■マジック・バス / The Who (Track / 日本グラモフォン)
トホホなジャケ写のシングル盤・クリーム篇が望外にウケまくったので、同じ路線(?)で思い出したのが、本日ご紹介のこれっ!
ご存じ、ザ・フーが今日でもライプでは欠かさない人気定番曲の初出シングルで、我国では昭和44(1969)年に発売され、この偉大なバンドの大ファンだった青春期のサイケおやじは、もちろんリアルタイムで買っています。
それは昨日掲載した「スクラップ・ヤード」以前の事だったんですが、ここで問題になるのは、そうしたトホホのジャケットを付けられたシングル盤が、「日本グラモフォン」「洋楽」「昭和44(1969)年発売」に集中しているという、そんな結論が導かれる三題話になっているんですねぇ……。
なにしろ一目瞭然という、雑な切り抜き製版で用いられたグループショットは、その所為で丸っきりアンガールズみたいなヘアスタイルになっているピート・タウンゼント(vo.g)、ノーテンキ表情のキース・ムーン(ds) は地金が出たと言えばそれまででしょうが、心ここにあらずのロジャー・ダルトリー(vo) と居心地の悪そうなジョン・エントウィッスル(vo.b) は、これ如何に!?
あぁ、こんなの使われたら、果たして当時から最強のライプバンドと言われていたザ・フーの真価を疑われても、反論は出来ないでしょう。
おまけに括り記号を使ったデザインの安易なダサダサフィーリングも、情けない……。
さらにジョンとロジャーの頭部付近にある汚れはインクのシミ???
しかし、これを乏しい小遣いで買ったサイケおやじは、当時から全くイケていないジャケットとは正逆の歌と演奏に、それこそ心底シビれたことが不思議なほどでした。
そして今になって思うと、そうした落差はレコード会社の担当者が狙ったものかもしれない!?! そんな風にも理解出来るのですが、いかがなもんでしょう。
う~ん、日本グラモフォンから昭和44(1969)年に発売された洋楽シングル盤は、侮れない!
ということで、今年は一丁、集中的に集めてみる決意までさせられた次第です。
たとえ、トホホなジャケットでもリアルタイムで、マジックバスのシングル盤を購入されたことを羨ましく思っております。
私は1982年だったと思いますが、初めてロンドンへ行った時、滞在した近くがカムデンロックマーケットと言うとこで、フーやストーンズ等のブリティッシュロックのレコードをここぞとばかり、しこたま買いだめしたのですが
シングル盤にいたっては、ほとんどがジャケット写真もなくLPも当時の日本のように見開きではないものでした。(日本のLPも80年代の最初ごろから残念ながら見開きではなくなりましたが)
勿論歌詞カードなど入ってませんし、当時ロックをレコードに合わせて歌いたかった私としては、ちょっとあてが外れました。トホホです。
多分イギリスの若者にとってレコードというのは完全に消耗品で、日本人のように当時レコードが高級品でジャッケット写真を愛でたり、ということがあまりなかったのでしょうか。
ただし、カムデンマーケットで売られてた中古のシングルレコードは殆ど100円以下で、中には3枚で100円くらいのものがあって、狂喜乱舞してしまいました。
ただ写真なしではあまりに寂しいので、カセットに録音してヤングギターやロッキンオン等の洋楽雑誌から写真をきりとってカセットラベルにして自己満足しておりました(笑い。
今だとパソコンを使ってもっと簡単にきれいなものが作れるんでしょうが、完全に手作りというのも味があってそれはそれで良かったんではないでしょうか。
でも考えてみれば楽しい作業でした!!
それではまた色々、貴重なお話楽しみにさせて頂きます。いつも有難うございます。^^
熱いコメント、ありがとうございます。
自家製のカセット♪
これは誰もが一度は作る、楽しいアイテムです。
リアルタイムでも聴いて快感なんですが、時が流れた後、昔のカセットを見つけた時の懐かしさも格別なんですよねぇ~♪
イギリス盤に限らず、諸外国ではシングル盤にピクチャースリーブが付いていることは珍しいでしょう。ドイツ盤は比較的多いと思いますが、それだって人気者ばかりです。
その点、日本盤は世界でも優位にあるんですから、トホホなブツが尚更に……。