■WALK DON'T RUN / The Ventures (Dolton)
さて、いよいよ我が国でもコロナウィルスのワクチン接種がスタートしましたが、高齢者が優先対象とはいえ、案の定というか、既に予約段階から混乱&トラブルが発生し、また実際の接種状況についても、呆れ果てた実情や事故(?)や続出しているのですから、これでいいのかっ!?!
と、連日の嘆き節がサイケおやじの本音です。
それは例えば、予約申し込みの電話やネットが全く繋がらない状況は言わずもがな、未だに件の「予約番号」が手元に届いていないとか、地域においては為政者や有力者が抜け駆けしての早期接種というド汚さが露見したり、偽りの予約を取るというイタズラだか、何かの思惑なのか、そんなデタラメが成り立っているのですから、嘆かわしい限りです……。
また、良かれと思って計画した事が裏目というか、電話やネットじゃ~、高齢者は難しいだろうからと思いやり、対面予約受付を実施したところ、現場は早朝から長蛇の列で三密状態!
また、予約する際の接種場所の選択を「かかりつけの医院」にした場合、結果的に早くても初回が9月とされてしまう等々、総理大臣や厚生大臣が「7月中に終了させる」なぁ~んて発言は全く現実を見ていないという戯言なんですねぇ~~~!
さらに実際の接種現場では、某所の高齢者施設で同日に2回接種された居住者がっ!?
現在、経過観察中とはいえ、許されないミスであり、場合によっては「業務上過失」という罪状になる事は明らかでしょう。
結局、そんなこんなの混乱失態は国家による高齢者を利用しての人体実験と断定されたって、言い訳は繕えないし、それを追求しようともしない野党の議員は烏合の衆!
で、サイケおやじとしては、ワクチン接種なんて、しばらくは様子を見てからにするつもりなんですよ。
だって、一般国民の接種が高齢者の後だというのですから、強制ではないにしろ、あんまりにも性急な方策には疑問が拭い去れません。
そこで本日は、1960年に出たベンチャーズの記念すべき初ヒット「急がば廻れ / Walk Don't Run」をウリにしたアメリカプレスの4曲入りEP盤でして、ど~です、このジャケットの亀のイラストこそは、ユーモラスにしてシニカルな気分を存分に表しているんじゃ~ないでしょうか (^^;
ちなみに収録されているのは下記のとおり ――
A-1 Walk Don't Run / 急がば廻れ
A-2 The McCoy
B-1 Honkey Tonk
B-2 Raunchy
―― という4曲で、何れも最初のLP「ウォーク・ドント・ラン」にも収録されていますが、ここで特筆すべきは、このEPが「45回転仕様」になっている事で、つまりは音が良いんですねぇ~~♪
で、肝心の「急がば廻れ / Walk Don't Run」はボグ・ボーグル(g)、ドン・ウィルソン(g)、ノーキー・エドワーズ(b)、スキップ・ムーア(ds) という最初期の4人組で演奏されていると云われていますが、それはそれとして、ここでのドラムロールのイントロには何度聴いてもワクワクさせられてしまいますねぇ~~ (^^♪
もちろん、今では有名になっている真実として、この大ヒット曲のオリジナルはジャズギタリストのジョニー・スミスの自作自演バージョンであり、しかしベンチャーズが影響されたのはチェット・アトキンス(g) のポピュラーカントリーのバージョンとされているんですが、それを思いっきり8ビートに変換し、2拍目にスネアドラムが二つ打ちすれば、ドン・ウィルソンのリズムギターは極上のカッティングでロックのグルーヴを演出するという、永劫のベンチャーズスタイルの基本形が、ここに出来上がっていたわけです。
そして気になるリードギターはボグ・ボーグルが弾いており、ノーキー・エドワーズに比べれば派手さは無いものの、ハーモニーの入れ方とか、なかなかシブイ小技はニクイばかり (^^♪
実際、夥しいアマチュアのバンドがベンチャーズの「急がば廻れ / Walk Don't Run」をコピー演奏しても、一番に難しいのが、こ~ゆ~シンプルな楽曲メロディでノリを出す事であると思えば、ベンチャーズは本物の天才グループであり、この後の音楽史のみならず、大衆文化にまでも大きな影響を及ぼした事は必然と思うばかりです。
ということで、「急がば廻れ」は正に至言!
現在の様な混乱した世相にこそ必要とされる心構えかもしれません。
そ~ですよ、慌てる乞食はなんとやらっ!
ここは焦らず、じっくり構えていても結果は同じと決める覚悟の潔さ!
居直りと思われようとも、サイケおやじは今日もベンチャーズの「急がば廻れ / Walk Don't Run」に心を奪われてしまうのでした。
イギリス&フランスにも4曲入りEPがリリースされてました。
イギリス盤RE-G 1279(London)mono
A-1 PERFIDIA (2ndアルバム ベンチャーズから)
A-2 NIGHT TRAIN
B-1 NO TRESPASSING
B-2 WALK DON'T RUN
フランス盤LEP 2007F
A-1 WALK DON'T RUN
A-2 THE McCOY
B-1 SILVER CITY (アルバム カラフルベンチャーズから)
B-2 BLUER THAN BLUE (同上)
“ブルーアー・ザン・ブルー”はなかなか良い曲で人気があります。
私としてはワクチン摂取はしたくない派です。