OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

矢野有美からの手紙が欲しい

2021-11-10 17:21:24 | 歌謡曲

夏への手紙 / 矢野有美 (alfa)

掲載したのは矢野有美が昭和60(1985)年7月に出した、おそらくはソロデビューしてから3作目のシングル盤と思われますが、現在「矢野有美」を覚えていらっしゃる皆様は……。

という、せつない気持ちが、サイケおやじには確かにあります。

しかし昭和57(1982)年、彼女が某化粧品メーカーが自社のキャンペーン用に作り上げた7人組のアイドルグループ「シャワー」のメンバーとして芸能界に登場した時の華々しさは忘れられるものではありません。

もちろん、その前段として、彼女はモデルとしてもティーン向けファッション誌等々で活動していた実績がありましたから、前述「シャワー」のオーディションが相当に激烈だったという伝説の中でも、輝きは尚更だったんじゃ~ないでしょうか。

ちなみに件の「シャワー」のメンバーには秋山絵梨子、村上里佳子、尾上千晶等々、後々まで芸能界で活躍する美女揃いであり、またグループしての「シャワー」も、例えばオールディズ歌謡の人気曲「あっ!という間にビーチ・ラブ」等々、残してくれた音源は全てがキャッチーな素晴らしさに彩られていますので、何れ追々にご紹介させていただきますね (^^)

で、肝心の矢野有美は、もちろん「シャワー」としての活動は期間限定という中にあって、当時は最年少の15歳ながら、それゆえにメンバーの中でも逆説的に目立っていたというか、ロリマニア御用達!?

なぁ~んて、一部では囁かれ、熱烈なファン層が出来上がっていたそうですから、独り立ちしての活動になっても、忽ちテレビドラマや映画の世界でも大きな役を演じていましたし、いよいよソロシンガーとしてレコードデビューしたのも、当然が必然でありました。

ところが、そのデビュー曲「経験・美少女」や次作「キュートに eye して!」が本格的(?)歌謡ロックだったのは大歓迎だったものの、やはり人には「向き不向き」があるという事でしょうか、彼女のボーカルそのものにパワーが足りない感じがサイケおやじには痛々しいほど…… (^^;

もちろん、彼女の熱血と必死さが伝わるのは、おそらく本人が基本的にロック好きだったからじゃ~ないかと推測出来るんですが、いかがなものでしょう。

しかし、そんな煮え切らない思いを吹き飛ばしてくれたのが掲載盤A面収録の「夏への手紙」でありまして、それは作詞:高橋修&作曲:松浦雅也、そして編曲:岡田徹という制作クレジットからも納得のエレクトロ・ポップ歌謡の決定版♪♪~♪

矢野有美のボーカルも囁き系のキュートさを前面に出した節回しに徹していますし、キュートな曲メロにサウンドの作りもミックスも、そっち方面の王道という事なんでしょうか、基本的にテクノ~エレクトロ・ポップは守備範囲外のサイケおやじにしても、全く嫌悪感を覚えない仕上がりになっているんですねぇ~~♪

ちなみに説明不要かとは思いますが、松浦雅也は PSY・S というグループ名義で、このシングル盤が発売される直前にメジャーデビューしていた才人ですし、岡田徹はご存じムーンライダーズのキーボード奏者にして、この頃の歌謡界でも重要な働きをしていた裏方のひとりでしたから、作られるべくして世に出た楽曲だったのかもしれません (^^♪

そして以降、矢野有美は、ある意味では、ますますマニアックな愛好者からのファンが増えたという感じでありながら、翌年には……、あっさり引退されてしまったんですから、如何にも勿体無いかぎり……。

それでも残してくれた音源は前述「シャワー」でのレコーディングも含めて、かなりCD復刻されているので、気になる皆様は、ぜひともお楽しみくださいませ (^^)

ということで、本日は朝っぱらから、ちょっと「らしくない」掲載盤を鳴らしていたもんですから、家人からは怪しまれるし、昼頃には自宅から電話が入ったりという、いやはやなんともの……。

つまり……、常日頃と変わった行動ってのは、周囲に不安を与えるという事なんでしょう (^^;

でも、心配してもらえるだけ、幸せって事だと、何かの本で以前に読みましたから、とりあえずは自分に素直に、正直にやっていく所存であります <(_ _)>

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