■マイ・ビーチ・サンバ '78 c/w ハロー・ハロー・ハロー
/ 小林泉美&フライング・ミミ・バンド (フィリップス)
実はショポ降る小雨で蒸し暑い東京から、昨日は雪国の非常勤の仕事場にやってきたんですが、なんとっ!
死ぬほど暑い! 暑~~いですっ!?
どうやら台風の影響によるフェーン現象と思われますが、なんでもずぅ~~っと何日も雨が降っておらず、農業関係者は困惑していますし、とにかく今からこんなんじゃ~、夏本番が思いやられる!?
おまけに本日も、朝かっら熱気が抜けていない空気が充満しているですねぇ~~~。
そこで一番に掲載のシングル盤を鳴らして、涼をとるサイケおやじでありますが、皆様にもジャケ写のトロピカルな雰囲気を御裾分け♪♪~♪
いゃ~、本当に都会派ラテンフュージョンってのは、気持が良いですねぇ~~♪
演じている小林泉美は大ヒットアニメ「うる星やつら」の関連音源でお馴染みですが、基本的にはシンガーソングライターでしょうし、卓越したキーボードプレイヤーでもあり、アレンジャーとしても侮れない実力を披歴してきた事は説明不要と思います。
で、本日ご紹介のシングル盤は昭和53(1978)年に発売されたフラング・ミミ・バンド名義の1枚なんですが、A面の曲タイトルがわざわざ「'78」にしてあるのは前年に出した公式デビュー曲をリメイクしていた事に由来しているわけで、そこにはレコード会社の移籍とか、諸々の事情があったようです。
しかしここにやってくれたのは、そんなこんなを爽快にブッ飛ばす快楽の桃源郷♪♪~♪
まずはその「マイ・ビーチ・サンバ '78」からして、ニューミュージックとフュージョンをアップテンポでゴッタ煮とした、ちょいとユーミンっぽい感じが憎めない仕上がりで、ビシッとタイトなリズムとラテンビートの享楽が実にたまりませんねぇ~♪
浮ついた彼女のボーカルも良い感じ♪♪~♪
ちなみに演奏メンバーは小林・ミミ・泉美(vo,key)、土方隆行(g)、渡辺モリオ(b)、渡嘉敷祐一(ds)、清水靖晃(sax,fl) という、以降の我国音楽業界では絶対的な存在となる名手揃い!
これでヘタレをやらかすなんてこたぁ~、想像も出来ないでしょう。
そこでB面の「ハロー・ハロー・ハロー」なんですが、これが一転してソフト&メロウなシティフュージョンで、小林泉美の多重録音によるシンプルな曲メロコーラスは言わずもがな、とにかくギターもサックス&フルートも気持良さ優先主義でありながら、タイトなリズム隊も要注意♪♪~♪
正直、ちょいと大野雄二っぽいところが、逆に魅力の仕上がりかと思います。
そしてここであえて書いておきたいのが、当時既に同ジャンルでは大スタアになっていた高中正義の影響云々についてなんですが、だからと言ってフライング・ミミ・バンドが単なるコピーバンドだったはずもありません。
ご存じのとおり、小林泉美を含むグループのメンバーがチャンスを掴んだのはヤマハ主催のアマチュアコンテストであり、その時の審査員のひとりが高中正義であった事は今や歴史になっていますし、プロになってからの彼女が自らの活動と並行して、御大のバンドでも大きな役割を担っていた事を鑑みれば、それが流行最先端というものでしょう。
またフライング・ミミ・バンドがリアルタイムでマライヤとパラシュートに分裂発展していった流れも、なかなか凄いと思うばかり!?
もちろんメンバー各々がスタジオの仕事でも高い評価を得ていくのですから、そういう才人が一度に同じバンドで世に出たという現実は奇蹟かもしれません。
ということで、しかしこのシングル盤が発売された頃は、誰もそんなことまでは容易に思わなかったでしょうし、思う必要もありませんでした。
とにかく心地良い音楽に身も心も任せて安心♪♪~♪
そうした気分も昭和50年代のムードだったとすれば、今は懐かしくも幸せに思うのでした。
ユーチューブにはもっと曲がありそうですが、こんなとこでおさめました。
フージョンとかボサノバの雰囲気がありますねえ。
まあ、このような程度の高い音楽も珍しいと思います。
(何せ、この頃、エタイのしれない曲ばかりきいているものですから)
コメント&TB感謝です。
ミミちゃんはきっちり音楽教育を受けているらしいんですが、「頭」よりは「心と身体」に伝わってくる曲をやってくれますからねぇ~♪
音楽にはメロディも大切ですよ。
現代の起承転結のはっきりしない歌や演奏には、共感していません。
こちらからもTB送りました。
よろしくお願い致します。