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サイケおやじの生活と音楽

響かおるの昭和の響き

2023-01-07 19:11:22 | 歌謡曲

涙がにくいの c/w みんなが言うの / 響かおる (クラウン)

どんなジャンルにおいても、そのマニア性感度の高いファンなればこそ、トップに君臨しているよりは、所謂二番手やB級を偏愛するのが王道という信念(?)は決して居直りではなく、むしろ進むべき正しい道筋かもしれません。

例えば、昭和40年代に大きなブームとなっていたエレキ&GS歌謡の女性トップシンガーが黛ジュンでしたから、彼女のフォロワーが大勢登場した中にあって、リスナーが自らの趣味性を刺激してくれる、自分だけのスタアを探し求める行動は、後のティーンアイドル全盛期にも顕著に認められた事は言わずもがなでしょう。

さて、そこで昭和44(1969)年1月に発売された本日掲載のシングル盤は、前述のブームの中で活躍した響かおるの人気作「涙がにくいの」をA面に据えた、これが今に至るも忘れられていないマストアイテム♪♪~♪

とにかく作詞:竹村奈苗&作曲:叶弦大というソングライターコンビが企図したのは、黛ジュンのフォロワーたる響かおるの更なる個性を引き出さんとしたものでしょうか、幾分ベタベタしたコブシを潜ませたメロディ展開に歌謡曲丸出しの歌詞の世界は、当時のヒット流行歌の最大公約数を狙った見事さですし、荒木圭男のアレンジにしても、ビートの効いたドラムスのイントロからのリフが、ピンキーとキラーズの「恋の季節」を想起させるあたりは、既にして恣意的な画策でありましょう。

ですから、ミディアムテンポでネチッコイ節回しを披露する響かおるの歌いっぷりも、中低音域では黛ジュンのフィーリングを滲ませつつ、殊更サビに入ってからのキャピキャピ感が、ハッとするほどイイ感じ (^^♪

ただし、前述したとおり、ピンキーとキラーズの路線を入れ込んだ所為でしょうか、追っかけスタイルの男性コーラスが、ちょっぴりダサダサというか、青春歌謡っぽくて、個人的にはマイナスの要素を感じてしまいます…… (^^;

ちなみにジャケットスリーブ裏の歌詞カード面には、この「涙がにくいの」は松竹映画「極道社員遊侠伝」挿入歌というキャプションが入っているんですが、サイケおやじは件の本篇を鑑賞した記憶が無いので、大いに気になるところです。

だって、もしかしたら、彼女が出演しての歌唱シーンがあるかもしれませんからねぇ~~ (^^)

閑話休題。

また、一方のB面曲「みんなが言うの」は作詞:みやもり純&作曲:叶弦大、そして編曲:荒木圭男が、これまた意識的に作り出したのでしょうか、演奏パートも含めて、ブルー・コメッツ風のGS歌謡に仕上がっており、ミディアムテンポでマイナースケールの使い方もニクイばかりの裏傑作!?

もちろん、響かおるも黛ジュンのフォロワーたる存在感を存分に発揮した名唱を披露するんですから、たまりません (^^♪

あぁ~~、このシングル盤の人気が高いのも納得されますねぇ~~♪

ということで、今日は借りているトランクルームに赴いて、ネタの入れ替えをしてきましたんで、またまた懐古趣味が丸出しになってしまいました (^^;

やっぱり、新しい道へ踏み込めない自らの体質を自嘲するばかりでございます <(_ _)>


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