OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

太田裕美のボサノバ歌謡

2013-05-16 15:29:07 | 歌謡曲

恋愛遊戯 / 太田裕美 (CBSソニー)

昨日は失礼致しました。

原因は完全にこちらの凡ミスで、お恥ずかしいかぎり……。

訪れて下さった皆様には、あらためましてお詫び申し上げます。

さて、そこでボサノバ歌謡といえば、忘れてならないのが、本日掲載したシングル盤A面曲「恋愛遊戯」でしょう。

ご存じ、太田裕美が昭和52(1977)年に歌ってくれた胸キュンにして、そこはかとない大人の恋愛姿勢を表現した名唱だと思いますが、それを書いたのが作詞:松本隆&作曲:筒美京平のシティポップス派ソングライターなんですから、後は言わずもがなのフィ~ル・ソ~~・グゥ~~ッは、お約束♪♪~♪

しかも萩田光雄のアレンジが、これまた絶妙のフュージョン味ですからねぇ~、太田裕美が持前の愛らしくて、そのくせ憎めない甘えた節回しが最高に活きていますよ♪♪~♪

ちなみに筒美京平の作風としては十八番のソウル&ディスコ歌謡と併せて、この頃からウエストコースト系AORへの接近が顕著になったようにサイケおやじは感じるんですが、いかがなものでしょう。

もちろん御大は常にリアルタイムの流行に気を配ってきたキャリアがありますから、そうした当て推量は不遜極まりない事は自覚しているのですが、それでも先日ご紹介した「あたなに帰れない / 竜エリザ」から、この「恋愛遊戯」、そして「ロマンチスト / 伊東ゆかり」へと続く流れの美しさは、後追いで聴くほどに素晴らしいとしか言えないものがあります。

ということで、楽曲的には相当に歌うのが難しいと思われる「恋愛遊戯」を軽いタッチで聞かせてしまう太田裕美の実力も侮れません。

説明不要とは思いますが、彼女は基本的にはピアノの弾き語りをメインにしていたシンガーソングライターであり、また渡辺プロダクションのスタア養成機関であった「東京音楽学院」~「スクールメイツ」の出身でもあり、さらにはNHKで当時放送されていた伝説の音楽番組「ステージ101」のレギュラーとして昭和48(1973)年前半に活躍していた、ある意味では自分名義のレコードを出す以前からの「売れた顔」でした。

ところが今となっては絶大なイメージを形成してしまった「木綿のハンカチーフ」のウルトラメガヒットにより、かなり残されている他の歌や演奏が逆に聴かれていないという実情は、ちょいと悲しくありませんかねぇ……。

サイケおやじ的には、この「恋愛遊戯」前後の例えば「しあわせ未満」とか「九月の雨」あたりが特に好きですし、彼女の狂的なファンのひとりにして、サイケおやじの友人に言わせると、最初のアルバムとなったLP「まごころ」だけあれば、残りは!?!

とまで信じ込ませる太田裕美の最大の魅力は、あの声質と不思議系の節回しが、昭和色の極めて強い歌謡ポップスにジャストミートしていた事に尽きるように思います。

うむ、ベスト盤CD買って、車の中で聴こうかなぁ~~♪

もちろん「恋愛遊戯」のリピートだけが最初の予感です。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボサノバ歌謡 (セブン)
2013-05-16 18:56:20
この曲なかなか良いですね。

いろんな人たちがレパートリーにしてるボサ歌謡ですが
youtube観てたら70年代には他にもこんな意外な人が。。。。

http://www.youtube.com/watch?v=xyfAFLgGkcA

しかもかなり普通のボサノバでした。

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Unknown (毎日がYukiYuki)
2013-05-17 13:38:14
太田裕美はB面もいいですね。
このシングルはもちろん持っていますが、これもB面が。
どうしていいのか良くわからないのですが、裏声にヒントがあるんじゃないかと思います。
女性歌手の地声と裏声って大事で、よく研究します。
アイドルでわからなかったのが、南沙織で一カ所見つけましたが、もの凄くうまく裏声を使っていました。
由紀さおりはもう達人です、最初から最後まで境目を行ったり来たりする歌もありますから。
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必殺の筒美節 (サイケおやじ)
2013-05-17 14:53:12
☆セブン様
コメント&ご紹介ありがとうございます。

昭和45年前後はボサノバでもアメリカ産のデッドコピーを歌謡曲化していたんですが、昭和50年頃にはそれが我が国独自の美味しいメロディに進化していったと思います。
この「恋愛遊戯」は最後の最後、「あぁ~、夢の中」を聴いた瞬間、全てが氷解するのが最高に気持ち良いんですよ(笑)。
流石、筒美御大はちがいますっ!
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表があれば、裏もある (サイケおやじ)
2013-05-17 14:57:58
☆毎日がYukiYuki様
コメントありがとうございます。

裏声は簡単なようで、実はとても難しいテクニックだと思うんですよ。決して苦し紛れではなく、意図的に使っても許される歌手が限定されるんですよねぇ~♪

シングルヒット収録のB面曲も、本当に宝物殿が各所に点在している感じでしょうか。
むしろそっちが良いというレコードがどっさり残されている現実には、時代とアクセス出来なかった諸々が推察されます。
そのあたりも、ちっとは書いていこうと思います。
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コレ知ってますか? (セブン)
2013-05-17 19:24:49
なんか相当お好きなみたいですけど
youtubeを観ていたらこんなのありました。
http://www.youtube.com/watch?v=XjcKEiRWdEc

もしかして太田さんの曲のギターって、いつも同じ人なのかも知れないですね。

上記のビデオを観て木綿のギターと同じようなフィーリングを感じました。

そしてこの曲の発展形が松本伊代のセンチメンタルなのでは?とか思いました。
返信する
スタジオのギタリスト (サイケおやじ)
2013-05-18 16:14:00
☆セブン様
コメント&ご紹介感謝です。

あぁ~、動く太田裕美のキュートさに震えてしまいました♪

さて、当時のスタジオセッションで有名なギタリストは直居隆雄、杉本喜代志、そして鈴木茂あたりですから、だいたい特徴は限られてくると思います。
今剛や松原正樹は、ちょい後からの主要メンバーじゃ~ないでしょうか?
その頃にはクレジットもはっきりしていますから、研究の余地があろうかと思います。
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