こうして救急車騒ぎから帰宅を許されたサイケおやじですが、だからといって病状が完全に回復したわけではありません。
腰や背中のだるさから解放され、どうにか立ち上がれるようになっても、まだ自力で排泄行為が無理ということで、尿管カテーテルは差し込まれたままですし、おしっこを溜めておく袋を帯同……。
さらには紙オムツ着用という情けなさの極みなんですねぇ……。
おまけに搬送された時の下着類は診察時に斬り裂かれてしまった事で、病院着に借り物のサンダル姿なんですから、完全にトホホな現状でした。
しかも前回書いたように、鬼のような看護婦の所業により、肛門に裂傷というか、急性の切れ痔状態で、これは病院で手当てはしてもらいましたが、車のシートにもまともに座れないという激痛は、もしかしたら医療ミスじゃないのかっ!?
まあ、そういう不条理な気分で帰宅したのが朝の5時頃でした。
しかし、ゆっくり寝られるわけもなく、近くの総合病院の泌尿器科と内科への紹介状を書いてもらったので、朝一番の9時の診察が控えていたのです。
いゃ~、それにしてもカテーテルの入った身体というのは、実に不快感が満点です。なによりも管の長さに関連して、自由に身動きも出来ません。寝ていても寝がえりなんか、大切な部分に痛みが走ります。おまけに前述した肛門の痛みも加わって、ほとんど寝たまんま、身動きが……。
ちなみに何時も自宅では畳に布団派のサイケおやじですが、今回ばかりは来客用の折りたたみ式簡易ペッドに寝かされながら、麦茶を飲むだけで疲れるという有様でした。
で、診察を受けた泌尿器科はカテーテルのチェックから始まったんですが、その担当看護婦がサイケおやじ好みのフェロモン系美女♪▼!?
うっ、棒と玉をいじられて、こんな時、膨張肥大したら、絶対にヤバイよなぁ……。
と、余計な心配をしたのは、煩悩のなせるところでしょうか。
現実的にはピクリともしなかったテイタラクは、自律神経がやられているから……?
どうやら診察してくれた医師の見解も、結局は糖尿病性の排泄困難ではありますが、自律神経の回復には時間が必要ということで、1週間はカテーテルが抜けないという診断には、目の前が真っ暗になったサイケおやじです。
また内科では案の定、糖尿の薬を出されたんですが、前夜の救急病院から送られていたデータによると、前立腺もコレステロールも心臓も全く異常が無く、同時に各部位のガンも見つかっていないという報告には、ちょいと安心♪♪~♪
しかし、ここからの1週間が再びの地獄で、結果的に自宅で寝たきりの生活でした。
以下は尾籠な話ではありますが、おしっこはカテーテルで垂れ流しですし、大きいほうも自立神経がやられているせいで常に肛門が半開き状態というか、チビチビと出っぱなしなんですねぇ……。
つまり紙オムツは絶対の必需品です。
おまけに身動きが自由にならないので、そうした下半身の始末は自分で出来るわけもなく、家人の世話に……。
う~ん、情けない!?!
何時かはサイケおやじも老人となって、そういう日々の連続になる事は漠然とした覚悟でしかなったと痛感しましたですねぇ。こんなに早く、それが現実のものになってみると、あらためて自分の甘さというか、病人の苦しみがこれほどとは思いもよりませんでした。
それと体力が低下している所為でしょうか、飲食という作業が実に疲れます。なにしろ麺類を手繰るだけで、汗が出るほどなんですよっ!
ですから野菜ジュースとか、お粥やスープ状のものばっかり食べていましたが、当然ながら食欲もありません。
それでも仕事は気になる部分が多く、結局はケイタイであれこれ連絡しては、様々に悩んだりするという悪循環……。
あぁ、サイケおやじも罪深いなぁ。
例の魔法使いのようなU国の婆さんの顔が浮かんでは消えたりして……。
また、この機会に買いっぱなしになっていたCDやDVD、あるいは書籍を楽しもうと思いきや、実際には全然、そんな気分になれないんですねぇ……? なんとなくテレビを見るぐらいが関の山ではありましたが、ある意味では贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
そして11月2日、ついにカテーテルを外す許可があって、その処置も前述の色っぽい看護婦さんの手によって行われたというのに、相変わらずの無反応状態は、今後に心配を残しました。
そこで医者に尋ねてみたところ、自律神経の回復には、もう少し時間が必要かもしれないという返答も、実は個人差と意気込みによるものだそうです。
うっ、そうかっ!
そんなら積極的にエロスの道を追及してもOKなんだぁ~♪
と、光明も見えたサイケおやじは、どうにか現在では使い物になる目処もたっている事を記しておきます。
いや、これは決して見栄ではなく、真実なんですよっ!
と、追記する自分が哀しくもありますが……。
ということで、現在は仕事にも復帰しているサイケおやじです。
そして実は以前にも書いたとおり、U国へ半年ほど飛ばされるという話は、今回の急病でなくなりました♪♪~♪
しかし正直、ホッとしている気分と同じぐらい、申し訳なさもあるんですよ。代わりに行くことになる同僚の事がありますからねぇ……。
そして静養を兼ねて、今は非常勤となっている雪国の職場へと、しばらくは舞い戻る事になりました。幸いにも以前に借りていた家もそのまんまになっていますから、ひとりジャズ喫茶も再開出来るかもしれません。
ただし、それは以前と異なり、独り暮らしというわけにはいきませんので、それなりの自重も当然ではありますが、やはり今回の急病で家族や親戚、周囲の仲間や仕事関係先への感謝は忘れてはならないと思います。
もちろん拙プログや本サイト「サイケおやじ館」に訪れてくださった皆様に対しても、同様の気持です。
それと今回の件で初めて身をもって知ったのが、痔の痛みです。
これまで周囲に、それで悶絶している人を夥しく見てきたサイケおやじですが、その苦しみは決して大袈裟ではなかったんですねぇ。こんなに強烈な痛みがあるとは、患ってみて初めてわかる境地でした。
言うまでもなく、サイケおやじの独断と偏見は当然と居直るところも大きかったのですが、これを機会に自分も少しは丸くならないとなぁ~。
と、反省しきりの日々の中、これからも、ひとつよろしくお願い申し上げます。
お加減は如何ですか?
カテーテル生活は中々苦しいものですよね。女性より男性の方が痛みが大変だと思います。外れてなによりでした。良かったです。
まだまだ日常生活が大変でしょうが、余りというか絶対に無理なさらずにお大事になさって下さいね。
でないと、再カテーテルに今度は首に点滴プレイされちゃいますから。
お好きかもしれませんが、そこはグッと我慢なさって下さいね。(すみません、冗談です。)
それにしてもU国のお婆さんは…呪詛でもかけたんでしょうか。
そういえば「呪いの効果は三日後」とか言う言葉がありますね。
呪詛返しが出来ればいいんですけど…
寒くなりますし、くれぐれもお大事になさって下さい。
早く回復なさいます様に…
では。
冷えぬよう暖かくしてくださいませ。
それと清潔に…(経験者は語る)です。(  ̄_ ̄)
コメント&お見舞い、ありがとうございます。
実は京極夏彦の小説じゃないんですが、例の魔法使いのお婆さんの呪いを信じて、憑物落としの神主を頼もうとさえ思いました(苦笑)。
それは苦しい時の神頼みというか、自分の力だけでは何とも出来ない、不可知な状況を打開する手立てとしては、有効だったかもしれませんね。
一応、そうなる以前に回復へ向かったのはラッキーでした。
しかし、それにしても、病人の気持ちが今回ほど理解出来た事はありません。
これからも、よろしくお願い致します。
アドバイス&お見舞い、ありがとうございます。
どうやら問題の痔も急性だった事もあり、回復しておりますが、油断は禁物ですね。
1週間ほど寝たきりで、床ずれの如き症状もあらわれたりして、血の巡りが悪くなっていたのも原因かもしれません。
しかし肛門をシャワートイレで洗って、塗り込む薬の気持ち良さ♪♪~♪
ヒリヒリしていた患部がジンワリとシビれてくる感覚は、クセになりそうですが、現実的な痛みを思い出すと、もう二度と御免です。
寒さを前に気をつけます。
よくぞご無事で。
よかった、ほんとに復活できて良かったです。
これを機会にご自愛くださいね。
無理がきかない体力と年齢、もちろん私もですが(笑)
一日も早い全快をお祈りします。
サイケ先輩は、彼の国への赴任、心底お厭だったのでしょうね。そこへ老婆の「呪い」がトリガーとなって・・・。勝手な推察すみません。
普段、ロック・ミュージシャンの経年変化(劣化)をネタにお喋りしてますが、そろそろ自分自身の「老化」と真剣に向き合わなければいけない年齢に差し掛かってきたことを自覚する、
今日この頃です。
コメント&お見舞い、ありがとうございます。
本当に、こんなはずでは無かったんですが、今回ばかりは自分の年齢と体力の衰えを痛感させられました。
どうにか生き延びたのも、しぶとさよりは寿命だったかもしれません。
これからも、よろしくお願い致します。
コメント&お見舞いありがとうございます。
>彼の国への赴任、心底お厭だったのでしょうね
図星です(苦笑)。
とりあえず苦行は回避出来たものの、それは不幸中の幸いであって、心からの喜びは表現出来かねるものがありますよ、やっぱり。
「老い」の問題は誰もが避けて通れないものですが、行き着く先は蓮の花と開き直っているサイケおやじです。
これからも、よろしくお願い致します。