■ひと恋初めし / 西村まゆ子 (CBSソニー)
リアルタイムの歌謡曲ファンならば、本日の主役たる西村まゆ子ほど、その突然の引退というか、実質的には解雇された現実は驚きと残念な気持ちの二重奏だったんじゃ~ないでしょうか。
それはホリプロが総力を結集して売り出した後の仕打ちが、あまりにも唐突だったからで、とにかく彼女の歌唱力の素晴らしさが認められていただけに、理由とされた「素行不良」の本質が曖昧されていたあたりも、ファンを納得させられなかった要因かもしれません。
結局、西村まゆ子は昭和53(1978)年早々にデビューしながら、わずか半年足らずで芸能界を去ってしまったので、結果的に残された音源はシングル盤が2枚だけらしく、本日掲載したのは同年4月に発売された最終作ながら、A面に収録された作詞:喜多条忠&作曲:三木たかしが提供の「ひと恋初めし」は、そんな裏切り(?)を微塵も感じさせない素晴らしい仕上がりなんですねぇ~~!
曲調としては、演歌寄りの歌謡フォークと思いますが、若草恵のアレンジがハナっから丸っきり「必殺シリーズ」の劇伴みたいで、その盛り上がりが最後まで持続する中、全く負けていないのが西村まゆ子の、ある意味じゃ~、グルーヴィなフィーリングで、このまんま順調に芸能活動を展開して欲しかったと思わざるを得ません……。
正直、ルックス的にはアイドルとしてはキビシイかもしれませんが、正統派歌謡曲の王道を歩んだ可能性は大いにあった逸材でしょう。
そもそも不思議なのは、解雇理由の「素行不良」って、何だったのか?
ホリプロともあろう大手芸能社が、他に手立てが無かったのか?
そんなこんなを様々に夢想するのは、既に一般人となっている彼女には失礼かもしれませんが、でもねぇ……。
願わくば、再起・再デビューを期待していたのがサイケおやじの本音であります。
ということで、何事も本質を詳らかにする事は決して良いとは思いませんが、それはそれとして、曲タイトルの読み方「ひとこいそめし」とは素敵な響き ♪♪~♪
往時が懐かしいです。
素行不良?
①竹の子族であった(踊りが好きである)
②住居の電話を教えた。
③男ぐせが良くない