OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

波止場にブルースは似合い過ぎるぜ

2023-07-01 19:33:48 | 歌謡曲

波止場のブルース / ソウルフル・ブラッズ (フィリップス / 日本ビクター)

我が国で一番、洋楽が浸透し、盛り上がっていたのはエレキ~GSブーム期、つまりは昭和40年代前半だったと思うサイケおやじにしてみれば、その当時に活動していたバンド&グループが様々な音楽ジャンルに根差した自分達のスタイルに拘ってのレコードデビューが出来たのは素晴らしい事であり、だからこそ、半世紀を過ぎた現在に至っても、再発見・再評価される音源が汲めど尽きせぬ泉の如く中古市場に流れているのでしょうか (^^♪

本日掲載のシングル盤もサイケおやじにとっては正に、そ~した1枚でして、実は例によって以前、某ネットオークションで纏め落札出来ていたレコードの山の中で初めて出会ったブツなんですが、まずは、このジャケ写に登場しているグループショットのメンバーの出で立ちがサイケ&ソウルフルな雰囲気に満ちているあたりは、なかなかアブナイ雰囲気も感じてしまうとはいえ、グループ名が「ソウルフル・ブラッズ」ですからねぇ~~、そこへ全ては収斂してしまうんじゃ~ないでしょうか (^^)

そして実際、作詞:阿久悠&作曲:高井達雄が提供の収録A面曲「波止場のブルース」は、タイトルイメージに偽り無しの和製R&Bであり、ソウル歌謡の味わい溢れるミディアムテンポの歌と演奏は、これぞっ!

発売された昭和44(1969)年のムードが横溢しているという感慨に咽んでしまいますよ、サイケおやじは (^^)

ちなみにソウルフル・ブラッズのメンバーはリーダーの金子赫(g) 以下、武田和軍(ts)、羽尾知也(tp)、栗原三行(p)、川本じろー(b)、高橋久(ds)、そしてヒデ・夕木(vo) とジャケットスリーブ裏に記載されておりますが、ここで聴かれる歌と演奏には女性コーラス隊が参加していますし、それも含めたサザンソウル風味を存分に滲ませる葵まさひこのアレンジもイイ仕事だと思います。

もちろん、サイケおやじは冒頭に述べたとおり、ソウルフル・ブラッズとは初邂逅ですから、どんなライブギグを披露していたかは想像するしかありませんが、当時の深夜営業のゴーゴー喫茶あたりでは、相当にイカシたハコバンだったんじゃ~ないでしょうか。

前述、ジャケットスリーブ裏に記載の解説では、グループ結成は、このレコード発売と同じ年だそうですが、メンバー各人は様々なキャリアを積み重ねたとありますから、洋楽流行のカバー演奏も上手かったと想像しております (^^)

ということで、個人的には昭和44(1969)年こそは、ある意味、日本の大衆音楽がピークにあった時期かもしれないと思えば、そこで数多登場していたGSのバンド&グループがムード歌謡やラウンジ系ジャズバンド、あるいはニューロック系のハコバン等々に転身していった流れも、その勢いがあればこそ、本日の主役たるソウルフル・ブラッズが本格的なソウル歌謡グループとしてデビュー出来たのも納得して、感謝です (^^♪

よしっ! 彼らのレコード、もっと探索するぞぉぉぉ~~!


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