤登紀子のレコードが、これだったという偶然は、大切にしようと思っております (^^;

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