■空の終列車 '80 / マーガレット・ポー (東芝)
全くの独断と偏見ではありますが、エレキインストの魅力は歌謡曲メロディでも活きるという自説に拘るサイケおやじですから、そ~ゆ~レコードにはノー文句で惹きつけられるわけでして、マーガレット・ポーが昭和54(1979)年末に出した本日掲載のシングル盤も、そのとおりの1枚でありました。
なにしろA面に収録されているのが、スプートニクスの代表的なヒット曲のひとつである「空の終列車 / Le Dernier Train De L’espace」に日本語の歌詞を附したという、好きな人には好きとしか言えない企画ですからねぇ~~ (^^♪
つまり、サイケおやじはもちろんの事、エレキブーム真っ盛りの時代に強い影響を与えられたテケテケシビレ者にとっては、台湾からの出稼ぎシンガーだったマーガレット・ポーが、あえてベンチャーズではないエレキ歌謡をやってくれたっ!
というだけで、それでブレイクした欧陽菲菲とは絶対に異なる魅力を発散させているものと信じさせられてしまうわけですよ (^^ゞ
しかし、こここでは、そこへ「'80」と注釈(?)が付けられているのが大きなミソ!?
ですから、あらためて制作クレジットを確認すれば、作曲は当然ながら、Albert Raisner と記載されておりますが、作詞は林春生、そして編曲は高田弘ということで、見事なまでのファンキー歌謡に変換されているんですねぇ~~、と書きたいところなんですが、弾みまくったリズム隊と高揚感に溢れたコーラスに彩られたアップテンポの演奏パートに比して、マーガレット・ポーの節回しが爽やか過ぎるというか…… (^^;
もちろん、要所でシンドラが鳴り響いたり、80年代の入り口に相応しいギターやキーボードの存在感にはウキウキさせられる楽しさが満ちていますから、思わずニヤリとさせられてしまうのは、偽りのない気持ちなんですよ。
でもねぇ~~、基本的にスプートニクスは透明感と哀愁が魅力の北欧エレキサウンドがウリだったんですから、マーガレット・ポーの清涼感いっぱいのボーカルを活かすのであれば、もっと原曲のイメージを大切にして欲しかったという本音をサイケおやじは隠せません。
こんなに不必要なエコーって、邪道じゃ~なかろうか…… (>_<)
と、思うほどなんですよ……。
ところが、それでも、この1枚は愛おしいんですよ (^^;
だって、おそらくは日本における、マーガレット・ポーのラストシングルだと思われますからねぇ~~。
そのあたりの天邪鬼な心情、皆様にご理解いただければ幸いでございます。
ということで、何かと沈みがちな世相には、好きなものに対する拘りが大切なんじゃ~ないかっ!?
そんなこんなの確信を抱くのも、暗い時代を生き抜く論法かと思うばかりなのでした。
最新アルバム「ベンチャーズ・オリジナル・フォー」からシングル・カット!!
あのスプートニクス、アストロノウツの名曲をベンチャーズ・サウンドでと言うキャッチフレーズでベンチャーズが「空の終列車 c/w 太陽の彼方」をシングル盤でリリース
タイトル曲名が“空の終列車’80”(EWR-20640)スプートニクスとは異なった演奏スタイルがベンチャーズらしい…ライブでも演奏してましたね~♪