■目かくし / 石江理世 (キャニオン)
え~っと、何か夏向きのネタはないかなぁ~~、そんな思惑でレコード棚を漁りつつ、引っ張り出したのが本日のシングル盤です。
もちろんジャケ写のリゾート気分が狙い目であり、実はすっかり忘れていたレコードだったんですが、とにかくA面曲「目かくし」に針を落してみれば、久々にハナからケツまでシビれさせられましたですねぇ~♪
そうそう、これは昭和49(1974)年夏の最先端アイドル歌謡ポップスでしたっ!
しかし告白すれば、サイケおやじは決してリアルタイムでゲットしたブツではなく、同年秋に出ていた彼女の次のシングル盤「放課後」で聞かせてくれたロッキンソウルな歌いっぷりの良さに惹かれ、後追いでこれを入手したのが真相なんですが、それにしてもここまでアップテンポの楽曲をノリまくって歌える石江理世の実力は凄いですねぇ~~~!
ご存じのとおり、彼女はオーディンション番組「スター誕生(日本テレビ)」出身で、この「目かくし」を出した時は14歳だったそうですから、驚愕する他はありません。
う~ん、このエグ味が滲み出る声質がローティーンだとしたら、同時期から顕著になっていたアイドルの低年齢化も肯定せざるをえないわけですが、作詞:阿久悠&作編曲:都倉俊一のヒットメーカーコンビは、きっとそのあたりを見据えていたに違いありません。
なんとっ! 思わず「太陽にほえろ!」なアレンジの襲いかかってくるブラス&シンセ、ブリブリにツッコミ激しいペースとパワフルなドラムス、そしてフルスピードの曲展開!!
ここまで怖い演奏パートで早口言葉みたいな高速歌謡メロディをしっかり演じてしまった石江理世は、恐るべし!?!
ところが、決して大きなヒットにならなかったのは、当時の芸能界の厳しさでしょう。
一応、B面にはアイドル歌謡がど真ん中の雰囲気も色濃い「青春期」を入れていますが、A面の「目かくし」を聴いた後じゃ~、全然面白くないのがサイケおやじの本音であり、きっとそれには共鳴される皆様も大勢いらっしゃるはずと思うほどです。
つまり彼女には所謂「ぶりっ子」なぁ~んて、似合わないんでしょうねぇ~。
ですから結局、大きなブレイクもないまま、何時しかギャルというB級アイドル再生プロジェクトに参加した時も、サイケおやじは、おっ! これはスリー・ディグリーズ路線♪♪~♪
と大喜びしたんですが、相変わらず世間の風は冷たく……。
ということで、なにか暗~い結論になってしまいましたが、それでも石江理世はスタイル抜群の高身長でしたからねぇ~♪ なかなかテレビ映りも良かったのに売れなかったのは時代に先んじていたか、あるいはズレていたのか、ちょいと微妙な判断が必要なのかもしれません。
しかし、こういうアイドルが登場していたからこそ、昭和歌謡曲は面白いわけですし、現在のようにAKBだけで回しているような業界の有様では、後々に再発見・再評価されるような商品(?)は絶対に残せないでしょう。
嘆かわしいとまでは言いませんが、昭和のアイドルが出していた夥しいレコードに接する度に、そんな事を思わずにはいられないのでした。
http://www.youtube.com/watch?v=Ti4ksDzWTOo
かな~りハジけてます。
サイケおやじさんもこういうチラリズムとか好きかなと…
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=zdpdTS0nc94&feature=endscreen
場違いコメント御容赦ください。。。
いつもありがとうございますっ!
チラリズムこそがエロスの原点だとすれば、花なら蕾も、また真実♪
花を咲かせられずに終わったアイドルは、永遠の蕾だと思っています。
どこぞの集団アイドルみたいにシナリオで動いているようでは、埃だらけの造花になるのがオチでしょう。