■忘れないわ / Peggy March (日本ビクター)
親日家の外タレは今も昔も大勢登場して来ましたが、であればこそ、日本語を如何に自然に表現出来るか? 会話もそうですが、少なくとも日本語の歌を出すのであれば、そのあたりの仕上がりは人気に比例するポイントでしょうし、上手いに超した事はありません。
例えば本日の主役たるペギー・マーチは、アメリカの芸能界において既に13歳だった1963年、「I Will Follow Him」のナンバーワンヒットを放ったスタアでありながら、ドイツや日本でも絶大な人気を集めたのは、当地の言語で立派なレコードを出していたからでしょう。
特に掲載のシングル盤A面曲「忘れないわ」は昭和44(1969)年にヒットした、これがちょい聞きにはカンツォーネ風味のイタリアンポップスでありながら、実は作詞:山上路夫&作曲:三木たかし!
つまり、見事な昭和歌謡曲であり、また同時に洋楽ファンにもアピールしたポップス性はニクイばかりでありました。
そして何よりも素敵なのは、既に述べたとおり、ペギー・マーチの日本語による節回しが味わい深いんですよねぇ~~♪
ちなみに彼女は昭和39(1964)年の初来日前後から、日本語によるレコーディングを相当に残しており、この「忘れないわ」も昭和43(1968)年の日本巡業の時に録音したものと言われていますが、如何にそれに合わせた企画だとしても、なかなか見事な結果はオ~ライ♪♪~♪
実は当時のペギー・マーチは本国での人気が下火になっていた事、それとマネージャーとの結婚を機にドイツに移住する直前という、なかなかの転換期に吹き込まれた傑作という認識は、ファンに強い印象を与えたひとつの要因だったかもしれません。
また、その意味でジャケ写の彼女は、クールで幾分意地悪いような表情に撮れているいるのも、今となっては素敵でしょう。
サイケおやじは、とても好きです♪♪~♪
ということで、最後には愛の告白までしてしまったわけですが、外タレによる自らの持ち歌の日本語バージョンは珍しくない中にあって、堂々と我国の歌謡曲を演じてしまったペギー・マーチ!
彼女こそ、日本のファンには忘れられない存在と思うばかりです。
そして楽曲そのものの素晴らしさは、日本の芸能界で活躍する女性歌手によって、これまた堂々とカパーされている事でも明らかです。
機会があれば、ぜひともお楽しみ下さいませ。
歌唱力に自信がある皆様であれば、カラオケでもウケると思いますよ♪♪~♪