■想い出ばなし c/w GIジョーの街 / 日吉ミミ (日本ビクター)
個性派が多い芸能界の中でも、昭和歌謡曲では飛び抜けたそのひとりが日吉ミミでした。
それはご存じ、昭和45(1970)年のウルトラメガヒット「男の女のお話」で一躍強い印象を残した、雌猫が唸るようなアニメ声とでも申しましょうか、まさに唯一無二の歌いっぷりこそが、日吉ミミそのものであったわけですが、それゆえに以降、さらに飛び抜けたヒット曲を出せなかったのは、厳しい現実……。
しかし、同時にそこには、平成23(2011)年に早世するまでの間、所謂「隠れ名曲」「裏名唱」とファンやマニアから愛され続けた歌の宝箱が残っている事も、また事実でしょう。
昭和50(1975)年に発売された本日掲載のシングル盤も、サイケおやじが大好きな1枚で、まずはA面「想い出ばなし」は作詞:橋本淳&作曲:杉本真人が提供したモロな歌謡フォークでありながら、まさに日吉ミミならではの声質と節回しがあればこそ、せつない人生を過ごす哀しい女の儚い希望が、ジワジワシンミリと伝わってくるんですねえ~♪
このあたりは、あまり上手い例えではありませんが、なんとなく浅川マキと似て非なる魅力かもしれません。
ちなみに、ここでのアコースティックギターのイントロ&伴奏には、コピー意欲を刺激されたりしますよ♪♪~♪
一方、B面「GIジョーの街」は同じ職業作家コンビの提供ながら、こちらはエレピやリズム隊の存在も印象的なグルーヴィなAOR歌謡で、上田力のニューソウルなアレンジにも負けない日吉ミミのボーカルが最高ですよっ!
残念ながら、両面ともヒットしたとは言い難いレコードですが、こ~ゆ~素敵な歌が彼女にはどっさりあるという、その好例だと思っています。
また、これは贔屓の引き倒しになるわけですが、その個性ゆえに日吉ミミの歌はLP片面でさえも、通して聴くと疲れてしまうほどのエネルギー量があって、だからこそシングル盤で楽しむのが最良かもしれないという、些か苦しい真実もあるように思いますが、いかがなものでしょう。
う~ん、強烈な個性派の宿命と言えば、それはサイケおやじの大いなる勘違い!?
お叱りは覚悟しつつ、それでもこのレコードを愛でる気持ちに心変わりはありません。
日吉ミミさんでは「りんご」というシングルもジャケット買いをしました(微笑)。彼女と私の共通点は血液型がB型で、好きな色が「黄色」だということです。
更に「男と女のお話」は30.2万枚、どちらかと云えば此方の歌にインパクトがありましたから・・・どちらの曲も耳には残ってはいましたが、ドーナツ盤はかいませんでした。
しかしながら!68’69’70’~と歌謡曲の猛烈時代でしたから♪巷には歌謡曲が一杯あふれてましたね~
歌手、曲、歌の上手さ、ジャケ買い 色々なインスペレーションでレコードを買うのでしょう・・・・・・
コメント、感謝です。
お返事が遅れて、申し訳ございません。
「十時の女」は私も大好きですよ♪
当時は歌謡界も充実しきっていた頃でしたから、必ずしも良い歌ばっかりが流行らないという、本末転倒の凄さがありましたよねぇ~。 だからこそ、今となっては中古屋巡りの標的かと(微笑)。
毎度、コメント感謝です。
お返事が遅れて、申し訳ございません。
川辺妙子の諸作が纏めて復刻されるという噂があってから、相当に時が流れてしまいましたが、希望は捨てていません。
肝心のレコードが未だコンプリート出来ず、これも終生の目標としております。
コメント、ありがとうございます。
お返事が遅れて、申し訳ございません。
仰るとおりですよねぇ~~。
夢と希望は失意と絶望に裏打ちされているのかもしれませんが、前向きな気持ちを棄てる前に素敵な歌に出会ったりすると、それは尚更に深く、強い絆になるように思います。
もちろん、歌手の力量とか雰囲気も大切なんで、日吉ミミはそれが出来たと確信しています。