■青春の一ページ / 高沢順子 (CBSソニー)
今となっては信じ難い過激さを堂々と流していた「昭和」のテレビ放送は、様々な伝説とスタアを生み出しましたが、本日の主役たる高沢順子も全くそのとおりの登場から忽ちブレイクした美女でした。
なにしろ一躍お茶の間を騒がせたのが昭和48(1973)年、某陶器メーカーが売り出したホーロー製の浴槽CMとしてテレビ放送されていた、限りなくオールヌードに近い彼女の入浴シーンであり、その「お魚になったワ・タ・シ」のキャッチコピーを覚えていらっしゃる皆様にしても、なかなか血が騒ぐというか (^^♪
とにかく、その本物映像は現在でもネットを検索すれば必ずやご覧いただけるはずの名作でしたから、出演していた高沢順子が注目を集めたのも当然が必然でありました (^^♪
そして当時はモデルであった彼女が勢いに乗じて出演した映画「新・同棲時代~愛のくらし~(松竹・山根成之監督)」では、鮮烈なヌードはもちろんの事、儚い美しさと憂いを秘めた演技を披露し、またタイアップ企画の様なヌードグラビアも男性誌に多数掲載される等々、所謂オナペット系女優としての人気は大爆発!
サイケおやじにしても、彼女のシャープな面立ちとイイ感じに男好きのするスレンダーな肢体は完全に好みのストライクゾーンでしたから、その頃から次々に出演する映画やテレビドラマを楽しみにしていたのは言うまでもありません (^^♪
また、これも当然ながら、人気女優の常として求められるのが歌手としての活動であり、そのデビュー作こそが同年9月に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「青春の一ページ」で、作詞:千家和也&作曲:加藤和彦、そして編曲:馬飼野俊一が彼女に与えたのは、当時流行の歌謡フォークがど真ん中!
今となっては歌詞の世界に「太宰治」とか、そんなこんなの面映ゆい青春のアイテム(?)が用いられているあたりは如何にも!?
という感じではありますが、高沢順子の節回しが、これまた青春ど真ん中という揺れ動き歌唱とでも申しましょうか、声質そのものが同時期に彼女が演じていた劇中の役柄にきっちりとシンクロしている感じは、リアルタイムで高沢順子を見ていた我々ファンにとっては、たまらないですよねぇ~~ (^^♪
あぁ~~、聴く度に、あの頃を思い出してしまいます (^^ゞ
ということで、高沢順子は最初にブレイクした時から所謂「脱ぎっぷり」の良さがあったので、「裸のお仕事」がメインと思われがちなんですが、それが素晴らしい魅力を発散させるのは、やはり彼女のナチュラルな演技力の資質があればこそ、それ専門の女優であるとは決して思っておりません。
むしろ登場しただけで、ミステリアスなムードを漂わせてながら、その場の空気を華やかにしてしまう個性は、スタアの証でありましょう。
現在では、すっかり第一線から退かれている様ですが、彼女の往年の名演はソフト化されている作品が多いので、機会があれば、ご覧くださいませ。
う~ん、それにしても「昭和」という時代は、やっぱり好きです (^^♪