OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

雨は空から降るもんだけど

2020-08-11 20:47:24 | Singer Song Writer

雨が空から降れば / 小室等 (キングレコード)

学生時代のバンド活動における夏場のビアガーデンでのバイト演奏が出来ると決まった時、当然ながら、そんなセミプロなんて初体験ですから、様々な心配事、つまりは自分の未熟さ故の自信の無さはもちろんの事、商業施設の屋上特設ステージという野外ですから、雨が降ったら、ど~なるのぉ~~?

だって機材が濡れて、ダメになったら大損だし、演奏出来なかったらギャラは???

等々、元来が心配性なサイケおやじは不安が打ち消せないまま、いよいよ前日から本格的な準備に入り、現場を見に行ってみたら、ちゃ~んとステージにはテント状の出し掛け屋根がありましたし、ギャラは8月いっぱいという契約だったとかで、先輩の話では雨の日にビアガーデンが開けなくて、演奏が出来なくても、ギャラは「月極契約」なんで、心配ご無用でありました。

あぁ~、それじゃ~毎日大雨だったら、丸儲けだよなぁ~~♪

なぁ~んてムシの良い事まで思ってしまったですよ、恥ずかしながら (^^;

そして結果的には、その8月は雨が極端に少なくて、ステージが休みだった事は1日しかなくて、しかも、その日は現場ステージで練習をみっちりやりましたですよ。

それがセミプロ、学生バンドの気楽さと言えば、それまでなんですけどねぇ~~ (^^;

さて、そしていよいよ初日、本番演奏は夕方5時からでしたので、昼過ぎに楽器を搬入し、セッティングを終えたのが開始1時間前を過ぎていたという段取りの悪さも、また然り……。

以前に書いたとおり、一緒に交代でステージを務めていた弾き語りの女性シンガーが、なかなか良質なボーカルアンプを使っていたんで、それを共用する事も決めたのは、その機材が店側の所有だったからでして、実は皆様ご推察のとおり、その現場は昼間、様々なイベントに使われていて、夏休中でしたから、アイドルや演歌系歌手のキャンペーンが連日あったのは、ちょっぴり嬉しいオマケでありました。

さて、そこで本日のご紹介は、我が国の歌謡フォークでは当時、有名スタンダード化していた小室等の「雨が空から降れば」であります。

しかし、ここでサイケおやじが「歌謡フォーク」と書いたのは、作詞:別役実&作曲:小室等というクレジットがある「雨が空から降れば」は最初、確か昭和45(1970)年頃に上演されたというアングラ芝居の劇中歌だったそうですが、やはり傑作という認定をされたからでしょう、小室等がリーダーだったフォークグループの六文銭、そして本田路津子、吉田拓郎、南こうせつ等々の有名フォークシンガーまでもがカバーしていたのですから、何時しかNHKの「みんなのうた」に取り上げられるほどになっては、「スタンダード化した歌謡フォーク」という個人的解釈も、ご容赦お願い致しとうございます。

ちなみに掲載したシングル盤に収録されたバージョンは、作者の小室等が昭和46(1971)年に製作されたリーダーアルバム「私は月には行かないだろう」に収録されていたトラックと同じなんでしょうか?

件のLPは持っていませんし、しっかり聴いた事だって、もちろんありませんから、それはそれとして、前述した同じステージを交代でやっていた女性シンガーが毎日歌っていたんですねぇ~~。

そしてサイケおやじは、本当に「雨がふれば」なぁ~~、という甘い考えに拘泥していたのは、全く情けない話でありました。

というのは、演奏そのものは最高に楽しかったんですが、連日夜の11時過ぎまでステージをやって、その帰りは先輩所有のワゴン車でメンバーを自宅や下宿アパートに送り届ける、その運転手をやっていたのが丁稚奉公のサイケおやじの役目だったんですよ……。

もちろん、そのワゴン車は楽器車も兼用していたわけでして、こっちは6人ながら、5人乗りが基本ということは、一番現場から近い先輩メンバーは座席外の荷物スペースに押し込まれ(?)、だいたい10分ほど走ったところで降りるので、なんとか我慢していたんでしょうねぇ~~。

そ~ゆ~事も学生時代ならではの良き思い出なのかもしれません (^^;

そして各所を巡って、最終目的地がワゴン車所有の先輩の家で、サイケおやじは、そこからバイクで帰宅すると、時刻は既に午前2時を過ぎていたもんですから、バイト終盤の頃は体もキツかったのは事実でありましたから、「雨が降ればなぁ~~」という気持ちもご理解いただけるでしょうか……。

ということで、全ては「若さ」に任せての勢いでありました。

う~ん、今日も暑かった……。

雨が降ればなぁ~~~。

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