■サヨナラの手紙 / 純アリス (ポリドール)
昨日は、生臭い事を書いてしまったので、本日はイノセントな別れの歌を聴いてみました (^^;
それが昭和50(1975)年に純アリスが出した掲載シングル盤A面曲「サヨナラの手紙」でして、まずは彼女のキュートなポートレートを用いたジャケットスリーブが素敵でしょう (^^)
しかし、作詞:原田大介&作曲:椿ヒロが彼女に与えたのは、決して爽やかとは言い難い、なかなかシビアな別れ歌でして、当時流行していた歌謡フォーク調のメロディに北野ひろしが附したアレンジにしても、イントロからチェンバロを強く前に出したゴシックムード(?)が、それに拍車をかけているというか…… (^^;
純アリスの歌唱力が平均点ギリギリという現実に女優としての資質が加わっていますので、仕上がりそのものは妙に説得力があるというところが、このシングル曲の魅力でしょうか?
今となっては、それなりの人気盤になっているのは、所謂「ジャケ買い」趣味だけのものでは無いと思います (^^)
ということで、こんな事を綴っている今でも、ウクライナでは原発が守りきれずに窮地に追い込まれている惨状があり、もはや誰かの仲裁が必要だと思うんですが、そんな「顔」が浮かばないという現実は、尚更に悲しいです……。
普通にサヨナラ出来ないのならば、手紙にそれを託すという「ずるい」手段をやらかした男が、この歌には登場するんですが、下を見れば、後が無いという真実も、時には肯定する必要があると思うばかり……。
あぁ……、哀し……。