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サイケおやじの生活と音楽

追悼:山川啓介、不覚にも胸キュンした…ふれあい

2017-07-26 20:08:23 | 歌謡曲
ふれあい / 中村雅俊 (日本コロムビア)

作詞家の山川啓介が天国へ召されました。

先日の平尾昌晃に続き、昭和の偉大なソングライターが、また……、ひとり……。

その幅広い作風は歌謡曲に留まらず、特撮やアニメ等々のテレビ番組の主題歌にもヒット曲が多く、また学園青春ドラマのテーマ&挿入歌でも、例えば青い三角定規の「太陽がくれた季節」と並んで、最も売れまくったのが昭和49(1974)年春~秋に放送され、大人気を集めた「われら青春!(日本テレビ)」の劇中で使われた本日掲載のシングル盤A面曲、中村雅俊が歌う「ふれあい」でしょう。

曲調としては、いずみたくが書いたメロディがシンミリシミジミ調の歌謡フォークですから正直、地味なネクラソングという印象がサイケおやじには最初に聴いた時からあったんですが、山川啓介の綴った歌詞が、絶妙に青春の孤独感を刺激したというか、恥かしながら日頃享楽的なサイケおやじにしても、胸キュンがど真ん中でありました。

特に……、最後の一節――

 人はぁ~みなぁ~ 一人ではぁぁぁ~
 生きてゆけないものだからぁぁぁ~~

このキメには、不覚にもウルっとさせられましたですよ。

それは今も変わらぬ気持ちです。

ちなみに、この「ふれあい」は俳優・中村雅俊の歌手デビュー曲らしく、また熱血教師を演じた件のテレビドラマ「われら青春!」にしても、これが初主演作だったというのですから、そのなかなかラッキーな人生は、五十嵐淳子との結婚も含めて、羨ましいですよ。

そ~いえば、その主役の座を掴んだのも、松田優作の代役だったという説もあるそうですから、今となっては松田優作の熱血教師も見たかったというか、それもこの世の運否天賦かもしれません。

ということで、山川啓介が発表してきた夥しい「歌詞」は、「詩」というべき世界があるように思います。

告白すれば、サイケおやじは隠れて、この「ふれあい」をアコギで弾き語りする練習もしていたという前科まであるのですから、いやはやなんとも、胸中を察していただければ幸いでございます。

山川啓介、そのピュアハートな詩の世界は、決して忘れられることはないはずです。

合掌。
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